では、ジャングリアはどうすればいいのか?

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では、ジャングリア沖縄はどうすればよいのか? | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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昼営業を捨て、夜営業一本勝負
「ジャングリア沖縄の惨状を伝えれば数字が取れる」みたいになっているのはやっぱり気持ちが悪いし、何より、ジャングリアに夢を見て、今現在ジャングリアで汗を流して、諦めずに頑張っている人達がたくさんいるわけで、そろそろ「こうしていけばいいんじゃないの?」というアイデアが集まるプラットフォームになるといいなぁなんて思っています。
というわけで、無責任に外野席から見ているだけの人間が考える「ジャングリア沖縄の再生プラン」を無責任にお話ししてみたいと思います。
僕の第一希望は問答無用で「昼営業を捨て、夜営業一本勝負」です。
これは(時代劇ブームが過ぎた後の)京都太秦映画村とかもそうなのですが、やっぱり「清水寺」や「金閣寺」や「東寺」など、ガチの建物を見た観光客を相手に「セットの建物を見せ物とした施設」というのは少し厳しくて、「ジャングリア沖縄」も、やんばるの森(ガチ森)を見た後に見る、人の手が入った「ゴルフ場の跡地」はちょっと厳しい。
メキシコ・カンクンに『エクスプロール』という、ジャングリア沖縄の上位互換となる世界で一番楽しいアドベンチャーパークがあるのですが、そっちはガチジャングルなんですね。
1キロぐらいある地底湖を泳げるし、自分で運転するジープでジャングルの中を爆走できるし、ジャングルの上空をいくジップラインは全長4キロぐらいあるし、とにかく全てのスケールが大きくて、すべてが本物だから、そういうものを経験している人からすると、ゴルフ場の跡地のジャングルは「偽物感」が否めない。
インバウンドを狙うなら、そういう本物と戦っちゃダメだと思っていて、狙うは「沖縄の観光客が持て余している夜の時間」かなぁと思います。
夜なら「暑さ対策」にコストをかけずに済むし、「イルミネーション勝負」に振り切れば人件費も抑えられる。
「ランタンを持ちながら歩き回るだけで楽しい場所」を僕なら目指します。
ただ、これは経営の根底からひっくり返すようなことで、いきなり、その改革は難しいと思うので、まずは根本的な「考え方」の共有からかなぁと思います。
余計な小芝居を入れない
「ジャングリア沖縄」の最大の弱点はマーケティングなどではなくて、絶対に「クリエイティブ」で、自前でエンタメコンテンツを作って、キチンとファンを作ることができているエンタメ屋さんは皆、気づいていると思うけれど、やっぱり「ジャングリア沖縄」にあるコンテンツって、どれも、ゼロイチのエンタメコンテンツを作ったことがないオジサン同士が会議室に集まって「こういうのは、どう?」とネタ出しをした感が否めない。
もっというと、「あそこで、こういうのがウケているから、うちでも取り入れてみよう」が透けて見えてる。
たぶん、「プレイヤー(素晴らしいキャスト)」もいるし、「クリエイター/デザイナー」もいるけれど、「世界観を作れるクリエイター」がいないから、全部チグハグになっちゃうんですね。
結果、お客さんは「何を見させられてるんだろう?」という感想を持ってしまう。
具体的な話をすると、たとえば「ジャングリア沖縄」にはウォーターレンジャーという「水をかけてくる人」がいるわけですが、その際に「我々は、このパークの熱源を探している!」みたいな芝居を打つんです。
ただ、これは、そのキャストにどれだけ演技力があろうと、絶対にスベるんです。
「ジャングリア沖縄」はこの原因が言語化できていないから、同じ類の事故を他でも繰り返してしまうのですが、世の「テーマパーク」がお客さんにしている約束って「没入」なんですね。
お客さんが、その世界に入り込むから、そこでおこなわれる芝居が「本物」に変わるんです。
逆にいうと、お客さんがその世界に入り込んでいないうちに、キャストが芝居を打ってしまったら、「芝居をしているキャスト」と捉えられてしまう。
これには、「日常をどれだけ取り除くか?」がものすごく大事になってくる。
たとえば、劇場で『レ・ミゼラブル』を観ると、お客さんの中で俳優・吉原光夫はジャン・バルジャンになるわけですが、デパートの屋上でやっているヒーローショーを見たら、僕らは「ヒーローが出てきた」と受け取らずに、「ヒーローショーをやっている」と受け取ってしまう。
デパートの屋上には「日常」があまりにも多いからです。
ジャングリア沖縄も、まだまだ「日常」が多いので、ウォーターレンジャーが出てきて、「我々はウォーターレンジャーだ!」と言っても、お客さんは「『熱い』というクレームが出ているし、その対策として、こういうことを始めたんだなぁ」と運営の事情を読みとる方が先に来てしまう。
ジャングリア沖縄は「ファンタジー」と「ファンタジー」の行間が空きすぎて(アトラクションから次のアトラクションまでの距離が空きすぎて)そこに「日常」が入りすぎてしまうから、ディズニーやUSJのようには行かない。
芝居をうてばうつほど、上滑りしてしまうのですが、これはキャストの責任ではなくて、設計ミスと、そもそものエンタメの理解不足です。
なので、まずやれることとしたら、まだアトラクションが少ないうちは(日常が入りこむ隙が多いうちは)「余計な小芝居を入れない」が正解です。
ウケなくていいから、スベっちゃだめ。
特に今現在、ジャングリアは「減点法」で見られてしまっているので、今、「いわゆるテーマパーク」をやるのは得策じゃない。
芝居が効いてくるのは右を見ても左を見ても「ジャングリア」になった時で、キチンと段階を踏んで進めていくといいと思います。
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