海の底に眠っているお金の話

2023年01月25日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/460970

 
 

最新刊『夢と金』の最終調整中!
 

今、4月19日に出る最新刊『夢と金』の最終調整中です。
 
ひととおり書き終えたので、これからの作業としては、最初から読み直して、気になるところを直したり、ちょっと付け加えたりしようかなぁというところです。
 
そんな中、入れようかどうか迷っている話があって、なんか流れ的に入れた方が良さそうな気もするので、文章として綺麗にまとめる前に、Voicyで触りだけお話ししつつ、自分の頭の中を整理したいと思います。
 
 

「お金」「NFT」の理解に知っておいた方がいい、ヤップ島の「石貨」の話
 

先週の日曜日のQ&Aのコーナーで話したヤップ島の「石貨」の話です。
 
ちなみに、ヤップ島というのは、日本の真南ぐらいに浮かぶミクロネシアの小さな島で、「石貨」というのは、「石の貨幣」と書いて「石貨」なんですけども、『ギャートルズ』とかにも出てきた石のお金です。
 
現地だと「フェイ」とか「ライ」とか呼ばれたりしています。
 
今回の最新刊『夢と金』では、「お金」の話とか、「NFT」の話を厚めにしているのですが、この「石貨」というのは、「お金」とか「NFT」を理解する上で、絶対に知っておいた方がいいと思います。
 
さっそく本題に入りますが、「石貨」って「石のお金」みたいに認識されていますが、僕らが普段使っているお金とチョットだけ使い方が違うんですね。
 
まず、「石」自体に、「100」とか「50」とか「1万」とか書いてないんです。
 
お金自体に値段がついていないものですから、なので、「値段がついてないものを買う時」などに使われていたそうです。
 
たとえば、メッチャ問題を起こした時に「これで勘弁して」と言って、石貨が支払われたり、一説によると、「暗殺の依頼」に石貨が使われていたりしたそうです。
 
間違っているかもしれないので、調べてみてください。
 
細かい数字は乗っかっていないのですが、とにかく「価値があるもの」だった。
 
「芸術品」みたいな感じです。嫁入り道具で渡される「雛人形」みたいな。
 
それ自体に価値があるから、なので、問題を解決する時とかに支払われたんですね。
 
さて。
 
この「石貨」ですが、小さいものだと20〜30センチなのですが、大きいものになってくると、3〜4メートルとかで、下手すりゃ5トンとかになるんです。
 
「大きければ大きいほど価値がある」と言われていますが、厳密に言うと、「大きいから価値がある」ではないんです。
 
石貨に使われている石って、ヤップ島で採れなくて、なんとヤップ島から約500km離れたパラオでしか採れないんです。
 
パラオで採った石を、イカダに乗せて、ヤップ島まで運んで来なきゃいけない。
 
というわけで、「運ぶコストがかかった石貨ほど価値が高い」ということになっていて、そりゃまぁ、デカい石貨が高くなるわけです。
 
配送コストに価値が紐づいているので、もしかすると、「すごい嵐の中、運んできた」みたいなのであれば、そこまで大きくなくても、価値が高いかもしれません。
 
それにしてもです。
 
まぁ、島の皆で運んできたにせよ、「5トンの石貨」なんて日常生活では運べないじゃないですか?
 
不動産を買う時に、5トンの石貨をコロコロ転がしていけないでしょ?
 
じゃあ、どうやって、その5トンの石貨を使っていたかというと、石はその場から動かさずに、「所有者」を変えていたんです。
 
新しい所有者の名前を石に刻むそうですが、人口が3000人ぐらいの島だから、すぐに噂が回るんですね。
 
「あの丘の上にある5トンの石貨は今、田中さんのものだよ〜」みたいな感じで。
 
皆の頭の中に台帳がある感じです。
 
 

「所有感」に大きな価値。NFTに凄く似ている
 

この「石貨」の話は、ここで終わりじゃなくて、実はもっと面白くて(たった今、新刊に入れることを決めました)、ヤップ島で最も価値が高いといわれている石貨はどこにあるかというと、「海の底」なんです。
 
パラオから運んでくる途中に、デカ過ぎた為に、海の底に沈んじゃったんです。
 
でも、ヤップ島の皆は「海の底に巨大な石貨が沈んでいる」ということは知っているわけじゃないですか?
 
というわけで、「海の底にある石貨」にも所有者がいて、所有者が転々として、お金として使われている。
 
これ、面白いのが、いよいよ「所有」してないんですね。
 
丘の上にある石貨は、自分の財布の中には入っていないものの、目視することができて、「これ、俺の!」と言えるので、まだ「所有」と言えそうな気もするのですが、海の底に沈んだ石貨に関しては、触ることも見ることもできない。
 
所有なんてしていなくて、あるのは「所有感」だけです。
 
だけど、その「所有感」に大きな価値が生まれている。
 
なぜなら、島の皆が海の底にある石貨の価値を信じているからです。
 
これはお金に似ているし、もっと言うと、NFTに凄く似ている。
 
「所有感が渡ったことで価値が動く」というのがNFTの世界で、まったく新しい世界観のように思われていますが、そんなものは、ずっとずっと昔から遠い南の国でありましたとさ、というお話でした。
 
 
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多くの日本人が「下品」「詐欺」「銭ゲバ」と言って遠のけてきた、とっても大切なお金の話をたくさん書かせていただきました。
 
 
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