クリエイティブに必要なのは「締切」
(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/179663
創造の初期費用 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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今日は日曜日なので、サロンメンバーさんの質問にお答えしようかと思っていたのですが、日曜日の内容が、それで固定しちゃうのも嫌だなぁ(いろいろ試せる枠にしておきたいなぁ)と思ったので、今日は、過去にオンラインサロンに投稿した記事を公開したいと思います。
こういう回をチョコチョコ設けておかないと、サロンの中身を誤解してしまう人がいるので、「西野のオンラインサロンって、こんな感じの記事が毎日届くよ」という自己紹介をさせていただきます。
お知らせ!ドライブ・イン・シアターの追加上映
本題に入る前にお知らせをさせてください。
『映画 えんとつ町のプペル』のドライブ・イン・シアターの追加上映が決定しました。
今回の会場は以下の通りです↓
・7/22(木) イオンノア 19:15~
・7/24(土) イオンノア 19:15~
・7/24(土) イオン大井 19:15~
・7/30(金) イオンノア 19:15~
・7/31(土) イオンモール佐賀大和 19:45~
・8/1(日) イオンノア 19:15~
チケットは「イオンシネマ ドライブインシアター」のHPでご確認ください。
https://www.aeoncinema.com/cinema/drive-in-theater/schedule/
コロナのことを一切気にしなくていい「非接触エンタメ」というのも魅力ですが、そのこと一旦置いておいて、そんなの関係ナシに、イベントとして車で家を出る瞬間からシンプルに楽しいので、是非、ご家族やお友達と体験してみてください。
お知らせ!堀江貴文さんと泥酔編の公開!
そして、お知らせがもう一つございます。
月に2度、僕の友達を僕の自宅に招いて、呑みながら語り明かす『スナック西野』という月額590円のYouTubeのメンバーシップをやっております。
昨日の放送はご覧になられましたでしょうか?
ゲストに堀江貴文さんをお招きした「泥酔編」でございました。
「酔っ払っている割には、意外と、キチンと喋ってる」と評判で、そして、僕のことなんかどうでもよくて、それより何より、堀江さんの話が面白すぎたので、是非、ご覧ください。
堀江さんが「朝ごはんビジネス」に目をつけた理由なんて、目から鱗でした。
サービス提供者さんは必見です。
隔週で、各業界のトップランナーの酒の席の話が聞ける『スナック西野』に興味がある方は、公式YouTubeチャンネル『西野亮廣エンタメ研究所』の画面下にある「メンバーになる」をクリックしてみてください。
https://www.youtube.com/channel/UCOy5sLcFLqYNqZ1iurp4dCg/join
「創造の初期費用」という記事の無料公開
そんなこんなで本題です。
今日は、7月12日にオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』に投稿した「創造の初期費用」という記事を無料公開します。
▼負ける確率を確実に減らす
先日お伝えしました『【オンライン前夜祭】明日から始まるミュージカル『えんとつ町のプペル』の“見どころ”を西野亮廣がお届け』の配信チケットが現時点で500枚売れました。
(※参加はコチラから→https://nishinoinc.thebase.in/items/48051738)
生々しい話をしますが、「800円(参加費)×500名―〔E Cサイトの手数料〕」の売り上げが出て、その分、ミュージカル『えんとつ町のプペル』の負ける確率が減りました。
製作費が1億円を超えると、「ウン万円」や「ウン十万円」の売り上げでも霞んで見えますが、1億円は、その積み重ねの延長にある数字だということを忘れちゃいけません。
一発逆転のド派手な博打などしません。
勝敗を決めるのは、「目標から逆算すると霞んで見えるようなローキックを、どれだけ根気よく打ち続けるか?」の持久戦です。
「それでも、まだ売り上げは30〜40万円か…」と思った今の数字をよく覚えておいてください。
4ヶ月後には「あの一手が大きかったな」と言わせてみせます。
あらゆるプロジェクトは、本番が始まってから(完成してから)製作費の回収に入るので、基本、「回収期間」が短いです。
「回収期間」が短ければ短いほど、回収の難易度が増し、負ける確率が上がるわけですから、「回収期間を長く取る」というのは立派な生存戦略です。
▼ 「オンラインチケット」は今すぐにでも売った方がいいよね
Voicyで同じ告知を繰り返していると「あの時は買おうと思わなかったけど、今、買いたくなっています」という声を本当によくいただきます。
これは…商品(サービス)の購入の決め手となるのは、「商品の内容」と「宣伝方法」に加えて、「タイミング」があるという結果です。
つまり、
今日、「手にとってもらった上で買ってもらえなかった商品」でも、来週買ってもらえる可能性はあるし、
2ヶ月後に販売したら買ってもらえない商品でも、今日販売したら買ってもらえる可能性があります。
「チケットの販売期間が短い」というのは、「お客さんの『チケットを買いたい』と思うタイミングと合う可能性が低い」と同義です。
#言ってること分かりますよね
新幹線のホームで『赤福』を買ったことはありますか?
