『メディアに取り上げられる』とはどういうことか?
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あかん。全然売れない。。 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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「絵本→映画」なんて世界的にもありえない
今月の20日〜25日に神戸ポートタワーのふもとでクリスマスマーケット(入場無料)がおこなわれるのですが、そのクリスマスマーケットの開催に向けて現在立ち上がっているクラウドファンディングの中に「会場に遊びに来てくれた子供達に絵本をプレゼントできる権」というリターン(返礼品)がありまして、なんと、この子供達への絵本支援が昨日の段階で【650冊】を突破したそうです。
※現在実施中のクラウドファンディングはコチラ↓
https://www.picture-book.jp/
まだまだ支援が伸びそうな気配がしているのですが(お願いしますっ!)、絵本をずっと作っている人間からすると「絵本が650人の手に渡る」というのは本当にとんでもないことでして…新作の絵本って本当に売れないんです。。
『えんとつ町のプペル』が映画になったから、よく、「僕も絵本を描いて、映画化を目指します!」と言われることがあるのですが、『えんとつ町のプペル』はたまたま色んなことが重なってああなりましたが、基本的には「絵本→映画」なんて世界的に見てもほとんどありません。
漫画とかに比べると、売り上げが二桁〜三桁違って、そもそも抱えているファンが少ないから、映画の企画が通りにくいんですね。
そんな中、一度のイベントで650人以上に届くというのは本当にありえない話で、本当にありがたい話で…今回子供達にプレゼントされる『Zip&Candy ~ロボットたちのクリスマス~』は2010年に出した作品なんですけども、昨日、スタッフから「14年前に出した作品が、こういう形で子供達に届くのって、どんな気持ちなんですか?」と聞かれたんです。
読ませたい人(寄贈者)が買うメディア
まず思ったのが、「絵本の可能性」ですね。
今回は650人が買ってくださっているわけではなくて、たとえば一人の方が2〜3冊買ってくださって、それが子供達に届けられる…という感じで「ギフト商品」として売れているということ。
絵本って、読む人(利用者)が買うのではなくて、読ませたい人(寄贈者)が買うという珍しいメディアで、これは小説や漫画ではあまり見られない動きです。
今回、「西野さんの絵本を子供達に贈れるなら」ということで、たくさんの方が支援してくださっているのですが、これって、たぶん、絵本単体の評価というより、これまでの僕の活動の評価…たとえば、去年の幕張メッセでファンになってくださった方が、「あの西野さんが作った絵本なら」という感じで支援を決めてくださったと思っています。
そう考えると今日からの全ての活動が、昔出した絵本のギフト需要を高めてくれるわけで、これって、「読ませたい人(寄贈者)が買うメディア」だから、こういった動きが生まれているわけで、ここには可能性を感じざるをえない。
で、後輩から質問された時に、次に思ったのは、もう少し湿っぽい話でして…
羨ましかったし、悔しかった思い出
僕、『Zip&Candy ~ロボットたちのクリスマス~』は内容にかなり自信があったんです。
最新型ロボットのジップ君と旧型ロボットのキャンディちゃんの恋物語なんですけども…キャンディちゃんって旧型ロボットだからメモリーに記憶できるデータの容量が少なくて、そんなことを知らない最新型ロボットのジップ君は彼女を色んな場所に連れていって、良かれと思って、アレやコレやを教えてあげるわけですが、あるタイミングでキャンディちゃんのメモリーがいっぱいになっちゃって、そこからジップ君がアレやコレや教えてあげる度に、データが上重ねされてしまい、古い記憶から順に消えていってしまうんですね。
あるタイミングで、ジップ君は、大好きな娘の昔の大切な記憶を自分が奪ってしまっていたことを知り「さあ、どうする?」というところから始まる物語で、これは僕と、晩年に認知症になってしまった僕の婆ちゃんとの思い出をベースに描いたんですけども、今、読み返してもストーリーに無駄が無いし、2作目となる絵本なので、画力も大したもんなんです。(自画自賛)
ですが、この絵本は思ったようには売れなかったんです。
一方で、同じ時期に俳優の水嶋ヒロさんが芸能界を電撃引退されて、その1ヶ月後に、『KAGEROU』という小説を出されたのですが、それが凄く話題になって、すっごく売れて…当時、比べてしまう自分がいて(「西野ごときが誰と比べとんねん」という話なのですが)、羨ましかったし、悔しかったことを思い出しました。
あの時はカッコつけて、「べつに気にしてませんから。僕は僕なんで」みたいな顔で過ごしていたのですが、強がらないと気持ちが持たなかったから強がっていただけで、「他人の成功を羨み、他人と比べてしまう自分がいたこと」は、この機会に正直に白状しておきます。
当時は、悔しくで、水嶋ヒロさんの小説を読めなかったな(笑)
粗を探すように読む自分がいることも分かっていたので。
「『他人と比べても幸せにならないぞ』と言われても、頭では分かっていても…比べちゃうよね」というお話で、今、自分と誰かを比べてムキーっとなっているクリエイターさんには「僕もそうです」とお伝えしておきます。
そんなこんなで今年も素敵なクリスマスになりますように。
子供達に絵本をプレゼントできるクラウドファンディングを是非一度覗いてみてください。
↓
https://www.picture-book.jp/
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