【西野亮廣】自社の「世界観」に設備投資しろ

2022年09月04日

※この記事は、2022年9月2日に掲載された「GOETHE」(幻冬舎)の記事より一部転載しています。

世界観がない企業は厳しい

尾原和啓さんと、けんすうサンと、幻冬舎の箕輪さんと、僕の4人が、ただただ雑談するだけのLINEグループがあるのですが、前回の記事は、そのLINEグループでも取り上げられました。
始まりは、前回の「エンタメを持ってない企業って、ちょっと危ないですよね」という記事に対しての、けんすうサンのコメント。

コチラ↓
「いや、まさに自社エンタメ、自社の世界観、みたいなのがないTo C企業は結構辛いんじゃないかな・・・と思っています。むしろ、それがある企業がすごい強いというか。
もっというと、『世界観を創れる』というアセットがないと、勝負できないシーンが増えてきている気がするんです。便利とか、使いやすい、みたいな勝負って日本はもうあまりできないんですよね。工業においてはもう新興国には勝てないフェーズですし、だからといってサービスにおいては、シリコンバレー、中国の規模感、マーケ力には勝てない。
となると、非言語でも通じるところになるんですが、非言語といっても、『映画のセリフ』とかはなんとでもなるんです。非言語の重要な部分って、まさに世界観だと思っていて・・・。
VTuber企業とかがグローバルで突破するスタートアップになっているのはこういう構造だからだと思っています」

本当におっしゃる通りで、「便利」や「使いやすい」をゴリ押しする勝負はもうできなくなっています。
海外に行っても、最近は「車」以外で、日本製品を見かける機会がとんと減りました。
かつて、日本がいた場所には、韓国や中国がいます(by 肌感)。
要因は色々言われていますが、ここでは「なんだかんだ言って、『便利』や『使いやすい』を追求している日本が負けてるよね」という“結果”だけで議論するのがフェアなのかなぁと思っています。

「規模感」や「マーケ力」では、ボロ負けもいいところなのは言うまでもありません。
なので「世界観(エンタメ)」というのが最後の砦なのかなぁと思うのですが、これに対して、幻冬舎の箕輪さんが…
「たしかに! わかる! でも、これって、一般の人に出来るのかな? 一般の人が世界観を作り始めるとマジで寒くなる時がある…」
とコメント。
この箕輪さんのコメントにも、共感しかありません。
ちなみに、箕輪さんのコメントに関しては、サロンに掲載した記事に投稿されたけんすうサンのコメントと違って、僕らのLINEグループに投稿されたコメントなので、現在、西野が箕輪さんのLINEを無許可で晒している状態になります。
#死なばもろとも

ここまでの話を整理すると、以下の通り↓
① 世界観(エンタメ)を持たない企業はツライよね。
② でも、素人が作る世界観って、地獄だよね。
もう少し細かく分けると…
① そもそも「世界観(エンタメ)」の重要性に気づいていない企業が存在する。
→A「気づいていない企業=終わる」
② 世界観(エンタメ)の重要性に気づいた経営者が動く。
→B「自分で世界観を生み出す=終わる」
→C「世界観の創造をプロに依頼する=ワンチャンある」
という感じで、なんとなく「A」「B」「C」の3パターンに分けられるのかなぁと思います。
そして、意外と「B」が多い。
これが、箕輪さんが突っ込んでいる部分です。

会社経営のノリで、経営者が「世界観の創造」にまで着手してしまう。
これは本当に地獄の沙汰で、クリエイティブの知識も才能も何もない経営者が生み出す世界観は、金食い虫たる「ゆるキャラ」か、キズナアイのパチモンたる「おっぱいの大きい萌えキャラ」(※ときどき「天使」みたいな設定で背中に翼が生えている)がいいところ。
#ウンコ
それを自社の「世界観」として打ち出し、
売れるハズもないのにグッズ化し、
社員のヤル気を根こそぎ奪っている経営者をよく見かけます。
自分の力量を測れない世間知らずのアホか、「俺もクリエイティブなことをやりたい」という感じで、「経営」と「感情」を切り分けることができないアホのどちらかです。

(続きはこちらから【連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」】)

【西野亮廣】自社の「世界観」に設備投資しろ

https://goetheweb.jp/person/article/20220902-nishino-58-2

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