『共感』に走りすぎて、輸出品を失う日本

2022年01月18日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/265394

共感を追いかけすぎて、海外に売れない日本のエンタメ | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/265394

今日は「『共感』に走りすぎて、輸出品を失う日本」というテーマで、お話ししたいと思います。
 
 

お知らせ!『プペル~天明の護美人間~』まもなく終了、急げ!

 
1月20日まで、市川海老蔵さんファミリーが総出演する新作歌舞伎『プペル~天明の護美人間~』があります。

プペル~天明の護美人間~|新橋演舞場|歌舞伎美人

https://www.kabuki-bito.jp/theaters/shinbashi/play/737

https://l-tike.com/play/mevent/?mid=610331

泣いても笑っても、プペル歌舞伎は、もう間もなく終わります。
 
海老蔵ファミリーと、ファミリーの神輿を担ぐ役者の皆様と、スタッフの皆様の仕事が本当に最高なので、この機会に是非、すべり込んでください。
 
チケットは、「チケットWeb松竹」の方でゲットしてみてください。
 
http://www1.ticket-web-shochiku.com/t/
 
よろしくお願いします。
 
 

お知らせ!『毎週キングコングin日本武道館』チケット発売中

 
そして、もう一点。
 
2月28日に日本武道館で我々キングコングの単独トークライブ『毎週キングコングin日本武道館』がございます。

いつもYouTubeでやっている「毎週キングコング」を、ライブでやっちゃおうというもので、最初から最後までキングコングしか出てこない極めてシンプルなイベントです。
 
武道館で、フリートークで、ただただ笑わせる…というストロングスタイルです(笑)
 
「プレイガイド独占先行」「ローチケプレリクエスト先着販売」という形でスタートします。
 
ローチケで、「キングコング」と検索してください。

https://l-tike.com/st1/220228-kbtk/sitetop

キングコングが武道館でライブをするのは今回が最初で最後なので、この機会に、是非、ゲットしてみてください。
 
よろしくお願いします。
 
 

キンコン西野のオンラインサロンの今

 
そんなこんなで本題です。
 
さて。
 
今日は、ものすごく久しぶりに、「オンラインサロン」の話をしたいと思います。
 
厳密に言うと、『キンコン西野のオンラインサロンの今』です。
 
ちょっと外側から喋らせていただくと……今日、初めて僕の話を聞いた方からすると「知らねえよ」という話なのですが、僕の(キンコン西野)の口から、「こうすればチャンネル登録者数が増えるよ」とか「こうすれば再生回数が増えるよ」みたいな話を聞いたことって、あんまりないと思うんですね。
 
僕自身、そういったことを話した記憶がありません。
 
でも、ここって、結構な人が気にしている部分じゃないですか?
 
「どうすればフォロワー数が増えるかなぁ」と考えている人は、日本中にいると思います。
 
なんなら「フォロワー数が減った」ということで頭を悩ませている人もいるハズです。
 
確かに、ああいった数字って、分かりやすいと言えば分かりやすいですよね。
 
YouTubeの場合だと、広告ビジネスですから、再生回数が多ければ、その分、実入りも大きくなる。
 
でも、僕、そこの数字は昔からガン無視なんです。
ぶっちゃけ、たぶん、苦手な方じゃないと思うんです。
 
「よし、その数字を獲りに行くぞ」となったら、データを全てあらって、傾向と対策を練りまくって、そこそこ獲りにいける方だと思います。
 
ここだけの話、過去に一度だけ、YouTubeの編集に立ち会ったことがありました。
 
「近畿大学の卒業スピーチの動画」です。
 
あれに関しては、サムネイルから何から、ゴリゴリに狙いにいきました(笑)
 
理由は、「卒業スピーチ」という仕事を最初で最後にしたかったからです。
卒業される方は、これを見てください」といった感じで。
 
あの動画が今、どれぐらい再生されているかは知りませんが、結構、再生されている方だと思います。
 
ただ、やっぱり、そこに自分の矢印は向かないんですね。
ここ数年は、特にガン無視です。
 
 

世界戦では共感じゃなくて『創造』

 
理由は何度か申し上げたことがあると思いますが、「国内戦と世界戦で求められることがあまりにも違う」というところなんですけども、例外もありますが、国内戦で求められるのは「共感」で、世界戦で求められるのは「創造」なんですね。
 
「創造」というのは、主に「作品」を指します。
 
なんとなく分かりますよね。
 
『パラサイト』でアカデミー賞を獲ったボンジュノの「モーニングルーティン」とかって、知らないじゃないですか?
 
