【西野亮廣】「貧しくなる国、日本」で重要なのは、「VIPデザイン」

2022年05月15日

西野亮廣
※この記事は、2022年5月13日に掲載された「GOETHE」(幻冬舎)の記事より一部転載しています。

貧しくなる国

 
いろんな国や文化に触れていると、「バブルの頃の日本を海外の人達が見た時は、きっとこんな気持ちだったんだろうなぁ」と思う景色に遭遇します。
 
大型ショッピングモールの建物デザインや、ライブのステージセットなどは、その国の“勢い”をそこそこ正確に表現していて、「あ、この国は、お金が回っているんだな」「ああ、この国は経済成長してないんだな…」を1秒で伝えてくれます。
 
日本は間違いなく後者で、厄介なのは、ずっと日本に住んでいると「経済成長していない」ということに気づける機会が無いということです。
変わっていないんだから、(まわりを見るまでは)気づけない。
 
海外に行って、昼ご飯でも一発食べれば、「え? 世界の昼ご飯って、今、こんなに高いの?」と目が覚めるかもしれませんが、海外に行く体力も無くなってきているのが今の日本です。
「いやいや、私は別に海外に行ったりする生活をするつもりがないので、関係ないわ」とウチの母ちゃんあたりは言いそうですが、僕の手元にある商品が僕らの手元に届くまでには海外から仕入れている原材料や石油などがゴリゴリに絡んでいるわけで、現代において、「海外と1ミリも接触しない」ということはほぼ不可能です。
 
「原価が上がっているのに、商品の値段が変わっていない」ということはつまり、お店の方が無理をしている(お店の利益は減っている)わけで、お店の方が使えるお金が減るので、あなたの商品が(お店の方に)売れにくくなります。
誰かが無理をしたら、そのシワ寄せは必ず自分にきます。
抜け駆けなどできません。経済というのは、すべて密接に絡んでいるわけですね。
 
このことを受けて、「日本の経済対策ガー」と政治家さんを叩く風潮があります。
たしかに、「もっと上手くやろうよ」と思う場面はありますが、責任は政治家さんだけにあるわけじゃなくて、「こういう選択肢があるよ〜」「こういう進め方もあるよ〜」という新しい提案を、国を挙げて潰してきた(バッシングすることで、自分達の選択肢を減らしてきた)日本人を僕はよく知っています。
 
しかしながら、とっくに終わりが始まっているようなこの国に、僕の友達はたくさん住んでいて、「それでも、何とかできないかなぁ」と考えます。
意外と郷土愛の深い男なんです。
 
そんな中で、3年前ぐらいから西野が仕切りに言っているのが「VIPデザインの重要性」です。
 
言うまでもありませんが、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の全編無料公開(2022年7⽉3⽇19時より、こちらから)は、VIP客がいたから実現できたわけで、VIPを踏まえたビジネスモデル設計になっていなければ、ミュージカル『えんとつ町のプペル』は(映像であろうと)やっぱり有料で、お金に余裕が無い人は見ることができません。
 
繰り返しますが、僕らは「お金に余裕が無い人が増える国」に住んでいます。
どこを押さえなきゃいけないかは明白です。
 
 

VIP客はどんなサービスを受けた瞬間に「いいねポイント」を追加するのか?

 
さて。
これからは「自分のサービスの中に、いかにVIP枠を織り込むか?(VIP客に気に入ってもらうか?)」が重要になってくるわけですが、VIP枠をデザインする中で、一つ、大きな道徳(考え方)があることに気がついたので、今日は、そちらを共有します。
 
(続きはこちらから【連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」】)

【西野亮廣】「貧しくなる国、日本」で重要なのは、「VIPデザイン」──連載「革命のファンファーレ2」Vol.42

https://goetheweb.jp/person/article/20220513-nishino_akihiro_42

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