海外のメジャータイトルが『空席祭り』になっている問題

2024年08月28日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/6030779

【ヤバくね?】海外のメジャータイトルが「空席祭り」になっている問題 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

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ミュージカル『RENT』観てきました!リアンのパフォーマンスがブッちぎっていて最高だった!

 
ミュージカル『えんとつ町のプペル』のニューヨーク版のリーディング公演(本読み公演)で一緒に汗を流したブロードウェイ俳優のリアン・アントニオ(ルビッチのお母さん役)から「今、日本に来ていて、ミュージカル『RENT』の日本公演に出てるから、観にきてー!」と連絡があったので、(日本で彼女を観れる機会もなかなかないので)ソッコーで観に行ってきました。
 
素晴らしい舞台だったし、贔屓目抜きにリアンのパフォーマンスが本当にブッちぎっていて最高だったので、皆さん、もしお時間があれば是非、ミュージカル『RENT』を観に行ってください。
 
大阪公演もあるそうです。
 
そんなミュージカル『RENT』は昨日僕が行った回は満席で、聞けば他の日程も席が埋まっているそうで何よりなのですが…その裏で、また別の海外の超メジャータイトルの日本版が「空席祭り」と話題になっています。
 
僕は劇場生まれ劇場育ちですから、「空席祭り」という痛みを何度も何度も経験してきたので、あんまり聞きたくない言葉で…
 
自分がまったく絡んでいないプロジェクトであろうと、「空席祭りだー」とSNSで面白がられているのを見るのは、やっぱり胸が痛いです。
 
できればそんなものがないとイイと思っています。
 
というわけで今日は「メジャータイトルの空席祭り」についてお話しします。
 
 

「空席祭り」は言葉は同じでも、映画とミュージカルで性格は全然違っていて…

 
まず、映画の「空席祭り」とミュージカル「空席祭り」は言葉は同じでも、性格は全然違っていて、映画は基本「当日券」で参加するので、「蓋を開けてみないと本当に分からない」というのがある。
 
なので、ディズニー作品であろうが「空席祭り」になってしまうことが時々あるのが映画の世界です。
 
一方、ミュージカルのチケットは何ヵ月も前から売り出しているわけだから、「このままいくと、空席祭りになるぞ」というのは、かなり早い段階から分かる。
 
つまり、かなり早い段階から対策が打てる。
 
「初日のチケットが30%しか売れていない」ということが3ヶ月前から分かっていたのなら、「ならば戦略Bはどうだ?」「それもダメなら戦略Cはどうだ?」と3ヶ月間、弾を撃ち続けられるハズで、致死率は確実に下げられるハズです。
 
問題は「AがダメならB!BがダメならC!それもダメならD…」という感じで高速で手を打たずに、「チケットが30%しか売れていない初日」を迎えてしまうことだと思うのですが、ただ、よくよく見てみると「それなりの手」は打ってるんです。
 
「3人目以降のお友達分は少し安くします」とか「特典で○○をつけます」とか、それなりに足掻いているんです。
 
決して何もしていないわけではない。
 
本当の問題は、「二の矢、三の矢の選択肢が少なすぎる(ワンパターン)」ということで、お客さんからすると「また、それか…」「はいはい、チケットが苦戦してるのね」となってしまっている。
 
これはプロデューサーの怠慢だと思います。
 
チケットが売れていない時の宣伝の二の矢、三の矢の選択肢が2~3種類しかないのと、二の矢、三の矢の選択肢が100種類あって、その中から今回の戦にドンズバの矢を選ぶのとでは結果は全然違うので、なのでプロデューサーは毎日勉強しなきゃいけないし、情報交換にコストを割かなきゃいけないし、自分のプロジェクトが調子が良い時に色々と実験を繰り返していかなきゃいけない。
 
戦の基本は兵站(補給・輸送・管理という3つの要素から成立つ総合的な軍事業務で、戦闘地帯へ後方から必要な物資や兵員を配置するといった活動)で、どれだけ優秀な兵士を揃えても食料や弾が切れたら終わりで、「空席祭り」が叫ばれる舞台はいつも「宣伝の弾切れ感」が酷い。
 
ここは努力と根性である程度回避できるところなので、やった方がいいと思います。
 
 

「海外のメジャータイトルをやっとけばお客さんが入る」という時代ではない

 
今日のタイトルは「海外のメジャータイトルが『空席祭り』になっている問題」なので、最後に「海外のメジャータイトル」について少しだけお話しすると、海外のメジャータイトルをやるとなると当たり前だけれど、お金がかかるんです。
 
メジャータイトルのライセンス料は決して安くないし、海外のスタッフを呼ぶとなると、渡航費も嵩んでくる。
 
ここに資材高騰&円安のダブルパンチが入るわけで、こうなってくると、お客さんをかなり呼ばないと回収できない。
 
ただ、今は「海外のメジャータイトルをやっとけばお客さんが入る」という時代でもなく、プロデューサーが下手をこいたら海外のメジャータイトルであろうと「空席祭り」になってしまう。
 
このままやると、日本に海外のメジャータイトルを持ってくるのが難しくなるのは既定路線で、それはあまりにも寂しいので、やっぱり「届け方(売り方)」を開発して(柔軟に情報交換をして)欲しいです。
 
ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のチケットの届け方が1つのヒントになるかもしれないので、気がついた時にチェックしてみてください。
 
▼ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のチケットはコチラ↓
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