アホみたいな靴下が1日で1000足売れた理由
「やれない言い訳」を並べられない、すごくフェアな世界
2022年3月30・31日に、沖縄県の石垣島で『映画 えんとつ町のプペル』の上映会がありました。
今回の上映会というのは、「映画館がない島の子供達に映画を観せてあげたい」と声をあげた、一般の方の企画なんです。
吉本興業とか、電通さんとか、TOHOさんとか、ウチのような会社が企画したものではなくて、一般の方が企画したものなんです。
これって、一昔前なら、考えられなかったと思うんです。
映画というのは、すっごい権利を持っている大きな会社がハンドリングするもので、一般の、それこそ主婦が仕掛けるようなものではない…と僕らはタカをくくっていた。
というか、「映画を上映したい」と考えることすら無かった。
でも、今、それができるようになったんですね。
オンラインコミュニティー内で情報を交換して、仲間を集めて、SNSで告知をして、クラウドファンディングで予算を集めて…といった感じで、手探りで、手作業で、やれるようになった。
これは、すごくフェアな世界だと思うし、他方、言い訳のできない世界だと思います。
「やらない言い訳」「やれない言い訳」を並べたくても、実際に自分と同じような立場にある人がやってしまうので、並べられない。
「やれんじゃん」となっちゃうわけですね。
今日は、ここをもう少し深掘りしたいと思います。
本当にいろんなことが手作業でやれるようになってきたので、昔に比べて、「やる人」と「やらない人」の差がどんどん開いていっている。
この問題はキチンと向き合った方がいいと思っています。
昔は「やる(性格の)人」でも、物理的にやれなかったので、その物理的な制限が「やる性格の人」の得点を抑えてくれていました。
だけど、その制限が今、無くなった。
言い換えると「やらない人」というのは昔、物理的な制限に守られていたんですね。
人と強く繋がるキッカケに「お祭り」ほど良いものはない
さて。
さっきから「やる人」とか「やらない人」とか念仏のように繰り返していますが、ぶっちゃけ、「やったから何なの?」と思っている人、いると思うんです。
「イベントを企画したから何なの?」「お祭りを企画したから何なの?」
「それをやって、何か貰えんの?」という。
(続きはこちらから【連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」】)
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