【西野亮廣】UUUMの赤字転落に何を見たか? 商品の開発&販売が上手くいくYouTuber、上手くいかないYouTuber―『夢と金』20万部突破の説得力

2023年07月30日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

※この記事は、2023年7月28日に掲載された「GOETHE」(幻冬舎)の記事より一部転載しています。

広告収入からの脱却

 
最近、国内最大のYouTuber事務所『UUUM』さんが赤字転落したことが話題になりました。
 
会社のお金に関しては、「今は回収期じゃなくて、先行投資期なので…」みたいなことがあるので、「今季の最終損益が赤字に沈んだ」といっても、本当のところ(本当の会社の好不調)は外野の人間には分かりませんが、とはいえ『好調』というワケではなさそうです。
 
これに対して、「広告収入に体重を乗せすぎると、そりゃ、ちょっと厳しい」という意見もあると思うのですが、もちろんUUUMさんもそんなことぐらい千年前から分かっていて、だからこそ近年は、新たな収益柱としてP2Cブランド(クリエイターがクリエイターのファンに向けて販売するブランド)やグッズ販売に力を入れておられます。
 
ただ、それらの打ち手が上手くいっているかというと、外野から見ている限りでは「一部(の配信者)は上手くいっている」といったところで、会社全体として「広告収入(依存)モデルからの脱却に成功した!」とまでは言えない感じがします。
 
今回、UUUMさんが図らずも証明したのは「YouTuber(インフルエンサー)が商品を開発&販売しても、売れ続けるわけではない」ということ。
 
では、商品の開発&販売が上手くいくYouTuberと、上手くいかないYouTuberを分け隔てるものは一体何なのか?
 
ここの答えを見つけるのが結構難しそうです。
#仮説検証をひたすら繰り返すしかない
 
一つ確かなことは、「これからのYouTuberは自分の商品を持たないとマズイよね(自分のYouTubeチャンネルが商品のショーケースになってないとマズイよね)」で、YouTuberさん(※一部を除く)はこの問題から目を背けることはできません。
 
 

 性格を変えるのは難しい

 
自身のYouTubeチャンネルを、P2Cブランド(自分の商品)のショーケースにする時の問題は2つあるのかなぁと思っています。
 
1つ目は、『在庫リスク』の問題。
 
「商品を販売する」となると、多くの場合は「在庫リスク」を抱えることになります。
 
お店をやっていると「在庫を抱えすぎて(作りすぎちゃって)、倒産」は全然ある話で、P2Cブランドやグッズ販売に推し進めるには、この問題をクリアしなきゃいけない。
 
(続きはこちらから【連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」】

【西野亮廣】UUUMの赤字転落に何を見たか? 商品の開発&販売が上手くいくYouTuber、上手くいかないYouTuber―『夢と金』20万部突破の説得力

https://goetheweb.jp/person/article/20230728-nishino-104

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