中小企業の社長の歩き方

2026年04月09日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/7723320

中小企業の社長の歩き方 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/7723320

 
 

「必死」以外のどんな選択肢もない

 
「言い訳」と捉えられるのが嫌だったので、これまでハッキリと言わなかったのですが、よくよく考えると、ここで僕が黙ることで、同じような暴力に遭う人が出てしまうと思ったので、キチンと話しておきたいと思います。
 
ご存知のとおり僕は今『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』を届ける為に、全国の映画館をまわっております。
 
昨日は兵庫県で5ステージ、今日は大阪で8ステージです。
 
「30分一人喋り✖️8ステージ」なので、今日だけで4時間のワンマンショーです(笑)
 
ちなみに明日は大阪・京都で計5ステージです。
 
※今後の舞台挨拶のスケジュールはコチラ→https://poupelle.com/news/?p=1732
 
映画を届ける為に、このような地上戦を続けていると、「必死じゃんw」「惨め(笑)」「作品に自信がないのですか(笑)?みっともない」といった声が毎日のように飛んできます。
 
たしかに、現在、映画のランキングTOP10に入っているような大型IPの監督やプロデューサーさんが、このようなドブ板営業をされていないので、そこと比べてしまうと「必死」に見えるし、「惨め」に見えるでしょう。
 
ただ、ここはキチンと共有しておきたいのですが、社員さんが何百人も、下手すりゃ何千人もいるディズニーさんや、ハリウッドさんや、ドラえもんサンや、集英社さんや、テレビ局さんと違って、僕たちCHIMNEY TOWNは社員10数名の小さな小さなベンチャー企業です。
 
彼らと同じ商品棚に並んでいるから少し伝わりづらいかもしれないですが、たとえば一つの作品にかけられる広告宣伝費が一ケタ違うんですね。
 
今、自分が受けている暴力めいたものが全国の中小企業の社長さんや、小さなベンチャー企業の社長さんや、個人事業主さんに向かわないように、ここだけはハッキリと言っておくと、僕らのような小さな会社は、まずは社長が足で稼ぐしかありません。
 
潤沢な資金や信用に支えられて、デーンと広告を打って、港区でワインを傾けて戦略なんかを語れたら、そりゃカッコイイし、それができていないのは誰のせいでもなく、自分の力不足でしかないわけですが、それでも最初は足で稼ぐしかない。
 
みっともないかもれない。
惨めに見えるかもしれない。
必死に見えるかもしれない…というか必死です(笑)。
 
それでも、こんな小さな会社を選んでくれたスタッフがいて、そのスタッフには家族がいて、そんな仲間と一緒に作った作品や商品やサービスがある。
 
社長であり、製作総指揮である僕にはそれらを守り抜く義務があって、だけど大手のようなリソースはない。
 
ならば、地べたを這いずり回ってでも、ボロを着てでも、泥水啜ってでも、必死に繋ぐしかない。
 
中小企業の社長に「必死」以外のどんな選択肢もないんです。
 
自分のことなんてどうだっていいんです。
 
ブランド品を着たいとも思わないし、高級車に乗りたいとも思わないし、港区女子に囲まれたいとも思いません。
 
そんなことより、スタッフや、スタッフのご家族や、スタッフと過ごした時間や思い出、さらにCHIMNEY TOWNの場合で言えば、子供達の未来…それらを守りたくて、その為に、ボロを纏って、臭くなって、ゴミ人間をやらせてもろてます。
 
 

絶対に負けちゃダメ

 
ここまでは中小企業や個人事業主さんの気持ちを勝手に代弁させていただきました。
 
そして、ここからは、すべての挑戦者の気持ちを勝手に代弁させていただきます。
 
自分が作った作品や商品やサービスの呼び込みに声を枯らす姿が「必死じゃんw」とバカにされてしまう世界を受け入れて、次の世代を生きる子供達に渡してしまうのは絶対にダメだと改めて思いました。
 
いいわけがない。
 
パン屋さんがパンを一生懸命売るなんて当たり前の話。
焼肉屋さんが集客に声を枯らすなんて当たり前の話。
それだけ自信のあるものを作ったのだから。
お客さんに喜んでいただけるものを作ったのだから。
お父さんやお母さんが熱で苦しむ我が子を抱いて夜中であろうと病院に駆け込むなんて当たり前の話です。
 
その行為が揶揄されていいわけがない。
 
これは僕個人の喧嘩ではなく、
これから挑戦する人、
挑戦することが億劫になっている人、
今なお挑戦の只中にいて、周囲の声に押し潰されそうになっている人を守り抜く為の代理戦争だと思いました。
 
なので絶対に負けちゃダメだよね、というのが今日の結論でございます。
 
そんなこんなで、今日も元気にドブ板営業に行ってきます。
 
 

▼『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』2026年春、公開記念🎩

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