『学校』と『社会』を分けられない残念な人

2022年02月07日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/275511

『学校』と『社会』のルールの違いを分かっていない人 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/275511

今日は「『学校』と『社会』を分けられない残念な人」というテーマでお話ししたいと思います。
 
 

お知らせ!今月末開催!『毎週キングコングin日本武道館』

 
2月28日に日本武道館で我々キングコングの単独トークライブ『毎週キングコングin日本武道館』がございます。

もう今月ですね。
 
いつもYouTubeでやっている「毎週キングコング」を、ライブでやっちゃおうというもので、最初から最後までキングコングしか出てこない極めてシンプルなイベントです。
 
各プレイガイドでチケット一般発売でございます。
 
https://l-tike.com/play/mevent/?mid=621218
 
キングコングが武道館でライブをするのは今回が最初で最後なので、この機会に、是非、ゲットしてみてください。
 
よろしくお願いします。
 
 

お知らせ!「キンコン西野と学ぶ!仮想通貨勉強会『DAOって何?』※儲け話はありません」オンライン参加者1300名突破!

 
そして、もう一点。
 
3月2日に開催する、オンライン勉強会「キンコン西野と学ぶ!仮想通貨勉強会『DAOって何?』※儲け話はありません」の参加者が「1300名」を突破しました。
 
こちらは、キングコング西野とCHIMNEY TOWNスタッフが、今後『NFT』や『トークン』の実験をしていく上で仮想通貨(暗号資産)について勉強するZOOM会議でございます。
 
配信は、Facebookグループで生配信。
(※アーカイブは4月末まで残します)
 
ブロックチェーンに詳しいエンジニアが、技術に詳しくないスタッフにわかりやすく説明するビットコインやブロックチェーンの初心者に優しい勉強会です。
 
仕組みを学ぶための会議ですので、儲かるとかそういう話は一切ありません。
 
この配信では、ビットコインをはじめとして、
ブロックチェーンやNFTについて簡単にまとめたあと、
「DAO(自律分散型組織)」について勉強します。

プログラムは、
 
=====
・ビットコイン、ブロックチェーン、NFTについてまとめ
・DAOって何?
・DAOで何ができる?
=====
 
といった感じです。
 
仮想通貨(暗号資産)やブロックチェーンの未来について興味がある方は、ぜひご参加ください!

キンコン西野と学ぶ!仮想通貨勉強会「DAOって何?」※儲け話はありません

http://peatix.com/event/3155125

よろしくお願いします。
 
 

学生のままの考え方の人は仕事ができない

 
そんなこんなで本題です。
 
今日は「『学校』と『社会』を分けられない残念な人」というテーマでお話ししたいと思います。
 
これ、詳しくは2〜3日前のオンラインサロンで書いたので、興味がある方は、そちらを覗いていただくとして…こちらでは、その触りだけをお話しします。
 
僕はCHIMNEY TOWNという会社で働いていて、そこには3〜4ヶ月に1度、学生インターンの子達がやってくるのですが、それもあって、「社会人1年目」みたいな人達とご一緒する機会があるんですね。
 
その一方で、普段は、各業界のトップランナーの方々とお仕事させてもらっています。
 
なので、その落差(※仕事に対する意識の違い)がものすごいのですが、結論から申し上げると、「仕事ができない人」って、考え方が学生のままなんです。
 
具体例を挙げると…、たとえば、僕がやっている仕事の一つに「会社のコンサル」があったりするのですが、そこにインターン生や、若手社員を立ち合わせているんですね。
 
で、これは、皆さんの会社の会議でもよく見られる光景だと思うのですが、「一言も喋らない子」とかがいるんです。
 
おそらく「社会経験が浅い自分なんかが出る幕じゃない」という理屈だと思います。
 
で、このことをライブ配信とかで喋ったりすると、「1年目の社員さんがやれることって無くないですか?」という声が意外と多いんですね。
 
これに対して、言わせていただくと、(これはおそらく全経営者の本音だと思うのですが)「そんなことは分かってる。その中で何ができるかを考えろ」です。
 
ちなみに、オンラインサロンでは、もっと厳しい話をしています(笑)
 
 

社会では、自分の価値は自分で考え行動するしかない

 
こんなことを、成人に言うのは侮辱でしかないと思うのですが、学校を飛び出して、社会に出たら、「自分の価値」は自分で作っていかなきゃいけないんです。
 
僕、19歳でこの世界に入って、2秒ぐらいで売れて、20歳の頃には東京に出てきて『はねるのトびら』という番組がスタートしたんですが…当時は、つい、こないだまで高校生だったんですね。
 
