会社への不満は大体無くならない

2024年08月30日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/6035788

会社に抱いている不満は解消されない | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/6035788

 
 

会社は個人の為に変われない

 
僕は20年ほど吉本興業という大手芸能事務所でお世話になり、その後、独立した人間なのですが、「大手事務所の是非」について問われたら「一長一短」というのが僕の感想です。
 
梶原さんは吉本興業所属なので今も吉本興業とやりとりをさせてもらうのですが、やっぱりタレントを守ってくれる良い事務所だと思うし(べつに言わされているわけはありません)、もし所属タレントが「大切にしてくれない!」という不満を持っているのならば、それはテメエが事務所に対して価値を提供していないだけで、そこは、どの事務所も結構フェアなんじゃないかなぁと思います。
 
一方で、「芸能事務所(タレントマネジメントの会社)」と「コンテンツメーカー」は違って、さらに僕の場合で言うと「日本の芸能事務所」と「ブロードウェイミュージカルの製作会社」は全く違っていて、日本の芸能事務所にブロードウェイミュージカルの製作を期待するのは勘違いもいいところ。
 
込み入った話をすると、ブロードウェイでミュージカルを作るとなると、最初に投資家さんから20億〜30億円集めるところからスタートするわけですが、そもそも、その20億〜30億円を正しく使えるチームメンバーが揃っていることが投資家さんの安心材料になるので…たとえば、ミュージカル『えんとつ町のプペル』のニューヨーク版は、その一つの作品の為に『CHIMNEY TOWN NYC LLC』という合同会社を作って、その会社にはブロードウェイで話ができる人だけをヘッドハンティングで入れています。
 
そこに「インパルスのマネージャーをやってました」という人がいても、何もできないんです。
 
もちろん「私、英語できます!」という人がいても、何もできない。
 
「ミーガン・アンがスタッフに名を連ねているから、ケン・ダベンポートに声をかけることができる」というビックリするぐらい村社会ノリです。
 
ただ、こんなことは、吉本興業の外に出て、自分でやらなくちゃいけなくなったから分かったわけで、たぶん、吉本興業にいたら、今も僕は会社に期待して「なかなか話が進まないなぁ」と立ち往生をしていたと思います。
 
会社は万能じゃないし、さらに、会社は自分の為にあるわけではなく、会社は会社の為にあるので…今、会社に対して何かしらの不満を覚えている人がいると思うのですが、その不満はたぶん解消されないと思います。
 
「その中で生きるか、その外で生きるか?」の二択しかなくて、その中を自分色にリフォームすることは基本的にはできない…と思っていた方がいい。
 
僕はよく「西野先生」という感じで、タレントさんから相談される機会が少なくなくて、ときどき「CHIMNEY TOWNに入りたい」と言われることがあって、その気持ちはすごくありがたいのですが、僕らの会社はタレントさんをマネジメントする会社じゃないし、タレントさんをマネジメントする会社にはなれない。
 
一方で、今僕らが作っているモノに興味を持ってくれて、「それを一緒に作りたい」というのであれば、そこはもしかしたらご協力できるかもしれません。
 
ここで言いたいことは、「会社は個人の為に変われない」ということです。
 
 

所属しているから見れる景色もあるし、外に出たから見れる景色もある

 
話はチョット変わりますが、大手事務所を独立して、意識が変わったことがあります。
 
それは「グッズに対する考え方」なのですが、当たり前ですが「グッズ」は開発する度にコストがかかるんですね。
 
そんなことは事務所に所属している時から分かっていたと思っていたのですが、たぶん、本当の意味では分かっていなかったみたいで…というのも事務所に所属している時は「グッズを制作する人」がいて、その方が相見積もりやら発注やら何やらをやってくださっていたんです。
 
それを自分達でやることになり、開発コストを都度都度かけているうちに、ハッと気づくんです。
 
マーケティングのゴールが「宣伝しなくても売れる状態」であるように、グッズ開発のゴールは「グッズを開発しなくてもいい状態」だということ。
 
究極、去年売れたグッズが今年も来年も再来年も10年後も売れるのが一番イイんです。
 
『赤福』みたいに。
 
それって意外と盲点で、僕らはこれまでイベントごとにグッズを開発していて、「そういうもの」だと思っていた。
 
これはたぶんグッズ開発の敗北で、独立したことで、ここに気がつけたのは本当に大きかったです。
 
明日の朝7時にCHIMNEY TOWNが公式で作る初めてのカレンダー『AKIHIRO NISHINO SKETCH BOOK calendar 2025』の予約がスタートします。
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全ページ、僕の描きおろしで、こちらに関しては毎年全ページ僕の描きおろしになると思うので、今回の「開発しなくていいグッズ」という話からは半分外れていますが、このカレンダーのフォーマットは来年以降開発しなくてもいいハズで(フォーマットを変えない方がコレクター心をそそるハズで)、個人的には結構面白がっている企画です。
 
会社に所属することは、やっぱり一長一短で、所属しているから見れる景色もあるし、外に出たから見れる景色もある…という月並みな話を具体例をまじえてお話しさせていただきました。
 
 
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