アホみたいな靴下が1日で1000足売れた理由
僕、仕事の9割5分は「裏方」の仕事です
僕は、プレイヤーとして前に出ることにはさして興味がなくて、スケジュール帳を見てみても、仕事の9割5分は「裏方」の仕事です。
脚本を書いたり、絵を描いたり、あとは、作品を届ける仕組みを作ったり、作品作りに必要な予算を作る仕組みを作ったり…まぁ、そんな感じです。
自分が作ったものを、客席から観るのが好きなんだと思います。
その中で、「脚本を書く」とか「絵を描く」という作業に関しては、そもそも映画とかミュージカルの脚本を書いている人の絶対数が少ないわけですから、コツとか苦労を共有することはできませんが、「作品を届ける(売る)」とか、「予算を作る」という部分に関しては、全ての職業に絡んでくる重要な問題ですので、ここは共有できるなぁと思っています。
あとは「チームづくり」もそう。
そして僕は、この「届ける」ということと、「予算を作る」ということと、「チームづくり」が意外と得意というか、たぶん、日本でトップクラスぐらいに得意で、芸人をやるにしても、絵本作家をやるにしても、ミュージカルを作るにしても、映画を作るにしても、ウェブサービスを作るにしても、NFTをやるにしても、そこが結構活きています。
『ニシノコンサル』で見えてきた、うまくいっていない経営者さんの共通点とは
そんなこともあって、「なんか偉そうで嫌だなぁ」と思いつつ、だけど需要があるので「コンサル」めいたことをやっていたりします。
『ニシノコンサル』とか言って。
「経営者さん、個人事業主さんの話を、マンツーマンで聞いて、一緒に打ち手を探っていく」ということをず〜っとやっていて、これまでに300社ぐらいとお付き合いさせていただいたのですが、ず〜っとやっていると見えてくるのが、「うまくいかない(うまくいっていない)経営者さんの共通点」です。
うまくいく人はマチマチなので、ちょっと分からないのですが、「これをやっちゃう経営者さんって、絶対にうまくいかないよね」というのはあって、それは何かというと「立ち上げの時点で、Connecting the dots(コネクティング・ザ・ドッツ)を設計しちゃう人」です。
「Connecting the dots」という言葉は、スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式のスピーチで使ったことで有名になりましたが、要するに、「過去の経験が、当時は思いもよらなかったことに活かされるよ」みたいなことです。
たとえば、僕はいろんなビジネスを仕掛けるので、講演会に呼んでいただく機会が本当に多いんですけども、ぶっちぎりでお喋りが上手いんです。
自分で言うのもアレなんですけども…それこそ、日本武道館で「ラグジュアリー戦略」についての講演をしたりして、お客さんを沸かすんですけども、そんなヤツ、いないじゃないですか?
(続きはこちらから【連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」】)
【西野亮廣】うまくいっていない経営者の共通点=立ち上げの時点で、Connecting the dotsを設計しちゃう
https://goetheweb.jp/person/article/20230120-nishino-77