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夕張市が財政破綻した理由 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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街が財政破綻するって、つまり、どういう状況?
昨日、スタッフさんから「僕らの知らないネタで、西野さんが今一番興味があるのは何なんですか?」と質問されて、「夕張!」と即答したんです。
すると「なんでですか?」と質問が続いたので、今日は、この続きを皆さんに共有したいと思います。
夕張というのは、御存知、北海道夕張市のことです。
「夕張メロン」で有名な街ですね。
あと、「映画の街」としても有名です。
ただ、この街は、もう一つ、望まぬ形で有名になってしまったものがあって、それが「財政破綻」です。
「夕張市って、なんかお金が回らなくなって、財政破綻したらしい」ということぐらいは、なんとなく聞いたことがある人も多いと思うのですが、ぶっちゃけ、「街が財政破綻するって、つまり、どういう状況?」という方がほとんどだと思います。 あとは、「夕張って、メロンとかで有名なのに、なんで財政破綻しちゃうの?」という人もいるかも。
詳しく説明し始めるとメチャクソ長くなるから、駆け足で概要だけお伝えします。
チョイチョイ間違ってると思うので、詳しくは自分で調べてください。
「炭鉱から観光へ」が一旦当たっちゃって…
そもそも「夕張」って。
もともと石炭の街だったんですね。
石炭を掘る会社がボカスカ立ち上がって、鉄道会社まで乗り出して、鉄道なんかを引いちゃって、「掘れ掘れー」みたいな感じで盛りに盛り上がって、人口は12万人近くまで膨れ上がったんです。
が、ここでエネルギー政策の転換が起きちゃう。
強力なライバル「石油」の登場です。
「時代は石油でしょ」となり、「炭都」と呼ばれた夕張の鉱山は軒並み閉山に追い込まれます。
そりゃもう、もの凄い勢いで潰れていきました。
ここで1発目のパンチを食らうわけですね。
これは本当に大変で、閉山したものの、夕張の街には、すでに人口12万人に対応するアレやコレやあるわけで、何より、「職を失った人はどうするのよ?」という問題がある。
もう大ピンチも大ピンチなわけですが、ここで死ななかったのが夕張市です。
当時の市長さんが「炭鉱から観光へ」をキャッチコピーに、一発逆転を狙って、炭鉱の跡地を利用したレジャー施設をボカスカ作っちゃうんです。
ヤバいと思うじゃないですか?
ですが、これが当たるんです。
一旦、当たっちゃうの。
んで、鉱山の閉山でオワコンフラグが立っていた夕張に人がメチャクチャ押し寄せて、2回目のバブルが起きる。
ここで、市長さんは「そら見たことが!」と更なるレジャー投資をするわけですが、このタイミングでバブルが崩壊して、人が一気に来なくなっちゃって、レジャー施設が全て負債になっちゃう。
これで終われば良かったのですが、追い込まれた夕張は「粉飾決算」みたいなのをしていて(※市の子会社みたいなのを作って、それを隠れ蓑に、本当は赤字経営なのに「儲かってますよ」「黒字ですよ」みたいな感じで打ち出して、銀行からお金を借りて)、それが2005年あたりに発覚して、「ていうか、あんたら、全然お金持って無いじゃーん」となって、夕張市側もついに「ギブアップ」となって、会社でいうところの倒産をしちゃったんです。
2007年あたりに夕張市は「財政再建団体」になって、「地方自治体」とは名ばかりの、「運営のイチイチは国の許可を貰わないといけない街」になっています。
ちなみに、12万人近くいた人口は現在7000人を割っていて、半分以上が高齢者で、人口流出が止まっていない…という状況。
税収は年間8億円ですが、夕張市が毎年返さなきゃいけない借金は26億円とかそんな感じのミッションインポッシブルです。
#詳しい数字は自分で調べて
日本のいくつかの街の未来の縮図であることは間違いない
さて。
なぜ、この夕張市に興味があるかというと、まったく他人事じゃないからです。
事実、京都市は夕張と似たような道を辿っているし、他にも、似た道を辿っている市町村は日本にたくさんあります。
夕張の今を語る時に「炭鉱から観光へ」と過剰なレジャー投資をした当時の市長が槍玉に上げられますが、じゃあ自分がその状況に追い込まれた時に同じ手を打っていないか?と聞かれたら、僕にはその自信がありません。
市長の任期がやたら長かった(誰も逆らえなくなる)のと、エンタメ素人の市長が進めたエンタメの筋の悪さは否めないですが、おそらく皆さんでも「鉱山を観光資源としての活用しよう!」ぐらいは考えるでしょう。
夕張が、日本のいくつかの街の未来の縮図であることは間違いなくて、ここの治療薬を開発しない限り、日本に明るい未来は待ってないような気がするので、「僕なら、どうするかなぁ」と思いながら夕張を見ています。
そして今、この夕張をベースにした物語を書こうと思っていて(書けるかどうか分からないけど)、面白そうだから、今日のオンラインサロンにそのプロット(企画書みたいなもん)を投げてみようと思います。
興味がある方は覗いてみてください。
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