『届くCM』の作り方

2025年12月19日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/7389857

お客さんに届くCMの作り方 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/7389857

 
 

映画プペル〜約束の時計台〜「90秒CM」を公開!

 
本日、東宝公式YouTubeチャンネルにて、『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』の本予告(90秒CM)が公開されました。
 
先日お披露目した30秒CMは、いわゆる「特報」にあたり、「来年3月に最新作が公開される」という事実を広く認知していただくことを目的とした映像でした。
 
一方、今回の本予告は、物語の一端に踏み込み、作品への関心を喚起し、「映画館へ足を運ぶ」という具体的な行動につなげることを目的とした、いわば勝負の映像です。
 
 
さて今回は、この本予告を編集するにあたり、僕自身がどのような思考を巡らせていたのか、その裏側を少しだけお話ししたいと思います。
 
編集にあたって設定したペルソナは、「映画館の席に座ったときの自分自身」でした。いわゆる「ペルソナ=俺」というやり方です。
 
まず前提として、データ上明らかになっているのは、「映画館に足を運ぶ人の大半は、日常的に映画館へ通う層である」という事実です。
 
普段はYouTubeやゲームに時間を費やし、今回だけ特別に映画館に来た、という人は実際にはごく少数派です。
 
つまり、最初に狙うべきは「映画館に行く習慣を持つ人たち」。
 
しかし、その層を抽象的に捉えても、「顔」も「名前」も浮かびません。
 
僕は、「顔と名前が思い浮かばないペルソナ」に実効性はないと考えています。
 
そこで最も具体的にイメージできたのが、「月に一度は映画館に足を運んでいる自分」でした。
 
少なくとも、映画業界が想定するターゲット像の一端には、僕自身が含まれているはずです。
 
 

「どうやってスクリーンへ引き戻すか」前面に出したのは「音」

 
では、そんな僕が映画館でどんな行動を取っているか。
 
席に着くと、上映が始まるまでのわずかな時間に、溜まっていたLINEの返信を済ませ、関係各所には「これからしばらく返信が滞ります(※映画上映中は電源を切らなきゃいけないから)」という連絡を入れます。
 
頭の中を整理し、できるだけクリアな状態で本編に臨みたいからです。
 
その結果どうなるかというと、本編前に流れる予告編は、どうしても、スマホを触りながらの「ながら見」になります。
 
「予告を集中して観よう」という状態ではありません。
 
予告編そのものを記憶していないことも珍しくない。
 
だからこそ今回の本予告では、「(スマホの電源を切る為に)スマホを触っている西野の注意を、どうやってスクリーンへ引き戻すか」という一点に、編集の焦点を絞りました。
 
最初に前面に出したのは「音」です。
 
視線はスマホに向いていても、耳は空いている。
 
ならば、まずは耳を掴みにいこう、と。
 
現時点で本作が持つ音素材の中で、最も強い引力を持っているのは、主演の永瀬ゆずなさんの声、そして主題歌『えんとつ町のプペル』だと判断しました。
 
この2つを軸に、予告映像を構築しています。
 
 

情報というものは、興味を持った後に欲しくなる

 
もちろん、CMである以上、一定の情報を伝える必要はあります。
 
しかし情報というものは、興味を持った後に欲しくなるものです。
 
コンテンツが飽和した現代において、冒頭から情報を詰め込まれれば、少なくとも僕自身は、心を閉ざしてしまう。
 
ここでも基準は「みんな」ではなく、「ペルソナ=俺」。
 
自分に刺さるかどうか、それだけを判断軸にしました。
 
その結果、本予告では主題歌がかなり大胆に使われています。
 
90秒のうち、およそ60秒は主題歌が流れている構成です。
 
一度でも観客の視線をスクリーンに向けることができれば、あとはスタジオ4℃という世界屈指の職人集団が、その映像表現で一気に心を掴んでくれる。
 
そう判断しました。
 
なお、本作は一般的な「3Dアニメーション作品」ではありません。「3D技術を用いた2D作品」と表現するのが最も近いと思います。
 
僕自身、2Dアニメーションが好きで、前作以降、この表現領域の可能性を追い続けてきました。
 
今回、その探求はさらに一段階、進化しています。
 
およそ4年の時間をかけて磨き上げてきた作品のエッセンスが、この90秒に凝縮されています。
 
ぜひ、その一端をご覧いただけたら幸いです。
 
 
『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』の本予告(90秒CM)はコチラ↓

 
 

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