スタッフの汗を無駄にしないフィールド選び

2026年02月16日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/7559359

リーダーの一番の仕事は「フィールド選び」 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

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プロジェクトをやる前と、やった後で何が変わるのか?

 
僕は好きでドキュメンタリー番組なんかを見ちゃうのですが、特に好きなのは、やっぱり「エンターテイメントの裏側」です。
 
そこで毎回、感じること(毎回同じ気持ちになること)があるので、今日はその話をさせていただきます。
 
エンターテイメントの裏側の密着番組に出てくる人達は、皆、頑張っているんです。
 
朝からスマホをイジリながらゴロゴロしているなんてことはなく、エンターテイメントの世界で生きていく為に、汗を流し、恥を捨てて営業をして、時に、涙することも。
 
よっぽど向き合っていないと「涙」なんて流れないわけで、彼らの想いは本物だと思うんです。
 
ただ、いつも思うのは、「頑張ること」よりも「フィールド選び」の方が遥かに重要で、そのカンパニーのリーダーの「フィールド選び(=スタッフに何の努力をさせるか?)」が間違っていたら、流した汗や涙の全てが無駄になる。
 
これだけだと、ちょっと抽象的すぎるので、イメージしやすいように、もう少し具体的な話をします。
 
たとえば、CHIMNEY TOWNの新作のストックには『夢幻鉄道』という僕が好きで好きでたまらない作品が、世に出ずに眠っています。
 
自分達のIPなので、明日にでも舞台化に向けて動き出すこともできるのですが、だけど、僕らはそれをやらない。
 
『夢幻鉄道』は『えんとつ町のプペル』と違って、「キャラクターモノ」じゃないので、舞台化したところで、グッズなどの二次展開が加速することはないし、作品の性格上、ブロードウェイに持っていくのも難しそう。
 
つまり、このまま話を進めると「舞台を観に来た人だけのエンタメ」になっちゃうわけですが、そうすると売り上げは「チケット収入」と、ワンチャン、広告効果は期待できないけれど「情け」で参加してくださるスポンサーさんからのスポンサー収入ぐらいで、このプロジェクトに参加してくれるキャストやスタッフがどれだけ汗を流そうが、まともな給料は払えない。
 
よく「舞台はお金にならない」という言葉を聞きますが、それは半分本当で半分嘘です。
 
厳密に言うと、「カンパニーのリーダーがビジネスモデルの再構築を後回しにして『やりたい作品』をやりすぎ」というのが、「舞台はお金にならない」という常識を作っている最大の原因で、この場合だと「作品選び」がものすごく大事。
 
こんな仕事をしているので、当然、僕のまわりには「舞台屋」がたくさんいるのですが、彼らは一様に「舞台愛」を主張し、「俺たちはビジネスではなくて、お客さんと向き合っている」ということを口にします。
 
そんなことは分かっているし、あと、ついでに言うと、「西野亮廣よりもお客さんと向き合っている時間が長い人間」なんて、この世界に一人もいないので、まずは西野亮廣にその台詞を吐けるだけの生き方ができているか自問自答していただきたい。
 
僕は、この地球上の誰よりもお客さんと長い時間向き合っていて、その上で、「持続可能なエンタメのビジネスモデル」を探しています。
 
話を戻します。
 
「舞台愛」を否定しているわけじゃないんです。
 
ただ、リーダーが舞台愛を言い訳にして、『フィールド選び』から目を背けてしまうと、そこで働くスタッフ全員の努力が無駄になる。
 
エンタメのドキュメンタリー番組を見ていると、いつも、そこが気になっちゃうんです。
 
大切なのは、リーダーは「このプロジェクトをやる前と、やった後で何が変わるのか?」という疑いの目を常に持っておくこと。
 
 

同じ場所をグルグルと回っていないか?

 
もう一つ、大切な視点として、「今現在食ってはいけてはいるが、3年前と比べて前に進んでいるか? 同じ場所をグルグルと回っていないか?」という疑いの目を常に持っておくこと。
 
もし、「食ってはいけているけれど、同じ場所をグルグルと回っている」というのであれば…言い方を変えると、資産が積み上がっていっていないのであれば、完全に設計ミスです。
 
泣いても笑っても僕らは老いて、体力も影響力も落ちるので、同じ場所をグルグル回っていたら、7周目や8周目あたりから、集客と売り上げが徐々に落ち始め、そのままやると基本的にはV字回復することはありません。
 
CHIMNEY TOWNは、オリジナルIPを生み出し、舞台やライブは基本「IPを育てる場所」として位置付けて、権利関係を明らかにして、自分達が次の新規プロジェクト(次なるオリジナルIPの開発)に向かっている間は「育てたIPに働いてもらう」ということを繰り返しながら、ジワジワとサイズアップしていっています。
 
今、僕らは映画祭でベルリンにいるわけですが、日本では南青山の美容室で「ルビッチ」が働いてくれていて、渋谷では「CHIMNEY COFFEE」が働いてくれていて、五反田では「ボトルジョージ」と「スナックCANDY」が、アブダビでは「光る絵本」が、ニューヨークでは、ミュージカル「えんとつ町のプペル」が働いてくれています。
 
これは、事前発生したわけではなくて、たとえば舞台や映画を作る時に「資産になるように作ろう」という入り口があったから、今こうして、僕の預かり知らぬところで仕事をしてくれているわけで、あらためてリーダーは「スタッフの汗を無駄にしないフィールド選び」に努めていただきたいと思います。
 
 

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