よその村に入る力
この記事は、2024年12月11日のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の内容をもとに作成したものです。
(※今日のVoicyはコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/6334841
『ザ・ノンフィクション』の最新回が衝撃的に面白かった! | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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「オンラインサロンに毎日投稿している記事はどんな感じなの?」と時々質問されるので、今日は特別に、去年12月11日に投稿した記事をコッソリ共有させていただきます。
オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では毎日こんな記事を投稿しています。
興味がある方は是非!
↓↓↓
去年12月11日に投稿したオンラインサロン記事
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今日は「西野が作成している『Blueprint』ってどんなの?」というテーマでお話ししたいと思います。
さっそく本題です。
▼教科書を作る
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べつに人生の終焉に向かっているわけではありませんが、「自分がいなくなった後の世界」のことは結構前から考えています。
死んでから恨まれるのは嫌なので、後輩を巻き込んだ責任ぐらいはとろうと思い、西野の死後(あるいは西野が海外に行っている間)も、そこそこお仕事が回せるように今のうちからチマチマと準備をしているわけですが、そんな中でイベント運営の虎の巻たる『Blueprint』を現在制作中です。
「イベントを企画する時は、ここに気をつけましょうね」というイベント運営の教科書で、これは世に出すつもりはなく、『CHIMNEYイベントサポート』のスタッフに共有することが主な目的です。
そんな話をオンラインサロンやラジオでチラッとしたところ、「ちなみに、どんな内容なのですか?ちょっとチラ見せして」というコメントがたくさん届いたので、今日は『Blueprint』の一部をチラ見せしたいと思います。
今回チラ見せする部分に関しては、サロンメンバーさんからすると、べつだん目新しいことは書いていないのですが、ただ、「イベントって、ここから理解すること(ここからチームメンバーと情報や理念を共有しておく)が大事なんだな」ということは伝わるかもしれません。
それでは、イベント運営の虎の巻『Blueprint』の「第1章 その②」です。
どうぞ!
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イベント運営の虎の巻『Blueprint』の「第1章 その②」
後払いの歴史的文化的背景とリスク
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日本のイベント業界の「お金トラブル」は、日本の『後払い文化』が原因。
イベントを立ち上げる時点で、キャストやスタッフにギャランティーを支払っていれば、そんな問題は起きない。
【Q】
そもそも、日本はなんで「後払い」なん?
日本が「後払い」になった歴史的背景
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→日本の人口の大部分が農民だった時代は、江戸時代から明治以降も長く続いた。
農民の現金収入は年に一度の米の収穫時。
このため、収穫以外の時期に現金で物を購入するのは難しかった。
ここから「ツケ(後払い)」という取引習慣が一般化したよ。
農民は米の収穫前には「ツケ」を利用して生活必需品を購入し、収穫後に精算する形を取ることが多かったよ。
現金収入が年1回という農民の生活パターンに合わせた合理的な仕組み。
ただし!
#ここが大事
これは、「一年後に現金収入が約束された農民(あるいは会社員)を守る仕組み」であって、「チケットの売り上げが約束されていないイベント主催者を守る仕組み」ではない。
日本の舞台作りとブロードウェイの舞台作りの違い
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→ブロードウェイの舞台は、千秋楽の日程が最初から決まっている日本の舞台とは違って、「お客さんが入り続ける限り、来年も再来年も公演が続く」というスタイル(#ライオンキングはまもなく30周年)。
なので、投資価値がある(=最初にリスクを背負って製作費を出した人がものすごく得をする場合がある)。
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🇯🇵【日本の場合】
ミュージカル『えんとつ町のプペル』
製作費:4億円
公演期間:2025年8月9日〜30日(全25公演)
見込み売り上げ:「1日のチケット&グッズ売上」×25
→売り上げの天井があるから投資価値が低い
🇺🇸【ブロードウェイの場合🇺】
ミュージカル『えんとつ町のプペル』
製作費:20億円
公演期間:(仮)2026年4月1日〜2056年?
見込み売り上げ:「1日のチケット&グッズ売上」×下手すりゃ30年(天井がない)
→売り上げの天井がないから投資価値が高い
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🟥ブロードウェイの舞台には「投資家」が入ってくる。
「お金を出すので、売り上げの○%は僕にちょうだいね」といった調子で投資家が最初に製作費を出す。
そして、“投資家が出した製作費の中から”キャスト&スタッフへのギャランティーが〝先に〟支払われるので、チケットが一枚も売れなくてもキャスト&スタッフには金銭的なダメージはない。
ブロードウェイの場合、金銭的なリスクを背負うのは「投資家」。
🟥日本の舞台には「投資家」が入ってこない。
最初の段階で製作費(投資家が出してくれるまとまったお金)が無いので、「チケットが売れたら、そこからギャランティーを支払います」という〝口約束〟で『後払い』にしないと舞台制作をスタートさせることができない。
これによって、「チケットが売れなかった時にキャスト&スタッフにギャランティーが支払われない」というリスクが発生する。
日本の場合、金銭的なリスクを背負うのは「主催者」。
そして、主催者がそのリスクを受け止めきれなかった日にゃ、キャストやスタッフに大きな被害が出る。
日本のキャスト&スタッフはイベント主催者の「連帯保証人」のような立場になっている。
日本の舞台の「後払い文化」は、「チケットの売り上げが約束されていないイベント主催者に都合が良い仕組み」であって、「チケットの売り上げが約束されていないイベント主催者およびキャスト&スタッフを守る仕組み」ではない。
Blueprint ~後払いの歴史的文化的背景とリスク~
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…みたいな感じで、まずは「自分達の当たり前がどうして当たり前になったのか?それによって、どんなリスクをスルーしてしまっているのか?」というところから始まり、後半は空間の作り方まで、『Blueprint』は、このあと100ページほど続きます。
表に出す類の資料じゃないのですが、また気が向いたらチラ見せします。
現場からは以上です。
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CHIMNEYTOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
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★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!
いつも応援ありがとうございます!
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