暴力に変わる善意

2022年05月26日

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/329656

暴力に変わる善意 | 西野亮廣(キングコング)「#キンコン西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

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今日は「暴力に変わる善意」というテーマでお話ししたいと思います。
 
本題に入る前にお知らせです。
 
 

お知らせ!『西野亮廣講演会』開催地が続々決定!

  
西野亮廣講演会』のお知らせです。
 
全国各地で続々と開催が決まっています。
 
6月25日(土)に宮崎、
7月2日(土)に沖縄、
7月10日(日)に大分、
7月16日(土)に豊橋、
8月6日(土)に大阪、
8月20日(土)に熊本、
9月4日(日)に岐阜で、それぞれ『西野亮廣講演会』がございます。
 
私、西野亮廣がマイク一本で1時間半ほど喋る変なイベントです。
 
チケットをお求めの方は、『西野亮廣講演会in○○』に地名を入れて、検索してみてください。
 
会場によっては、まだ、チケットを発売してなかったりしますが、そのへんはご容赦ください。
 
「Peatix」のサイトで買えます。
 
よろしくお願いします。

講演会開催情報

https://kouenkai.chimney.town

 
 

分かりきっている善意のアドバイスは、蓄積されて暴力に変わる

 
そんなこんなで本題です。
 
さて。
 
今日は「暴力に変わる善意」というテーマでお話ししたいと思います。
 
昨日、久しぶりに「イラっ」としたことがあって…だけど、これは自分も逆の立場だった時にやってしまいかねないことだと思ったので、自戒を込めてお話しします。
 
 
相手がある仕事のことなので具体的な内容は避けて、別のものに置き換えて喋ると……
たとえば、どこかで大きな災害があって、困っている人がいたとするじゃないですか?
 
で、困っている人を助けようと思って、いろんなものを一旦後回しにして、ボランティア活動することを決める……こういうケースって、時々ありますよね?
 
その時に、「ボランティアって、こんなリスクがあるよ」とか、「それをやっちゃうと、万が一、こういうことが起きるよ」とか「こういうやり方をした方がいいと思うよ〜」とか「Aの地域の人を助けるんだったら、Bの地域の人も助けてあげて〜」というアドバイスをいただくことがあって、もちろんアドバイスをしている側は「良かれ」と思って言っているんだけど、それが一定量を過ぎると、「だったら、お前がやれよ」と思っちゃったりしません?
 
しかも、そのアドバイスの内容が「はっ! そこには気づきませんでした!」という内容じゃなくて、「そんなもん、どう考えたって織り込み済みだよ。その上でやってんだよ」というものだった場合、そこで蓄積されるストレスって半端ない。
 
これ、ポイントは二点で、「善意」と「蓄積」だと思います。
 
どれだけ善意のアドバイスであろうが、「分かってるよ、そんなこと!」が続くと、一気にヤル気が削がれる。
 
アドバイスを出している側は、まさか「邪魔をしてやろう」なんて思っちゃいないし、「上手くいけばいいな」と思っているけれど、分かりきっているアドバイスって、蓄積されて、どこかで暴力に変わるんですね。
 
でも、これって、何かを始めようとする人に対して、意外とやってしまいがちじゃないですか。
 
親が子供の挑戦を反対するような「身内のドリームキラー」とは違って、“まだ名前がついていない何かしらのアクション”なんですけども、「分かりきっている善意のアドバイスは蓄積されて暴力に変わる」というやつです。
 
昨日、僕は本当に腹が立って、一緒にやっているスタッフに対して裏で思ってるのも気持ち悪かったので、「腹が立ってます」ということを直接本人に伝えたのですが、おそらく、言われた側は「なんで、そんなに怒ってるの?」と思っていると思います。
 
だって、「キミの為を思って言ったんじゃん」だし、「そんなに強い言葉を投げてないじゃん」なので。
 
ただ、繰り返しますが、これ「蓄積」なんですよね。
 
たとえば、ネットの悪口とかも一緒で「ちょっとキモイ」が一件だったら、おそらく皆、あんまりダメージがないと思うのですが、これが一万件だったら、結構、くらっちゃうと思う。
 
そして、くらった側が物凄くキレた時に、キレられた側は「え、あの一言で、そこまでキレる?」となる。
 
これも「蓄積」ですよね。
 
それに似たような話で、今回それよりもさらにタチが悪いのは、「善意だった」という点ですね。
 
問題は、こうして喋っている僕も、善意の暴力を振るう側にまわる可能性があるということですね。
 
 

善意の暴力を振るう側にまわる可能性をどう回避するか

 
では、これをどう回避するか?というのが今日のパンチラインなんですけども…
 
やっぱり、相手のことを徹底的に想像するしかないですね。
 
一番やっちゃダメなのは「釈迦に説法」です。
 
その道のプロに対して「こうやった方がいいですよ」と言っちゃうアレです。
 
これはもう論外なので、まずは「相手が、どれだけの知識や経験値を持っていた上で、その行動をとっているか?」という想像を働かせる必要がある。
 
次に(これが大事!)、「挑戦する人が、どんなアドバイスを、すでにどれだけ貰っているか?」を推し量る必要がある。
 
たとえば、メジャーリーグに挑戦するプロ野球選手をつかまえて、「アメリカに行くなら、英語の勉強はしておいた方がいいよ」的な。
 
お前はそれを言うのが一回目かもしれないけど、言われている側は一万回目だし、「もしかしたら私のこのアドバイスは一万回目かもしれない」ぐらいは考えろよ…という。
 
アメリカに行く野球選手に「英語の勉強をした方がいいよ」というアドバイスをする第一号になれる確率なんて天文学的な数字だよ。
 
「自分がそのアドバイスの第一号だと思うな」と。
 
ここらへんの配慮が抜け落ちていると、善意のアドバイスが、「もう、わかってるよ!」という暴力に変わる場合があるから…これは自分も踏んじゃいそうな地雷なので、気をつけたいと思いました。
 

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