【西野亮廣】「バズった」では再現性が無いので、「オンライン配信チケットが伸びている理由」を冷静に分析してみる―『夢と金』20万部突破の説得力

2023年08月13日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

※この記事は、2023年8月11日に掲載された「GOETHE」(幻冬舎)の記事より一部転載しています。

なぜ、『テイラー・バートン』のオンライン配信チケットはこんなに売れているのか

 
舞台『テイラー・バートン』が話題をよんでおりまして、公演終了後からオンライン配信チケットの売り上げがグングン伸びて、8月10日の時点で【6300枚】を突破しました。
 
この規模の(350席の劇場で2日間しかやらなかった)舞台作品としては、ちょっと異例の展開になっております。
 
これに関しては、本当に皆様に感謝しかないわけですが、一方で、これを「バズった」で片付けてしまうと、再現性が無いので、「なぜ、オンライン配信チケットが伸びているのか?」を冷静に分析してみたいと思います。
 
まず最初に絶対に押さえておきたいコトがありまして…こういう話をする時に、すぐに「売り方(マーケティング)」の方に目が向けられてしまうのですが、そんなのは二の次、三の次で、やっぱり大事なこととして「クオリティーでブッちぎっている」というのがあります。
 
『テイラー・バートン』に関しては、出演者のポテンシャルは半端なかったし、舞台美術や照明をご覧になられた方はもうお分かりだと思いますが、あのキャパの劇場で、あれだけ作り込まれた空間って、世界のどこを探しても無いんです。
 
『テイラー・バートン』のクリエイティブスタッフは、僕らのイベントでいうと、キングコングの武道館ライブだとか、武道館でおこなった学校イベント『サーカス』だとか、ミュージカル『えんとつ町のプペル』などを手掛けていたり、あとは、今年の10月28日(土)に幕張メッセでおこなう『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』という大盆踊り大会を手掛ける、いわゆる「トップクリエイター」達で、そういう人達が本気で作っているので、そりゃもう、とんでもないクオリティーです。
 
あと、忘れちゃいけないのが、「そういうトップクリエイター達が集まって、本気で作り込める土台作り(=予算作り)」もキチンとしています。
 
今回に関して言えば、「クラウドファンディング」「オンラインサロン」「プロセスエコノミー」「NFT」「VIP戦略」といった、実に鼻につく横文字のオンパレードで、制作費を捻出しました。
 
「チケット」と「グッズ」の売り上げだけでは、『テイラー・バートン』は作れなかった(現実問題、トップクリエイターを集められなかった&集めたところで彼らの力を出しきれなかった)です。
 
なので、いまだに「クラファンは詐欺でしょ」とか、「オンラインサロンは宗教でしょ」とか、「西野のやっていることはよう分からんけど、なんかムカつく」と言っている舞台人には一生作れない。
 
「勉強」や「知らないことを知る努力」を捨てた人には、一生作れない
とにもかくにも全員『夢と金』(幻冬舎)を読んでください。
 
 

「愛を育む」ということを甘く見ない方がイイ

 
こういった下地があった上で、今日の話なのですが、やっぱりオンライン配信チケットの売り上げが伸びた大きな大きな理由の一つに「愛」があると思います。
具体的に言うと、キャストの皆さんが作品やチームに対して抱いている「愛」です。
 
臭い話をしちゃって申し訳ないですが、でも、この「愛」というのが本当に大事で…たとえば先日の宮迫さんのYouTubeチャンネルをご覧になられましたでしょうか?
 
(続きはこちらから【連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」】

【西野亮廣】「バズった」では再現性が無いので、「オンライン配信チケットが伸びている理由」を冷静に分析してみる―『夢と金』20万部突破の説得力

https://goetheweb.jp/person/article/20230811-nishino-106

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