会議を潤滑に進める為の「論点」と「意見」

2023年02月13日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/472108

会議を潤滑に進める為の「論点」と「意見」 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/472108

 
 

物事を前に進める議論のルールは大きく2つ

 
説明が面倒なので、かなりハショりますが、先日、「回転寿司のペロペロ問題がありましたが、こうすれば、色々と問題が減るんじゃないの?」という提案をツイッターで呟かせていただいたんですね。
 
あくまで提案なので、それに対して、「う〜ん、それはちょっと難しいかも」とか「それだったら、もっとこうした方がいいかも」という意見はあって当然だと思うんですね。
 
というか、僕らのクリエイティブ会議は、日本でもアメリカでも変わらず、もっと言うと、映画であろうが、ミュージカルであろうが、NFTのプロジェクトであろうが、Webサービスであろうが、そんな感じです。
 
「なるほどな〜。たとえば、その場合だと、こんなリスクが無い?」「ああ、確かに〜」みたいな感じで進めていくんです。
 
何か物事を前に進める(あるいはモノを作る時の)議論のルールというのはあって、大きく二つなんですけど も、まずは「人格」と「意見」を切り分ける。
 
これは、まぁ、なんとなく分かりますよね。
 
返事が『NO』だからといって、人格を否定しているわけではないのに、落ち込んでしまう人がいる。
 
あるいは、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」で、気に入らないヤツの意見に『NO』を出してしまう人がいる。
 
これだと『NO』が言えなくなるし、『NO』の信憑性も下がってしまう。
 
なので、ここは絶対に切り離さなきゃいけない。
 
それこそ、海外になってくると文化も違って、基本、『NO』だらけなので、人格なんか絡めてたら大変なことになる。
 
ここは、まぁ、よく言われているところだと思います。
 
今日の本題は次です。
 
何か物事を前に進める(あるいはモノを作る時の)議論のルールの二つ目は、「論点」と「意見」を切り分ける…です。
 
これができない人が意外と多い。
 
先の回転寿司のツイートに対して、「そもそも回転させなかったらいい。タッチパネルで注文した寿司が直接届く店とか普通にあるんだから、それでいい」というコメントがあったんですけども、これはもう「論点」が変わっちゃってるんですね。
 
まず、今回の論点は「回転寿司の是か非か?」じゃ無いんです。
 
回転寿司は回転するメリットがあるから、回転寿司という形態が成立しているわけじゃないですか。
 
「注文するつもりがなかった寿司が目の前を横切ることで、ついつい手がのびてしまう」「それによって、2皿ぐらい多めに食べてしまう」というのが、回転寿司のメリットですよね。
 
ただ、もう一度言いますが、ここでは、「回転寿司」の是非は問うてない。
 
ここでの論点は、「ペロペロ問題が起きてしまう回転寿司をアップデートするには、どんな方法がありますか?」です。
 
それに対して「そもそも回転させる必要がない」は答えになっていないんですね。
「各テーブルに届ける」も答えになっていない。
 
それは、違う回(回転寿司って必要?の回)に出す意見なんです。
 
 

「論点に対しての意見」を皆で揉んでいく

 
モノが作れない人にこの傾向があるなぁと思っていて、アホみたいに論破に走るあまり(自分の意見を通したいあまり)、論点をオーバーランすることがある。
 
「思いついたー!俺って天才―!」で口にしちゃうんです。
でも、そんなことは皆、頭にあるの。
 
「このご時世、回転寿司は、もしかしたら回さない方がいいのかもなぁ」というのは、頭の片隅にはあるんです。
 
でも、この今回のトークテーマはそれじゃないんですね。
 
ここがポイントです。
 
たとえ、その意見が合っていたとしても、ここで出すべきじゃないんです。
分かります?
 
というのも、モノを作る時というのは、選んだ方向の可能性を一回全部探らなきゃいけないから。
 
水を求めて彷徨って、道がAとBの二手に分かれていて、Bを選んだ場合…水があるのはAかもしれないけれど、一旦Bから先に枝分かれしている道を探って、水がないことを確認しないことには、Aに全張りできないんです。
 
議論というのは、組み立てる作業であり、可能性を潰していく作業なんですね。
 
なので、Bの可能性を潰している最中に「Aだー!」というのは、めちゃくちゃ効率が悪いんです。
 
途中でAに移動してしまった時に、「でも、もしかしたらBかもしれない」という可能性が残っちゃっているので。
 
かったるい会議で、よく見られるのがこの現象です。
だから、皆、遅いんです。
 
話し合いをする時は、ちゃんと「論点」を決める。
そして、その「論点」に対してだけの「意見」を言う。
で、その「論点に対しての意見」を皆で揉んでいく。
 
これが集団で問題を解決する際のファシリテーションの基本です。
 
 

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