やりたいことをやる方法



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やりたいことをやる方法 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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キャストの生活を意地で守りきる
今日は「仕事のノウハウ」とかじゃなくて、リスナーの皆様にとっては何の薬にもならない僕の今の胸のうちを共有したいと思います。
「こんな気持ちで頑張ってます」という実に押し付けがましいメッセージになりますが、お付き合いいただければ幸いです。
この夏、KAAT神奈川芸術劇場で上演するファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の稽古が、いよいよ始まりました。
「舞台の稽古」とひと口に言っても、その規模感は皆様の想像される以上にさまざまで、『えんとつ町のプペル』はビックリするほどの大所帯での制作となりますが、CHIMNEY TOWNでは「キャスト(そのご家族を含む)の生活を守りきる」という方針というか意地を持っております。
僕らは、稽古に参加いただくキャストの皆様には、その都度ギャランティーをお支払いし、本番の報酬とあいまいにすることは決してありません。
恐らく、国内のベンチャーでこの規模でこうした取り組みを行っているのは僕たちだけだと思います。
日本の舞台業界では「稽古代」が支払われることは珍しく、バレエ業界にいたっては「団費」という形で逆に出演者がお金を払うことすらあります。
それほどまでに舞台芸術の現場は「そうでもしなければお金が回らない」という厳しい現実を抱えているのです。
CHIMNEY TOWNは、その現実に中指を立てまして、「なんとかできないか」「なんとかするのだ」という昭和のスポ根的な根性で、必死に踏ん張っています。
そんな中、クリエイターたちからは次々と「あれもやりたい」「これもやりたい」という声が上がります。
その気持ちは痛いほど理解できます。
むしろ、誰よりも僕自身が「あれをやりたい」「これをやりたい」という気持ちが強い人間です。
しかし、この規模の現場で全てのアイデアに「面白いですね!やりましょう!」と応じてしまえば、全体の予算は簡単に1億円、2億円と膨れ上がり、結果として公演の実現自体が困難になるどころか、会社の存続さえ危うくなってしまいます。
だからこそ、プロデューサーがブレーキ役を引き受けることになるわけですが、彼らに対しては、いつも損な役回りばかりを担わせてしまって本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
プロデューサーだってクリエイターであり、皆の「やりたい」を止めたいわけがない。
しかし、そこで止めなければ、守るべき仲間の生活が守れなくなるなら、「さすがにこのあたりで…」とブレーキを踏まざるを得ないのですが、その姿が時に「予算にうるさい人」と誤解されてしまうのは、本当に心苦しいです。
「秒速で決断していく」と「時間を割かない場所を決める」
一方で、僕の中には「せっかく作るのであれば、徹底的に予算を投じて、向こう何十年も誰にも追いつけないものを創り上げたい」という想いがあります。
「じゃあ、どこで、その予算を捻出するのか?」という話になるわけですが、その答えは「秒速で決断していく」以外にありません。
決断を先送りにすればするほど、どのような判断が下されても対応できるように、あらかじめ万全の布陣を敷かねばならず、その準備のために多くの人材やリソースを待機させる必要が出てきます。
結果として、そこに余計なコストがかかり、予算がひっ迫し、本来クリエイティブに投じるべき資金が削られ、最終的には「やりたかったことが実現できない」という本末転倒に陥ってしまうのです。
クリエイティブの現場は常に「じっくり熟考して良いものを生み出したい」という理想と、「熟考を重ねれば重ねるほど、予算が先に尽きて、結果として凡庸なものしか作れなくなる」という現実とのシーソーゲームが起きていて、そのバランス感覚を「才能」や「能力」と呼びます。
ブロードウェイはそこがものすごくシビアで、そもそも投資家さんのお金で舞台が作られるので、20億円かけて15億円ぐらいの舞台を作ってしまうクリエイターは「お金を溶かすクリエイター」認定されて、もう二度とバッターボックスに立つことはできません。
そういえば、僕とCHIMNEY TOWNの若手スタッフの中で「現場でヘコむな」という鉄の掟があります。
もう少し噛み砕いて言うと、「俺はお前のことを怒ることがあるけれど、秒で判断をしていかないと、俺たちのやりたいことがどんどん減っていくから、怒った1秒後には怒ったことを捨てる。だから、怒られたとしても1秒以上ヘコむな。なぜなら今は夢の生き死にがかかっている試合中だ」といったところです。
昨日、ウチのインターン生から「西野さんって、人の陰口を言わないですね」と言われたのですが、それもそう。
そんなものに時間を使っていたら、やりたいことに充てる時間がどんどん削られてしまうから、ムカつく奴はムカつくけど、「ムカつく奴」というだけで、そんな奴に時間を使うこともありませんし、そんな奴の為に手を止めることはありません。
人としての幸せとか、いろんな感情を後回しにしてでも、自分にはやりたいことがあって、「1秒でも長くクリエイティブに時間を使いたい」というのが今の胸のうちでございます。
「秒で判断することは大事だよね」ということと、「時間を割かない場所を決めることは大事だよね」といった話でございました。
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