で、その状態で『笑っていいとも』に出るんです。
 
想像してみてください。
 
お客さんは、皆、タモリさんや、SMAPさんや、鶴瓶師匠を観たい。
 
「1秒でも長く、SMAPの中居君が喋って欲しい」と思っている人が、客席を埋めているんです。
 
そのステージに、誰も見たこともない二十歳そこそこの若造がいる。
 
この場のことや、お客さんの満足度を考えると、最適解は「黙っておく」「何もしない」ですよね。
 
だって、自分が何もしなければ、お客さんが望んでいる「中居君のお話」がより長く聞けるんだもん。
 
なので「何もしない」というのは、ある種、正解ですよね。
 
ただ、もうお気づきだと思いますが、「だったら、お前、いらねーじゃん」という話です。
 
「なんで、『お客さんの為に何もしない』と決め込んだ奴が、ギャラを貰って『いいとも』のステージに立ってるんだよ」という話になりますよね。
 
テレビ画面に、ダンマリを決め込んでいる奴が、チョイチョイ映り込むのって、圧倒的に変じゃないですか(笑)。
 
そこでやらなきゃいけないのは、「タモリさんとか、鶴瓶師匠とか、SMAPさんの持ち時間を少し奪って、自分が前に出ること」なんです。
 
ただ、お客さんは、そんなことを1ミリも望んでいない。
 
結局、そことの戦いなんです。
 
「お前のことなんて待ってねーよ。鶴瓶師匠の話を聞かせろよ」と思っているお客さんの前に出ていって、パフォーマンスをして、「ああ、鶴瓶師匠の持ち時間が減っちゃったけど、ただ、今のは面白かった」と納得してもらう戦争なんです。
 
でも、現実問題、こないだまで高校生をやってた若造が、「タモリさんを待っているお客さんの前で、タモリさんの持ち時間を奪って、納得させる」なんて無理ゲーもいいところじゃないですか?
 
技術も、引き出しも、何もないんだもの。
 
でも、ここで「自分が黙っていることが、皆の満足度に繋がる」と決め込んでしまうと、自分が、そこに存在している意味がない。
 
なので、何とかしなくちゃいけない。
 
僕の場合は、『いいとも』の入り時間の30分〜1時間前にアルタ入りして、タモリさんがメイク室に行かれるタイミングで、メイク室に行って、隣に座って、タモリさんに話しかけました。
 
当然、手ぶらで行くわけには行かないので、2〜3日前から、『いいとも』のメイク室で話すネタを仕込むんです。
 
いろいろ調べて、タモリさんから飛んでくる質問も想定して、「その時に、どう返すか?」のシミュレーションもする。
 
会話が途切れたら終わりです(笑)
 
それを共演者全員にやるんです。
 
鶴瓶師匠が前の週に出演されたテレビやラジオを全てチェックして、「たまたま観た」みたいな素振りで、「番組観させていただいたのですが、あれって、あの後、どうなったんですか?」みたいに話を振って、そこで返ってくる答えを数パターン想定しておいて、会話が一往復で終わらない準備をしておく。
 
本番前に、そのコミュニケーションを繰り返していると、ある時から、本番中に、タモリさんや、鶴瓶師匠の方から、「こいつ、この前さぁ〜」とイジってもらえたり、「西野はどう思ってんの?」と話を振ってもらえるようになる。
 
その瞬間に、「タモリさんが望んでいる」という免罪符をいただけるわけですね。
 
そこで、少しずつ少しずつ結果を出して、自分の価値をあげていく。
 
 

手ぶらで会議に出る恐ろしさを自覚したほうがいい

 
会議にしても、コンサルにしても、若手社員ができることなんて、ほぼ無いんです。
 
そんなことは分かってるんです。
 
手札が弱すぎることなんて分かってるんです。
 
学校で学んだことなんてプロの現場では使えないですよ。
 
だけど、「その中で、何ができるか?」を考えなきゃいけない。
 
たとえば、二日後に化粧品会社さんとのコンサルが入っていて、そこに立ち会うことが決まっていたら、二日間は化粧業界のことについて調べあげることはできるわけじゃないですか。
 
資料を用意することもできる。こんなの、うちの小学生の甥っ子でもできます。
 
そうすれば、たまたま、その話になった時に「こういう事例がありますよ」といって、用意した資料を差し込むこともできる。
 
だけど、何の下準備もしていかなかったら、知識も何もないから、何も喋れないですよね。
 
そして「知識がないから、喋らないことが正解」という情けない結論を出しちゃう。
 
ポイントは、「社会に出ると、『明後日の会議に向けて、○○をやっておけよ』とか言われない」ということです。
 
「『いいとも』の本番で爪痕を残す為に、メイク室でのトークネタを用意しておけよ。共演者さんの出演番組を全てチェックしとけよ」とか言われないんです。
 
社会人になったら、これらは全部自分で考えなきゃいけないんです。
 
「次は、こうしなさいよ」「その次は、これを覚えておきなさいよ」とイチイチ教えてくれるのが、『学校』です。
 
学校は何も考えずに、ただ言われたことをやっとけば自分に価値がつくんです。
 
でも、社会というのは、「どうすれば自分に価値がつくのか?」を自分で考え、行動していかなきゃいけない。
 
これは、もうメチャクチャ当たり前のことなんですが、学校教育で長年洗脳されてきた子達って、これが分からないんですね。
 
恐ろしいことに、30代になっても、40代になっても、その学生ノリの人達がいる。
 
「あれをやっときなさいよ」と言われる前提で生きている人がいる。
 
でも、普通に考えて、「何も準備をせずに会議に出る」って恐ろしくないですか?
 
オリンピックに出る選手が、「何の練習もしてないっす」と言ったら、ひっくり返るでしょ?
 
手ぶらで会議に臨む人は、それをやっちゃってることを自覚しておいた方がいいと思います。
 
 
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