キミが勝手に負けているだけ

2022年11月12日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/418108

相手が強いんじゃなくて、キミが勝手に負けてるだけ | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/418108

 
  
僕らは「後ろ盾」がないからこそ、「届ける」ということに関して本気

 
作品とか商品と呼ばれるモノを作って、届けることを生業とされていらっしゃる方は、是非、昨日のオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』の記事を読んでいただきたいのですが…昨日あたりから『映画 えんとつ町のプペル』の続編の「届け方」の話が具体的に始まりました。
 
僕らが仕掛けるプロジェクトの規模って、少しサイズが大きいので、誤解されたり、あるいは応援して下さっている方の間でも麻痺している部分もあったりするのかもしれませんが、僕らのチームは基本、何か大きな「後ろ盾」があるわけじゃないんです。
 
たとえば、今年おこなったキ グコングの武道館ライブとか。

 
あれって、自分達(CHIMNEYTOWN)で武道館を押さえて、会場費を支払って、そこから、舞台美術や照明や音響の費用やら、ウン百人のスタッフさんのギャランティーやらを支払っているんです。
 
もちろん、梶原君のギャランティーも。
 
たとえば、あのイベントがコケちゃうと、具体的な話をすると、僕らは1億円規模の赤字を抱えることになるんですね。
 
 
ミュージカル『えんとつ町のプペル』にしてもそうです。
 
今回の大阪公演は僕らの会社がやっているわけじゃないんですが、それこそ東京公演や、ニューヨークのチャレンジなど。
 
隠しても面白くないので全部言っちゃうと、たとえばミュージカル『えんとつ町のプペル』の東京公演で、大体1億6000万円ぐらいかかっています。
 
これを250キャパの劇場で、2週間公演。
 
「ファミリーで楽しめる」を掲げていたので、チケット代は一番前のSS席で8800円。普通席は3500円です。
 
劇場(オフライン)のチケットが完売しても、1億円以上のマイナスという、舞台関係者なら、飲んでる牛乳を吹き出すほどのハチャメチャなセッティングだと思うのですが…これにしたって「後ろ盾」なんて無いんです。
 
全て自分達の手作りでやっているので、赤字分が出たら、全部自分達で背負わなきゃいけない。
 
大きな会社でも大変だと思いますが、僕らのようなベンチャーにとっては、やっぱり1億や2億の赤字を抱えるのって、全然安くないどころか、一発で活動を止められてしまうインパクトがあります。
 
だけど、そういう勝負(自分達が作品の 利を握る戦い)をしていかないと、やっぱり世界戦に打って出れないし、新しいこともできない。
 
なんか、当たり前のように「プペルのNFTを〜」とかやっちゃってますが、あんなの自分達で権利を持ってないとできないんです。
 
「権利」ってシンプルで「お金を出した人のもの」なんですね。
 
なので、「よし、やるかっ!!」と覚悟を決めて、ウン億円という制作費を出して、なんとか回収する…というゲームをしているのがCHIMNEYTOWNです。
 
ここで冒頭の話に戻りますが、だからこそ、「届ける」ということに関して本気なんです。
 
赤字を肩代わりしてくれる会社なんてないから、届け切れなかった時には僕らの活動が止まっちゃうので。
 
 

僕らのチームは「予算のリテラシー」を身につけ「届け方の選択肢」を持っておくことを重要視

 
だから、僕らのチームは一人一人がまずは「お金(予算)のリテラシー」を身につけておくこと。
 
そして、「届け方の選択肢」を持っておくことを重要視しています。
 
「告知のお知らせのサムネイルをデザインの素養がないド素人が作る」とか、「イベント直前で告知する」とかは、ウチでは「お前、ナメてんのか案件」で、そりゃあ、もう大変なことになります。
 
僕らがやっていることはいたってシンプルです。
 
丁寧に「お知らせ」を作って、ちゃんと前もって準備をして、
イベントの何ヶ月も前から何度も何度も告知をして、
「どの告知が刺さっているのか?」のデータをとって、
告知のトライ&エラーを繰り返して、
日本人のように新しい手法は否定せず、一度試してみて、使えれば使って、
必要とあらば「手売り」だってする。
 
くれぐれも、イベント直前で慌てるようなことはしない。
 
ただ、それだけなんです。
珍しいことは何一つやっていないです。
 
それをずっとやっていると、数万人規模の舞台が作れるようになって、世界に挑戦する切符をいただけるようになりました。
 
 

前もって準備せず、知識もないのに「斬新な届け方」をやろうとする姿勢は見直した方がいい

 
で、ここからが今日の結論なんですけども、当然、その時々で「競合」と呼ばれる人はいるんです。
  
もちろん、そういった方々に刺激をいただいて、学びをいただいているわけで、今日も切磋琢磨させていただいているのですが、一方で「消えていった競合」もたくさんいます。
 
ステージに立ちたいのに、ステージに立てなくなった人ですね。
 
その人達の共通点はすごく分かりやすくて、「前もって準備をしない」と「奇をてらう」の二つです。
 
「イベントの日程は前々から決まっていたのに、1ヶ月前になって急に告知をし始める」とか。
 
1ヶ月だと、「どの告知が刺さっているのか?」という告知のトライ&エラーができないんですね。
 
当然、それでは結果が出ないから、焦って、「起死回生の一か八か(変なこと)」をして、自爆する…というお決まりのパターンです。
 
「当たり前のことを当たり前にやっていたら、まわりが変なことをして次々に自滅していくので、僕らが生き残っている」というのが正直なところで、こんなことを言うと怒られちゃうかもしれませんが、僕は一度も「勝った」と思ったことはなくて、まわりが勝手に自分から負けているだけ。
 
「男子100メートル決勝で、自分のタイムは15秒ぐらいで、そんなに速くないけど、自分以外のランナーが独自で開発した不思議な走り方をして全員コケてくれたおかげで、タイムは遅いけど1位でゴールできました」みたいな感覚です。
 
昨日のサロンで書いた『映画 えんとつ町のプペル』の届け方の話も、「変な戦略」は一つもなくて、それこそこれまでに無かった『NFT』を絡めたアレやコレやはあれど、それにしても「これまで手で千切っていたところを、ハサミを使います」ぐらいの話で、キチンと知識を持っている人からすると「教科書通り」の進め方です。
 
サロンメンバーさんはよくよく知っていますが、僕が商品や作品を届ける時に持ち出すのは、数百年前とか数千年前に書かれた「兵法」で、すでに結果で証明されている普遍的なことしかしないです。
 
なので今日、お伝えしたいことは一つで、前もって準備をせず、さらには、たいした知識もないのに、ただの思いつきでしかない「斬新な届け方」を今あなたがやろうとしているなら、あるいは、あなたのチームがやろうとしているなら、当たり前のことを当たり前にやる人のカモにされて終わるので、まずは、その姿勢から見直された方がいいと思います。
 
 

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CHIMNEYTOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
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★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!
 
 

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