報酬が『お金』だと弱い場合がある

2023年06月15日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/548433

報酬を「お金」にすると弱い場合がある | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/548433

 
 

「やりがい搾取」的な構造を僕は真正面から否定していて…

 
舞台『テイラーバートン』の制作がゴリゴリ進んでおります。
 
今回の作品もこれまでと同様、クオリティーでブッちぎるのは勿論のこと、舞台で食べていく役者さんの労働環境の改善にもキチンと向き合いたいと思っています。
 
日本の演劇業界に当たり前のようにある「やりがい搾取」的な構造を僕は真正面から否定していて、学校の先生が先生業一本で食っているように、農家の方が農業一本で食っているように、舞台役者さんが役者業一本で食っていけるように、演劇のビジネスモデルを再設計して(収益源を開発して)、「稽古代からキチンとお支払いする」を実現します。
 
日本でこういうことをすると、何故か「金の話をしやがって」という誰一人として救われない批判が起きるのですが、役者さんには生活があるし、守らなきゃいけない家族がいるので、こういった批判はガン無視して、とにもかくにも舞台人の労働環境の見直しに努めます。
 
そのあたりの課題感は忘れずに持ちつつ、今日は「報酬を『お金』にすると弱い場合があるよね」という話をしたいと思います。
 
 

バンドザウルスに関しては、僕を含め、多くの方がボランティアで参加

 
「さっきまで言ってたことと、真逆じゃない?」と思われる方もいらっしゃるかもしれないですが、「報酬を『お金』にすると弱い」という主張ではなくて、「報酬を『お金』にすると弱い“場合がある”」という主張です。
 
話の内容はタイトルそのままなんですけども…
 
たとえば、バンドザウルスなんて分かりやすいかもしれません。
 
バンドザウルスに関しては、僕を含め、多くの方がボランティアで参加してくださっています。
 
当然、小道具や美術セットなど、フィジカルなものを外注する際は、お金をお支払いしているのですが、それこそ、Instagramに毎日アップしているアーティスト写真や、毎日1点ずつ出ているNFTなんかは皆さんがAIを使ってボランティアで作ってくださっているんです。
 
最近だと、舞台『テイラーバートン』の美術セットとして使う「恐竜の写真」も、CHIMNEY TOWN DAOの皆さんがAIを使ってボランティアで生成してくださいました。
 
これに対して、「作業代をお支払いする」という選択肢もあると思うんですけども、作業代をお支払いした瞬間に、バンドザウルスの肉活(バンドザウルスの保護活動)の動機が「お金」になってしまって、面白がってやっていた人達が一気にいなくなると思うんです。
 
ここが少し難しいところなんですけども、「無償で働くことの取り分」というのは確実にあるんですね。
 
 

「『有償の時の取り分』と『無償の時の取り分』、どっちの方が大きいの?」という話になってくる

 
バンドザウルスに関しては、コミュニティーの皆に「あの画像を作ったの俺やねん」とドヤれる(あるいは自己満足に浸れる)という取り分があると思うんですけども、この時、作業代が支払われていたら、「お金を貰ってやってるんだから、ドヤることでもないよね」みたいな空気が若干流れる。
 
BBQで火をつけるとドヤれたり、感謝されたりしますが、あそこで「火をつけてくれた代」が支払われてしまうと、ちょっと残念な感じになるじゃないですか?
 
あそこに関しては無償でやっているから取り分がある。
 
「『有償の時の取り分』と『無償の時の取り分』、どっちの方が大きいの?」という話になってくるわけですが、「全員で作る」をモットーとしているバンドザウルスに関しては、「『無償の取り分』の方が大きいので無償にしている」という感じです。
 
「AIを絡めたお客さん参加型のクリエイティブの全ては無償にすべきだ!」というわけでもなくて、たとえば僕らが仕掛けているプロジェクトの中でも、一人のAIクリエイターにプロジェクトの全体重がかかっている場合(その人が稼働してくださらなかったらプロジェクト全体が終わってしまう場合)なんかは、ギャランティーをお支払いしていたりします。
 
ので、これは「時と場合による」といった感じです。
 
ここから皆さんのまわりでもAIやらNFTやらを絡めたプロジェクトが増えてくるでしょうから、このあたりの報酬設計に関しては、1つ1つ慎重に見ていった方が良さそうです。
 
今、僕のオンラインサロンや、CHIMNEY TOWN DAOではAIを絡めたクリエイティブがメチャクチャ具体的に進んでいて、報酬設計を含め、明らかに未来が来ているので、参考にしてみてください。
 
 
【西野と学ぶ!ChatGPT勉強会】
https://chimneytown.net/products/nisinochatgpt-webinar

 
 
====================
CHIMNEYTOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
====================
 
★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!

 
 
▼西野亮廣の最新のエンタメビジネスに関する記事(1記事=2000~3000文字)が毎朝読めるのはオンラインサロン(ほぼメルマガ)はコチラ↓
 
\メールアドレスのみで利用できるようになりました/
https://salon.jp/nishino

Salon.jp | 西野亮廣エンタメ研究所

https://salon.jp/nishino

※サロンメンバーさん同士交流される場合は今まで通りFacebookアカウントが必要です
 
 
\公式LINEができました/
▼西野亮廣 公式LINEはコチラ↓
https://lstep.app/bew62ko

シェアする