劇団しめじの挑戦!役者が食べていける劇団にしたい!
プロセスは売れないものだらけ
先日の『スナック西野』(ゲスト=山口トンボ)の有料版をご覧になられた方は御存知だと思いますが、『映画 えんとつ町のプペル』の続編のプロット(のプロット)が書き上がりました。
「プロット」というのは物語の筋のことです。「こんな感じの物語になるよ〜」といった。
『映画 えんとつ町のプペル』の続編はモーレツな難産でして…半年かけて書いたものを、つい最近、白紙にしました。
#捨てちゃった
なので、今回の執筆はリトライになるわけですね。
ひたすらアトリエに籠って、「エンディングテーマとして『えんとつ町のプペル(@主題歌)』を流すのではなくて、ミュージカルの時のように本編の最後を『えんとつ町のプペル』で締めるように持っていくとイイ感じになるなぁ〜」とか何とか言いながら、パソコンをパチパチ。
1日のうち平均16~17時間はアトリエで独り言を言っています。
さて。
「…いや、その報告がプロセスエコノミーと何の関係があんねん、、」という疑問について、結論から言わせていただくと「プロセスの”ほとんど”が売れねー」ということです。
僕は自分のアトリエ(スナック西野に映りこんでる部屋)には誰一人として立ち入らせませんし、絵を描いている時はまだしも、本(ストーリー)を書いている時は配信することもありません。
キングコング西野といえば、すっかりプロセスエコノミーの旗手ヅラしていますが、実際のところは、西野作品のプロセスのほとんどがマネタイズできていません。
「脚本執筆」と「プロセスエコノミー」の相性って、すこぶる悪いんです。
「売れるプロセス」を捏造する
実際、「プロセスエコノミー」という言葉を聞いた時に、「たしかに理屈は面白いけど、自分の活動には落としこめないなぁ」と思った方は少なくないと思います。
作業の進み具合がビジュアルで確認できる「漫画家」さんや「イラストレーター」さんや「大工」さんの仕事は、プロセスエコノミーとの相性はバッチリだと思うのですが、「事務処理のプロセス」は誰も買おうとは思いません。
つまり、「売れるプロセス」と「売れないプロセス」があって、世の中のプロセスのほとんどが「売れないプロセス」です。
なので、「プロセスエコノミー」を再現不可能な空中戦のように捉えている方が少なくないと思います。
かくいう西野の仕事のプロセスも、ほとんどが「売れないプロセス」です。
西野の仕事のメインは「チマチマと設計図を書くこと」で、まるで見映えがしないのです。
それならば、『売れるプロセス』を持っていない西野はどうやってプロセスを販売しているのか?
(続きはこちらから【連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」】)
【西野亮廣】実は『売れるプロセス』を持っていない西野が、どうやってプロセスを販売しているのか? プロセスエコノミーの真実──連載「革命のファンファーレ2」Vol.47
https://goetheweb.jp/person/article/20220617-nishino_akihiro_47