仕組みを憎んで、人を憎まず

2025年06月14日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/6806779

仕組みを憎んで、人を憎まず | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/6806779

 
 

チーム運営をする上で「個々の能力というものをどう捉えるか?」

 
「自己責任」や「能力主義」といった言葉や考え方があります。
 
端的に言うと、「頑張った人が報われるべきで、報われない人は努力が足りなかっただけ」という思想ですね。
 
そもそも生まれた国や、教育環境、健康状態が大きく異なるのに、それを無視して「全部お前の努力不足だ」と言い切ってしまうのは不平等で、ここに関しては皆さん思うところは大体一緒だと思います。
 
そんな中、今日は「能力主義」の是非を語りたいわけではなくて、チーム運営をする上で「個々の能力というものをどう捉えるか?」について、掘り下げて考えていきたいと思います。
 
皆さん、ご存知の通り、僕は、いろんなチームを運営する立場にあります。
 
日本では、映画、ミュージカル、そもそもCHIMNEY TOWNという会社もそう。
 
アメリカでは主にミュージカルのクリエイティブチームですね。
 
そこには、5人のチームもあれば、20人のチームもあれば、100〜200人のチームもあって、当たり前ですけども、そこには器用な人や不器用な人がいて、頑張れる人と頑張れない人がいる。
 
リーダーの役割がチームのパフォーマンスを最大化することだとすれば、まず「人には器用・不器用があり、頑張れる・頑張れないの差がある」という前提を受け入れる必要があります。
 
さらに重要なのは、「頑張る人」と「頑張らない人」という区分を設けないことです。
 
• 頑張れる人はいるが、「頑張る人」はいない。
• 頑張れない人はいるが、「頑張らない人」はいない。
 
つまり、そこにあるのは「できる/できない(Can)」だけであり、「やる/やらない(Do)」という視点は排除すべきだということです。
 
 

「なぜ、今、頑張れないのか?」を見抜くには、現場に入ってみないと分からない

 
例えば、動きの鈍いスタッフを見たときに、「彼は頑張っていない」のではなく、「頑張れない理由がある」と捉えることで、対応策が「精神論」ではなく、システムや環境の改善へと向かいます。
 
これはリーダーにとって建設的な視点かなぁと思います。
 
だからこそリーダーには、スタッフ一人ひとりが「なぜ、今、頑張れないのか?」を丁寧に想像し、その背景にある構造的な問題を見抜く力が求められるわけですが、そんなものは、自分が実際に現場に入ってみないと分からないじゃないですか?
 
というわけで先日、渋谷にあるCHIMNEY COFFEEというコーヒーショップにアルバイトに行ってきました。
 
アルバイトに入る日を事前に告知しなかった理由は、「イベント」にはしたくなくて、普段…主には「客足が鈍っている時間帯」のアルバイトさんの気持ちを知りたかったからです。
 
乱暴なリーダーはよく、「客足が鈍っている時間帯」のスタッフさんに対して、「暇なら、営業でもしろ!」と言いますが、そこには「営業できない理由」があるハズで、もっと具体的に言うと「営業に気持ちが向かない理由」があるハズで。
 
もっともCHIMNEY COFFEEの場合はワンオペで回しているので、たとえば「時間が空いたから、フライヤーをポスティングしてきまーす」という感じで、おいそれと店を空けることは物理的に不可能なわけですが、ただ、それでもその中で何かできるハズで、僕が知りたかったのは、「その中でも何かをしよう!」という気持ちにならない理由です。
 
今、このラジオをお聴きの皆様が求めているのは、「で、結局、それは何だったの?」という結論だと思うのですが、実際に現場に入って働いてみると、「インセンティブの設計が弱い」とかそういった大味の答えで片付くような問題ではなく(一言で答えられるようなシンプルな問題ではなく)、「インセンティブ」というのもたくさんある原因の一つにしか過ぎず、もっとたくさんの問題(たとえばお店や商品に対する愛情とか)が複雑に絡んでいる…ということがわかりました。
 
「簡単には答えが出せないな」ということと、「もっと現場に入ってみないと分からない」ということが分かった…という感じです。
 
というわけで、来週はCHIMNEY COFFEEのアルバイトスタッフの皆様と呑みに行ってきます。
 
このあたりの話は、最近のオンラインサロンの方でもう少し詳しくお話しさせていただいておりますが、とにもかくにも、もっともっと現場のスタッフと対話をしないと分からないし、もっともっと「現場のスタッフ」になってみないと分からないことだらけなので、「ブロードウェイだの何だの」の空中戦にかまけてないで、もっと現場に入ろうと思いました。
 
 

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CHIMNEY TOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
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★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!  
 
★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!
 
 
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