なんなら、世界中で大ヒットしている『イカゲーム』の作者の名前すら知らない人がほとんどだと思います。『アナ雪』の監督の名前も知らない。
 
僕らは、海を越えてやってくるものに対しては『創造』の部分しか知らないんですね。
 
逆もまたしかりで、海外にうって出ようと思ったら『創造』に振り切らないといけないんですが、「再生回数」や「チャンネル登録者数」といった数字って、どちらかというと『創造』ではなくて、『共感』に紐づいているんですね。
 
※もう一度言いますが「例外」もあります。
 
なので、その数字だけを追い求めてしまうと、どんどんドメスティック(内側向け)になって、世界から離れていっちゃう。
 
そのことは、前々から頭では理解していたのですが…実際に自分が作品を海外で販売するようになってから、より強く、具体性を持って、痛感しまして…今に至ります。
 
もう少し身近なところで言うと、たとえばチャンネル登録者数が100万人のYouTuberさんでも、「日本武道館を満席にする」というのが難しかったりすることって、ザラにあると思うんです。
 
「チャンネル登録者数」も、「武道館の座席数」も、どちらも同じ数字なのですが、ゲームの種類が全然違うんですね。
 
たとえば、時事ネタで再生回数を稼いでいる人の武道館ライブって、あんまり観に行く気にならないじゃないですか?
 
「YouTubeで十分です」となっちゃう。
 
武道館を埋めるには、武道館を埋める戦い方しなくちゃいけないわけですね。
 
そんな感じで、僕の矢印は完全に世界戦に向いておりまして、「その為にはどうすればいいか?」という判断を繰り返しています。
 
 

『創造』に目を向け、輸出品が無い危機を回避

 
それもあって、実は、オンラインサロンの内容も世界戦が本格的になってから、ゴリっと変わりまして、今、僕のオンラインサロンでは主に何を展開しているかというと、ゴッリゴリに「クリエイティブ」に振ってるんです。
 
「歌舞伎の制作の裏側」とかです。
 
「裏側」の共有にも二つあって、「どうやって予算や人を集めるか?」というマーケティングパートと、「この脚本は、ここがダメだ」というクリエイティブパートですね。
 
前までは、マーケティングパートだけを共有していたのですが、最近は、クリエイティブパートもゼロから共有するようになりました。
 
いかついところでいうと、今は、『映画 えんとつ町のプペル 2』の脚本が書き上がったところから、随時、サロンメンバーさんに共有しています。
 
脚本が最後まで書けてから共有しているわけじゃなくて、「今日かけた3ページはコチラです」みたいな感じで、随時共有です。
 
そうすると、当然、「先週1週間かけて書いた分が全部ボツになる瞬間」なども共有することになるのですが、クリエイティブって基本、その繰り返しじゃないですか?
 
そういった「全然うまくいっていない姿」を共有するのも面白いなぁと思ったし、やっぱり、僕らはもうそろそろ一人一人が『創造』に目を向けていかないと、行き着く先は「輸出品が無い」という状態に陥っちゃうので、ここに危機感を覚えて……少なくともサロンメンバーさんには「シンドイことだらけですが、もうちょっとだけ作りませんか?」という提案をしていこうと思って、今に至ります。
 
歌舞伎が20日で終わるのですが、裏では、すでに次のプロジェクトが始まっておりまして、それがサロンメンバーさんと、とあるモノを『創造』するお仕事なんです。
 
なので、最近のサロンの内容は「耳障りの良い言葉」があまりなくて、実際のクリエイティブの現場で交わされる手厳しい言葉を綴っていたりします。
 
そんなものに興味がある方は、是非、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』を覗いてみてください。
 
なんか宣伝みたいになっちゃいましたが、「一人一人が『創造』に目を向けていかないと、行き着く先は「輸出品が無い」という状態に陥っちゃう」は僕個人の問題ではなくて、日本の問題だと思います。
 

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