クリエイティブに必要なのは「締切」
(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
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人口が減ってるのに「リピーター獲得」の意識が低くないっすか? | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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今日は「人口が減ってるクセにリピートの設計甘すぎないっすか?」というテーマでお話ししたいと思います。
全部の仕事に置き換えられるかどうかは分からないので、まぁ、話半分で聞いて、ご自身の活動に置き換えられるところは置き換えてください。
本題に入る前にお知らせをさせてください。
お知らせ!『西野亮廣講演会』6~9月に7箇所で開催
『西野亮廣講演会』のお知らせです。
全国各地で続々と開催が決まっています。
6月25日(土)に宮崎、
7月2日(土)に沖縄、
7月10日(日)に大分、
7月16日(土)に豊橋、
8月6日(土)に大阪、
8月20日(土)に熊本、
9月4日(日)に岐阜で、それぞれ『西野亮廣講演会』がございます。
私、西野亮廣がマイク一本で1時間半ほど喋る変なイベントです。
チケットをお求めの方は、『西野亮廣講演会in○○』に地名を入れて、検索してみてください。会場によっては、まだ、チケットを発売してなかったりしますが、そのへんはご容赦ください。
「Peatix」のサイトで買えます。
よろしくお願いします。
講演会開催情報
https://kouenkai.chimney.town
お知らせ!CHIMNEYTOWNレイングッズ出た!
そして、もう一点。
そろそろ梅雨の季節だと思うのですが、ぶっちゃけ無理矢理「シーズンもの」に引っ掛けているだけの話で、梅雨とか全く関係無くて…(CHIMNEYTOWNの)めちゃくちゃイイ感じの「レイングッズ」が出ました。
CHIMNEYTOWNの公式ホームページのオンラインストアで是非、一度、商品画像を見ていただきたいのですが、とにかくメチャクチャ可愛いです。
山吹色がベースで、その上に、「『えんとつ町のプペル』のレトロなキャラやロゴ」がいっぱいあしらってあって…説明が下手すぎて死にたいんですけども、とにかく「キッズアンブレラ」と「キッズレインコート」と「キッズハット」と「レインバック」の4点です。
これ、雨の日に子供が着てたら、抱きついてビショビショにしてやりたくなるやつです。
とにかく可愛いので、もう買わなくてイイので(※そんなこと言うな!)、一旦、CHIMNEYTOWNの公式ホームページのオンラインストアで見てください。
僕のような行き場を失ったオジサン達は、こういうのを甥っ子や姪っ子に買ってあげて、市民権を獲得してください。
とにもかくにも超絶オススメです!
CHIMNEY TOWN オンラインストア
https://chimneytown.net/
よろしくお願いします。
「いつまでプペルやっとんねんになるか?」を考えている
そんなこんなで本題です。
今日は「人口減ってるクセにリピートの設計甘すぎないっすか?」というテーマでお話ししたいと思います。
最近、少し「ん?」と思うことがあって、それは何かというと「いつまでプペルをやっとんねん」という批判です。
これに対しては、もしかすると僕の説明が足りてなかったのかもしれないなぁと思ってて、同じように疑問を持たれている方もいらっしゃるかもしれないので、あらためてご説明させていただくと…「いつまでやっとんねん」も何も、大前提として、僕らは10年後も20年後も50年後もやるつもりでいてて、「その為にどうすればイイのか?」という議論を毎日繰り返して、毎日手直しをしています。
ちなみに昨日も今日も明日も『えんとつ町のプペル』関連の制作がスケジュールに入っています。かれこれ10年ぐらいやっていますが、全然終わらないんです(笑)
来月はニューヨーク・ブロードウェイでリーディング公演(※関係者向けのストーリーのお披露目会)が入っていて、そこに向けての準備も進んでいます。
ブロードウェイでいうと、一つ確かなことは、何年もかけて予算を回収することが前提(ロングラン前提)なので、そもそも「いつまでやっとんねん作品」じゃないと、スタートラインに立てないんです。
めちゃくちゃ生々しい話をすると…1ヶ月で終わってしまうような作品は、要するに「お金の回収期間が1ヶ月しかない」ということなので、「出資する対象」にならない。
それだと、世界戦は始まらないんです。
これは「どっちが正しい」とかの話じゃなくて、「目的によって、当然打ち手が変わってくるよね」という話で、僕らは泣いても笑っても「エンタメで世界を撮る」というゴールに向かって走っているので、それならそれで、世界戦のお作法で走らなきゃいけないんです。
なので、「どうすれば『いつまでやっとんねん作品になるか?』」を毎日考えています。
なので、「いつまでやっとんねん」という批判には違和感を覚えるわけですね。
雨が降ってきたから傘をさしたら、「なんで傘をさしとんねん!」とツッコミを入れられてる感じです。
「いや、雨が降ってきたから…」という(笑)
『えんとつ町のプペル』は「サプライズ禁止」
そんなこんなで、僕らは「ずっと愛され続ける為にはどうすればいいか?」「リピートしてもらう為にはどうすればいいか?」を考えるわけですが、その中で僕が『えんとつ町のプペル』でスタッフにかなり強めに出した号令が「サプライズ禁止」です。
『えんとつ町のプペル』って「サプライズ禁止」なんです。
厳密に言うと「サプライズを前面に押し出すのは禁止」です。
ストーリー上、「仲間の裏切り」とかもあるので、それは「サプライズ」といえば、「サプライズ」なのですが、それを「売り」には絶対にしない。
「衝撃の展開!」みたいなキャッチコピーは絶対に打ち出さないんです。
「星を知らない町が、星を見るまでの物語」なんです。
皆、最初からオチが分かってるんです。
昔、『えんとつ町のプペル』を出した時に、よく、「オチが読めたわ」とか言われたのですが、「オチが読めた」も何も、オチを隠してないんです。
それ、『桃太郎』を見て、「途中でオチが読めたわ。桃太郎が鬼を退治すると思ってたんだよ」と言っているようなものなんです。
とにかく『えんとつ町のプペル』は「サプライズ禁止」なんです。
理由は、「サプライズは一回目が一番面白いから」です。
「ビックリ箱の二回目はビックリしない(二回目は味がしない)」理論です。
ずっと愛され続ける為には、何度も観に来ていただく為には、「ビックリ箱」にしちゃダメなんですね。
要素としてはすごく魅力的なのですが、それをやるなら、ロングランは諦めなきゃいけない。
サプライズはリピーターの獲得と相性が悪い
僕らは世界戦を考えた時に、たまたま今の結論に至っていますが、しかしながら、今日のこの話って、僕らのチームだけの問題じゃなくて、「人口が減っている国では、多くのサービス提供者が意識しなきゃいけないこと」だと思っています。
つまり、「サプライズをセールスポイントにして、お客さんを楽しませる」は、「まだサプライズをしていないお客さんを減らす」とイコールなので、構造上、お客さんは減る一方、集客は苦戦する一方です。
これが、人口(見込み客)が増えている国だと問題ないのですが、人口(見込み客)が減っている国でやっちゃうのは、ちょっと疑問です。
僕らの国は、リピーター獲得に対する意識を特にあげなきゃいけない状況になっていると思うのですが、「サプライズの匙加減」というか、「サプライズってリピーターの獲得と相性が悪いから、控える」という極めて簡単なことすら議論されていない。
「サプライズNG」の他にも、リピーター獲得に為にやらなきゃいけないことを、もっともっと体系化して、人口が減っている国でサービスをするハメにあっていることをもっと意識して、話を進めていった方がいいと思います。
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【注意】
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