お笑いコンビ「TKO」のクラウドファンディングに思うこと

2023年09月19日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/615913

お笑いコンビ『TKO』のクラウドファンディングに思うこと | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

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先日、TKOの木本さんが我が家まで来てくださって…

 
TKOさんのYouTubeチャンネルにアップされているので是非ご覧いただきたいのですが、先日、TKOの木本さんがわざわざ我が家まで来てくださって、そこで、TKOさんがチャレンジされるクラウドファンディングの話(というか会議)をさせていただいたんです。
 
TKOさんの全国ツアーの予算を集める為のクラウドファンディングの、リターン(返礼品)を何にするか?とか、リターンの値段をいくらにするか?とか……そんな話をさせていただきました。
 
イベントの予算感って、イベントをやったことがない人にはあまりビンとこないどころか、日本の場合だと「金稼ぎをしやがって」的に言われたりもするのですが、イベントを黒字化するのって、かなり無理ゲーです。
 
たとえば、僕らのホームグラウンドでもある『東京キネマ倶楽部』でいえば、座り(イスあり)だとキャパが350席とか。
 
仮にチケットを3000円で売って、チケットが完売したとしたら、350席×3000円なので、売り上げは105万円。
 
ここから会場の利用料が引かれるわけですが、キネマ倶楽部の土日・祝の利用料金は「60万円」なので、残り40万円。
 
ちなみに美術セットを建て込むとなると、前日も会場を押さえなきゃいけないので、その時点で赤字が確定…みたいな世界線です。
 
僕らのチーム(CHIMNEY TOWN)は、このあたりの予算問題と徹底的に向き合っていて、突破方法をいくつか持っているので、どうにかこうにか生き延びていますが、基本、イベントは普通にやれば赤字です。
 
例外は西野が時々クラファンで出している講演会(を開催できる権利)で、あちらは、美術セットも、特別な照明も、ゲストも何も要らなくて、西野亮廣にマイク一本持たせればいいだけなので、普通にやれば黒字です。が、それは本当に稀なケースです。
 
TKOさんの場合は「コント」なので、衣装もセットも持ち込まなきゃいけない上に、「全国ツアー」なので、交通費や宿泊費もかかってくる。
 
西野の講演会みたいに「マネージャーが一人ついてきます」みたいな感じじゃなくて、同行スタッフは最低でも4~5人とか?
 
その分の交通費&宿泊費、そして、スタッフさんのギャランティーなんかもかかってくるので、どうしたって、お金がかかります。
 
そこで「そういった予算の問題から逃げることは不可能なので、キチンと向き合いましょう!」という話をして、クラウドファンディングという打ち手を提案させていただいたんです。
 
 

クラウドファンディングって、まだ「なんか怪しい」に分類されている

 
正直、僕のことを昔から応援してくださっている方からすると「今さら感」は否めないと思うのですが、世間一般的には(日本では)、クラウドファンディングって、まだ「なんか怪しい」に分類されているんです。
 
事実、木本さん自身も最初は「こんなことをして大丈夫やろか?」みたいな気持ちを持たれていて、それに関してはTKOチャンネルの視聴者の皆さんが「支援したい人がいるのだから、支援の受け皿を作ってください」とコメントしてくださったおかげで前に進んだわけですが……、そもそもの問題として、「支援を受け取ってもええんやろか?」と思わせてしまう(困っている人がSOSの声をあげにくい)日本の文化は、どうにかならんもんですか?
 
TKOさんのクラウドファンディングのリターンの中には、『TKOの二人がメッセージ動画を撮って、送ります』というのがあるんです。
 
お誕生日祝いのメッセージや、還暦祝いのメッセージや、「受験勉強頑張れ!」だったり、「ご結婚おめでとうございます」だったり。
 
たとえば、TKOファンの新郎新婦がいたとして、その結婚式の出し物として、二人にはサプライズで、TKOさんからお祝いメッセージとか届いたら嬉しいじゃないですか?
 
実際、「タレントからメッセージを貰える」みたいなサービスは普通にあって、それを今回のクラウドファンディングのリターンに入れることにしたのですが……TKOさんは、そのリターンの“値づけ”が自分でなかなかできないんです。
 
「さすがに、お金をいただくのは…」みたいなマインドです。
 
裏を返せば、そこには「『お金をとってやがる』と皆から思われちゃう…」がある。
 
何十年もかけて築きあげてきた知名度や信用があって、それはタレントにとっては「商品」なのだから、お金をいただいても何ら間違いじゃないのですが…でも、こういうものを商品として(自分から)出すと、日本では「銭ゲバ」扱いされたりするんです。
 
そういうコメントがたくさん届くんです。
 
それもあって、なかなか踏み出せなさそうだったので、僕の独断と偏見で「TKOさんのメッセージ動画は1案件につき5万円で出してください」と指示させていただきましたが……「第三者を立てて『言われて、やっている』という状況を作らないとTKOさんに矢が飛んでくる」という状況が異常で、本当なら第三者なんか立てる必要も無いんです。
 
「俺、5万円です。買いたい人は買ってください」で、終わりなんです。
 
誰にも迷惑をかけていないし、悪いことなんて1ミリもしていない。
 
 

互いのチャレンジを、もっとカジュアルに応援できる未来を迎えたい

 
世の中には、「自分の信用でお金を集められる人」と、「そうでない人」がいて、たとえば今回のケースだと「そうでない人」が「自分の信用でお金を集められる人」に対して、「その集め方はどうなの?」と石を投げている形だと思うんです。
 
自分ができないことができている人間に対して、自分が抱いている嫉妬や僻みを認めたくないので、「アイツは反則をしている。俺はそういう“ズル”はやらない」ということにしたいのだと思います。
 
あまりにも幼稚だと思いますが、僕はこれを傍観している人達にも、それなりに問題があると思っていて、「そこで傍観して、その嫉妬からの『あげあし取り』をのさばらせてしまうと、あなたがチャレンジする時に同じ目に遭うよ?」と思っています。
 
もっと言うと「あなたの子供がチャレンジする時に、あなたの子供が同じ目に遭って苦しむことになるけど、あなたは、それでも黙ってるの?」と思っています。
 
互いのチャレンジを、もっとカジュアルに応援できる未来を迎えたいので、ここからしばらくはTKOさんの応援にまわります。
 
PICTURE BOOKでTKOさんのクラウドファンディングが立ち上がっているので、是非一度チェックしてみてください。
 

【TKO】コントライブで47都道府県を周りたい!(9月~11月) | クラウドファンディング - PICTURE BOOK

https://www.picture-book.jp/projects/tko-live

 
 

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