海外挑戦でハマる落とし穴

2025年11月28日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/7320922

海外挑戦(知らないコミュニティー)でハマる落とし穴 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/7320922

 
 

「よそ者」の立ち回り方

 
さて今日は、批評家の声ではなくて、皆さん大好き実践家(現場で地獄を見てきた男)の生の声をお届けしたいと思います。
 
僕のキャリアを駆け足で振り返ると、19歳の頃に大阪ミナミの地下劇場で産声をあげまして、デビュー1年目で大阪の漫才コンクールを総ナメして、20歳から『はねるのトびら』がスタートして、そこからしばらくはテレビ芸人をやりまして、25歳の頃にテレビから軸足を抜いて絵本作家に転身するも不遇の時代を迎え、30代中盤あたりから「ビジネス書を出せば最低でも10万部は売れる」みたいなゾーンに入りまして、時を同じくして絵本『えんとつ町のプペル』が大ヒットして、40歳の頃に処女作『映画 えんとつ町のプペル』を公開し、ありがたいことにコチラも観客動員数196万人のヒット。
 
その翌年にミュージカルを作り始めて、そこから歌舞伎を作ったり、コマ撮り短編映画を作ったりしながら、今に至ります。
 
自分のキャリアを一言で言うと「落ち着きがない」といったところでしょうか。
 
よそ者が割って入ってきて、いつも大外から仕掛けて、「絵本」を除くと大体一本目でヒットを出しているので、もともとその業界にいた人達からは僻まれるし、妬まれるし、イジメられるし、「アイツとは仕事をするな」という話を回されるし…まぁ、散々な目に遭ってきました。(優しくしてあげて)
 
そのおかげで、「よそ者」の立ち回り方に関しては上手くなりまして、「どのアドバイスを聞いて、どのアドバイスを聞き流せばいいのか?」みたいな判断ができるようになりました。
 
今日は実際に挑戦の現場であった具体例を交えながら話を進めたいと思います。
 
ミュージカル『えんとつ町のプペル』のブロードウェイ公演を目指して、単身ニューヨークに渡った時のことです。
 
ミュージカル『えんとつ町のプペル』は僕の処女作で、海外公演はおろか、そもそも「ミュージカルの作り方」もまだあんまり分かっていない中、「どうせやるなら一番上から狙っていこう」と思って勢いだけで海を渡ったのですが、まぁ、最初は本当に何も分からんのです。
 
とくに「ブロードウェイ村」は小さな小さな村で、どこから入ればいいか分からないし、何から始めたらいいか分からないし、何をしたら「一発退場」になるか分からない。
 
なので、まぁ、情報収集から始めるしかないのですが、こういった「よく知らないけれど、皆が憧れているコミュニティー」には落とし穴が大きく二つあります。
 
 

「アコギなビジネス」と「純粋な親切心」

 
一つは、憧れてやってきた「おのぼりサン」をカモにした、アコギなビジネスが存在するということ。
 
「右も左も分からない初心者」に向けてサポートしてくれる会社があったりするのですが、こういう会社が厄介なのが「詐欺よりだけど、詐欺じゃない」んです。
 
つまり、「お金を払ったのに、まったくサポートしてくれない」ということはなくて、「お金を払ったけど、あんまりサポートしてくれない(サポート量に対して、値段が高すぎる)」というのがあったりします。
 
あと、そういう会社に限って、なかなか酷い契約内容になっていて、たとえば、リハーサルを手配してくれただけの会社が、「作品の今後の展開の権利をウン%持つ」みたいな契約内容になっていたりします。
 
相手が、右も左も分からず、契約書もまともに読めないことを分かってて、ワザとやっていたりするので、ここは絶対に騙されちゃダメ。
 
とくに海外では、こういうことが本当によくあるので気をつけてください。
 
二つ目は、海外に限った話ではなくて、国内でも全く同じことがあるのですが、右も左も分からずに立ち往生していると、その業界に前からいる先人が、「この世界で結果を残したかったら、まずは、ここを押さえとかなきゃいけない」みたいな感じで純粋な親切心からアドバイスをくださいます。
 
まぁ、もしかしたら、ほんの少しだけ経験者マウントもあるのかもしれませんが(笑)
 
僕もニューヨーク在住の日本人から「ブロードウェイで売れる為には」みたいなアドバイスを何度かいただいたことがあって、右も左も分からない時というのは、そういったアドバイスの一つ一つに耳を傾けてしまうのですが、でもでも、よくよく考えたら「ブロードウェイでの売れ方」を教えてくれるその人は別にブロードウェイで売れているわけでもない。
 
むしろ、その人の存在というのは「その人のやり方では結果が出なかった」という証明そのものなわけで。
 
それこそ去年の1月に僕らはブロードウェイの投資家向けの公演がありまして、その時、「投資家達は『自分ならこうする』といった感じで考えたい生き物だから、『彼らが創造する余白』を作らないと投資は集まらない」といったアドバイスをいただいたのですが、実際のところは、「創造する余白」もヘッタクレもない完全に完成しきった『映画 えんとつ町のプペル』を見せたり、あるいは今年の夏のミュージカルの日本公演を見せて、そこで「ワオ!」やら「アメージング!」やらをもらって、「こんなものを作るAKIが、ブロードウェイではどんなものを作ってくれるのか見たいから、お金を出させて!」という声が一番多かったです。
 
なので、もともと、その業界にいて、まだ結果が出ていない方の親切アドバイスというのは、悪意がないだけに要注意でございます。
 
 

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CHIMNEY TOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
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★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!  
 
★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!
 
 
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