キンコン西野は「最近のAI」をどう見ているのか?

2025年10月25日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

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https://voicy.jp/channel/941/7209984

キンコン西野は最近のAI事情をどう見ているか? | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

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なんで西野はあまりAIの話をしないのか?

 
僕のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、2022年の夏頃は生成AIの勉強会をやたらやっていました。
 
が、その後、僕がAIについて言及する機会は少し減りました。
 
「ググる」が死語となったように、僕らの生活にAIは欠かせない存在になりましたし、エンターテイメントの制作現場ではAIの導入が進んでおります。
 
ハリウッドがどれだけ抗議しようが「AI俳優」は生まれ続けているし、なんならCHIMNEY TOWN USAの代表がもう一つ持っている会社はAIの会社だし、公私共にAIは切っても切れないツールとなりました。
 
「じゃあ、なんで西野はあまりAIの話をしないのか?」という話なのですが、今、クリエイティブの最前線で起きていることをお伝えすると少し伝わるかと思います。
 
これは、ミッドジャーニー(生成AI)がやってきた2022年から言い続けていることですが、「AIで画像や動画や音楽を作るということは、『文章を書く』ぐらい日常になるので、それだけでは食っていけない」というのがこの話の出発点です。
 
2022年当時、「AIアーティスト」を名乗っていた人達に、「いいから、そこに張るのはやめておけ。その肩書きは数ヶ月で価値がなくなるから」と口を酸っぱくして言いましたが、「これまで絵を描くことができなかった自分が、絵が描けるようになった」という感動体験は麻薬に近くて、まともに取り合ってもらえませんでした。
 
Googleが誕生した時に「検索屋になる!」と言っているようなもので、「いやいや、検索は皆ができるようになるから」という単純な話なのですが、どうにもこうにも。
 
しかし、まぁ、さすがに2025年ともなると「AIアーティスト」という肩書きは鳴りをひそめたように思います。
 
最近はSora2が人気ですが、あれなんて、それこそCHIMNEY TOWN USAの代表がもう一つ持っているAIの会社が2022年当時に同じようなものを作っていました。
 
「そうか。動画もこのレベルで誰でも作れるものになり、動画の価値が下がっていくのか」と驚きと感動を覚えたものです。
 
未来はある日突然やってくるわけではなくて、まず未来の選択肢を開発する人が現れて、そこに大きなお金を出す人が現れるところから始まります。
 
この業界にいると、まだ世には出ていないけれど、今、どこにお金が集まっているか(投資家の興味が集中しているか)というのが分かるので、それを見れば「ああ、これが未来になるんだな」ということが分かります。
 
たぶん、軍事産業が一番最初に「未来」を迎えていて、その次に医療業界あたりが「未来」を迎えると思うのですが、それでいうとエンタメ業界も比較的早めに「未来」を迎える場所にいて、ここにいると、世間の方よりも少し早く未来の足音を聴くことができます。
 
なので、「未来がどうなるか?」に関しては、一つの考え方としてエンタメ業界の最前線で起きていることを見て参考にしていただくのがいいのかなぁと思っております。
 
 

AIの恩恵を最も受けているのは「重鎮」

 
長くなりましたが、ここでようやく「AI」の話です。
 
AIは今、何かものすごい逆転劇を起こしてくれる「革命のツール」ように捉えられていると思います。
 
「技術革新」という点ではそれは疑いようのない事実なのですが、「まだ何者でもない若者が、AIという剣を使って、既得権益をなぎ倒す」という物語を期待しているのであれば、そこはちょっと考えた方が良くて、今、エンタメ業界の最前線で何が起きているかというと、映画にしても、ミュージカルにしても、「業界の重鎮(既得権益側)」がAIを使っているんです。
 
これまで「重鎮」と呼ばれている人の最大の弱点は、「老い」だったんです。
 
厳密に言うと、「老い」による体力の低下です。
 
体力が落ちるので、アイデアの本数が全盛期に比べて減ってしまう。
 
そこが若手のつけ入る隙だったのですが、今、業界の重鎮達が「衣装デザイン案」や「美術デザイン案」や「照明デザイン案」をAIで大量に生成して、その中からモノになりそうなものを選んで、そこから仕上げ程度に少し手を加えて、提出し始めている。
 
つまりAIの恩恵を最も受けているのは「体力は落ち始めているけれど、依然として、名前と信用がある大物クリエイター」で、AIによって、むしろ格差が拡がり、逆転しにくい世界になっていっているんです。
 
アシスタントを1万人抱えた場合、強いのは「名前がある人」なんです。
 
 

AIに生成できないものを取りに行った方がいい

 
なので、若者のAI全張りは危険で、僕がよく言っていることですが、「AIに生成できないもの(アンカー)」を今のうちから取りに行っておいた方がいい。
 
たとえば20代であれば、「若い」というだけで「オジサン」と癒着できます。
 
「癒着」はAIには生成できないモノなので、そこはとっておいた方がいい。
 
地方にお住まいの方なら分かるでしょう?
 
経営が上手くいっているのに「後継者がいないから」という理由で閉じてしまう店あるでしょう?
 
たとえば、ああいうところに飛び込んだ方がいい。
 
「後継者になります」と。
 
それは「AI」では生成できないので。
 
ブロードウェイの話ばっかりして恐縮ですが、ブロードウェイ村に入ってみると分かりますが、もう村の人間同士でずっと仕事を回しているんです。
 
これなんて「癒着」の最たるもので、ここに入ることの方が「無くならない仕事」に近いんです。
 
「AIという新しい選択肢に触れることは大切ですが、用法容量をお守りください」といったところです。
 
 

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