【西野亮廣】転職の時に「今、その業界ってアツいのか?」の下調べは、ほぼ無駄!

2022年03月20日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

西野亮廣
※この記事は、2022年3月18日に掲載された「GOETHE」(幻冬舎)の記事より一部転載しています。

「その業界ってアツイの?」という下調べは、無駄

 
自分の転職履歴を紹介してから話を始めた方が、説得力が出そうなので、まずは、「成功」と「失敗」、そしてそれらの度合いは無視して、駆け足で僕のキャリアをお伝えすると……
「舞台芸人」としてスタートを切って、「テレビタレント」になり、そのあと、「絵本作家」になり、ビジネス書を書いたり、オンラインサロンを運営して調子に乗りながら、「映画」や「ミュージカル」や「歌舞伎」を作る人になって、今に至ります。
 
羨ましがられることもあれば、妬まれることもあれば、笑われることもあるので、僕は、まぁまぁヨロシクやってますが、他の人が、この生活を「幸せ」と呼ぶか、「不幸せ」と呼ぶか…そのあたりはよく知りません。
 
が、今日は、そのあたりの「恩恵」や「痛み」めいたものは一旦無視して、「転職しまくってたら何が見えてくるの?」という一本に絞って、お話しします。
 
まず、転職の際によく話題にあがる「今、その業界って、アツイの?」みたいな下調べって、ほぼ無駄だなというのが僕の印象です。
 
というのも、まずは、転職を考える際、自分の中で、「あきらかな斜陽産業」は、無意識のうちに候補から外している……というのがある。
「明らかな斜陽産業には人はトキめかない」という言い方の方が正しいのかも。
つまり、2022年に「電話ボックス、作りてぇ〜!」と考える人、いないと思うんですよね。
 
とすれば、候補として残るのは、「成長産業」か「まあまあ斜陽産業」
「まあまあ斜陽産業」は、たしかに、まあまあ斜陽産業ではあるのですが、その代わりに、「才能がいなくて、伝統がある」というメリットがある。
要するに、「格式高い大会で優勝しやすい」というメリットですね。
そして、「格式の王者グローバル」はワンチャンあります。
 
 

アンチコミュニティーに属すのは厳しいゲーム

 
一方で、「成長産業」は、成長産業であるかわりに、「才能が渋滞している」という事実はある。
「勝ったら取り分は大きいけど、勝ちにくい」という感じですね。
 
こうなってくると、もはや、どちらを選ぶのも正解で、じゃあ、あとは何を基準に選べばいいかというと、自分の気持ちが動いたか否か、しかないんですね。
そこで僕は、「トキめいた方が正解」というアホみたいな結論にしています。
 
昔と違って、マネタイズの手段も増えたし、職業の掛け算先も増えた。
なので「キチンとマーケティングの知識を持ち合わせた上で、トキメキさえすれば、食うコトには困らない」という感じです。
厳密には「食うコトには困らないラインまでは持っていける」という感じです。
 
ただ、食うコトには困らないラインまで持っていくには、条件が2つぐらいあると思っていて、
 
(続きはこちらから【連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」】)

【西野亮廣】転職の時に「今、その業界ってアツいのか?」の下調べは、ほぼ無駄! ──連載「革命のファンファーレ2」Vol.34

https://goetheweb.jp/person/article/20220318-nishino_akihiro_34

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