自分のイベントに数万人を動員する方法

2025年05月13日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/6697690

自分のイベントに数万人を動員する方法 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

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ブロードウェイと日本で違う「パーティー」と「売れ方」

 
今日はこの後、ブロードウェイ『オペレーション・ミンスミート』という舞台のレセプションパーティーに出席する予定が組まれています。
 
「自分が関わっていない作品のイベントに参加する意味あるの?」と言いたいところですが、一方で、僕たちがニューヨークでリーディング公演やレセプションを開催する際には、「まだ僕たちのプロジェクトに直接関わっていない方々」が足を運んでくださっています。
 
そうした“持ちつ持たれつ”の関係性によって、この村(ブロードウェイ・コミュニティ)は成り立っている。
 
少し前まで僕は「パーティー」というものを成金どもの道楽のように捉えており、日本においても東京・港区の華やかな界隈からは距離を置いてきました。
 
しかし、ニューヨークで本格的に仕事をするようになってから、「パーティー」の持つ本質的な意味と機能を理解するようになりました。
 
とりわけ、ブロードウェイにおけるパーティーは、日本で一般的に想像されるそれとは異なり、作品や人をつなぐ極めて重要な「コミュニケーションツール」であることを痛感しています。
 
以来、そうした場に意識的に足を運ぶようにしているのですが、少し耳の痛い話をすると、日本からブロードウェイに進出しようと試みるいくつかのカンパニーはここを軽視している…というか「参加しても、何かリターンが約束されているわけじゃないし」とヘソを曲げているように見えます。
 
というか生々しい話をすると本社から「お前、英語喋れるから行ってこい!」と派遣された人には、こういった場に参加するガッツがありません。
 
「キミは何をやっている人なの?」と聞かれた時に、「日本から来た英語を話せる人です」としか返せず手詰まりに未来が見えてしまっているから。
 
それでも飛び込んでいかなきゃいけないんだけど。
 
 
さて。
 
基本的に僕は映画やミュージカルの制作物に追われているので、許されるなら四六時中アトリエに籠って制作に集中したいのですが、こうして、筆を置いて、パーティーに参加する理由は「売れたいから」に他なりません。
 
さきほど「パーティーの意味がブロードウェイと日本で違う」という話をさせていただきましたが「売れ方」もブロードウェイと日本で違って、日本だと、舞台でもテレビでもYouTubeでもTikTokでもいいからシンプルにクオリティーでブッちぎれば上に上がれましたが、ブロードウェイは「村」なので、まずは「打席に立たせてもらう」という手続きを踏まないと、クオリティーもヘッタクレも何も繰り出すことができない。
 
『えんとつ町のプペル』という手札を持っていても、「お前、気に入ったから、ウチの劇場を使っていいよ」と言ってもらわないと何も始められないんです。
 
そんな中、「売れ方」の話です。
 
 

ウン万人を呼ぶ為に必要なのは「バズ」じゃなくて「約束」

 
今、僕は『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』(2026年春公開)のムビチケ前売券を50枚購入してくださった方を対象に『ZOOMプペル』と称して、ZOOMで1対1で1時間ほどお話しさせていただいているんです。
 
※ZOOMプペルのお申し込みはコチラ↓
https://chimneytown.net/products/zoom-poupelle50
 
その『ZOOMプペル』で先日、「いつか武道館のステージに立ちたい」という方とお話しさせていただきました。
 
聞けば、来年の頭に武道館のステージに立たれるそうですが、それは複数のアーティストが出演するフェスのようなもので、しかも「チケットノルマ」があるそうです。
 
「チケットノルマ」というのは、要するに、「このステージに立ちたかったら、これぐらいのチケットを買い取って、友達に売ってきてね。売れ残ったら、キミの自腹ね」というものです。
 
ここで「チケットノルマ」の是非について語ってしまうと話がブレてしまうので、その話は横においといて…御本人は「いつか武道館のステージに単独で立ちたい」と言うのです。
 
そこで僕は「歌はどれぐらい上手いのですか?」という一番手前にある質問をブツけたところ、「歌は下手です」と返ってきて、続けて「歌の練習にどれぐらいの時間を割いてますか?」と質問したところ、「カラオケが趣味です」という人ぐらいしか人生の時間を割かれていませんでした。
 
そこから透けて見えたのは「クオリティーでブッちぎることからは逃げて、どうにかバズらせて、日本武道館の舞台に立つ」という姿勢でした。
 
僕は、せっかく1対1で向き合ったこの時間を無意味なものにはしたくなかったので、正直に(耳の痛い話も)全部お話しすることにしました。
 
今このラジオをお聴きの方の中にも、「いつか自分のイベントで数万人を呼びたい」とか「いつか武道館のステージに単独で立ちたい」といった目標を持たれている方はいると思います。
 
そして、僕の経験上、そのうちの9割ぐらいの人が、マーケティングの名のもと、どこか「抜け道」のようなものを探している。
 
経験者から1つだけ言わせていただくと、ちょっとしたバズで呼べる有料のお客さんは数百人…いって、2000人程度です。
 
ウン万人のお客さん(※有料のお客さん)を呼ぶ為に必要なのは「バズ」じゃなくて、「約束」なんです。
 
僕の場合なら、「西野は絶対に裏切らない」という僕とお客さんの約束です。
 
僕はよく「『集客』と『集客力』は違う」という話をさせていただいておりますが、たとえ集客できたとしても、集客力が落ちてしまうような会に集客してしまうと、次が無いわけで。
 
万人規模のイベントを打つためにやらなきゃいけないことは、「集客すること」ではなくて、「集客力を上げ続けること」なんです。
 
万人の規模のイベントは、その先にしかない。
 
ZOOMプペルの彼に言ったのは、「今の状態で集客をしてしまって、当日、お粗末な芸を披露してしまうと、そのお客さんはもう二度と来てくれないから、今の状態で集客すればするほど、単独の武道館公演の夢が遠くなるよ」とお伝えしました。
 
これはアーティストに限った話ではなくて、会社やお店でも同じことだと思うので、お互い気をつけていきましょう。
 
 

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