「ある」と答えた方にお聞きしたいのですが、「初めて見た時に買いました?」
「最初は保留した」と答える方は少なくないと思います。
「駅の売店で『赤福』を何回か見ているうちに、『買ってみようかな』という気持ちになった」という人は少なくないと思います。
『赤福』の内容が変わったわけでも、宣伝が変わったわけでもありません。
見込み客のタイミング(メンタル)が合致したから、「買ってみようかな」となったのです。
そして、見込み客のタイミングが合致するまで、『赤福』が商品棚に並び続けていたから(いつでも買える状態になっていたから)、その結果が生まれました。
そう考えると、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のチケットの売り方は一択で、「365日24時間売り続ける」です。
見込み客がチケットを買いたくなるタイミングなど、こっちでは計れないので、「いつでも買える」という状態にしておく。
オフラインと違って、座席数の上限など無いのだから。
▼ 見込み客はどこでブレーキを踏むか?
各所の許可がとれた後、オンライン公演のチケットの販売を開始するタイミングなんて「今」以外ありません。
ただ、そこには「オンライン公演の購入は頭にはあるけれど、ブレーキを踏んでしまう人」がいます。
「オフラインのチケットを狙っている人」です。
「できれば生で観たい。それが叶わないのであれば、オンライン公演のチケットを買おうかしら」と考えている人です。
その人がオンライン公演のチケット購入の検討に入るのは、「オフラインのチケットが取れなかった後」です。
つまり、オンライン公演の販売期間が短くなります。
リーダーは「その短い販売期間で『なんとか買ってもらう』」という博打をしてはいけません。
見込み客がブレーキを踏むポイントに先回りをして、今回の場合だと「ならば、どうすれば、オフライン公演のチケットを狙っている人が、今、この瞬間にオンライン公演のチケットを買ってくれるか?」を考えた方がいいでしょう。
オフライン公演を狙っているお客さんに、オンライン公演のチケット“も”買っていただくには、当然、オフライン公演とは違うバリュー(現場では味わえない魅力)をオンライン公演で提供する必要があるでしょう。
打ち出し方としては、「本編をキチンと収録して、オフライン公演の開演時間に合わせて届ける」、そして、「本編終了後に、『本番終了後トーク』を劇場から生配信する」がいいと思います。
「第1部は収録、第二部は生放送」という建て付けです。
つまり、オンライン公演の内容は毎日変わります。
ちなみに、キングコング西野亮廣でよければ、第二部の生放送には全て参加します。
それでチケットが少しでも売れて、役者さんやスタッフさんのギャランティーの足しになるのであれば安いもんです。
あとは、「字幕版」のオンライン公演も用意しておいた方がいいでしょう。
「耳が不自由&ミュージカル『えんとつ町のプペル』を観たい」という方がどれぐらいいるかは知りません。
ただ、そこは、たとえ一人でもやった方がいい。
ここは「売り上げ」の話ではありません。
「チームの姿勢」の話です。
『えんとつ町のプペル』が弱い人を見捨てちゃダメです。
▼ 西野のマンパワーに頼りすぎ?
「西野が、オンライン公演の第二部の全日程に出演する」というのは結構ですが、そのやり方(西野個人に売り上げを作ってもらう)だと、西野がいなくなった時のミュージカル『えんとつ町のプペル』が成立しません。
それだと意味ないですよね?
僕らのゴールは、「ブロードウェイで毎日公演しているミュージカル」です。
そこに耐えうる建て付けにしておかないと…つまり、「西野がいない前提」で作っておかないといけません。
ただ、今回の西野の稼働はイニシャルコスト(初期費用)だと僕は考えています。
説明します。
ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』は、日本公演終了後、「CHIMNEY TOWN USA」代表の瀬戸口(セトちゃん)が引き取って、アメリカに持っていきます。
※ミュージカル『えんとつ町のプペル』の申し込みはコチラ
https://za.theater/events/54b16102-d98f-4dc1-9013-5079c515bea5
劇場を押さえるのも一苦労ですが、仲間を集めるのはもっと大変です。
「日本発のミュージカルで、ブロードウェイを目指す」と言ったところで、鼻で笑われるでしょう。
そして、オフブロードウェイでやるアメリカ公演の初演は、日本公演ほど予算規模ではやれないと思います。
要するに、「一旦沈む時期がある」という話です。
ここで、「どういう時にチームが前に進むか?」「どういう時に仲間が集まるか?」、その答えを明確にしておく必要があります。
答えは、「信じることができた時」です。
西野から、そこそこ雑に扱われている「古参」の皆様は覚えてますでしょうか?
「絵本『えんとつ町のプペル』を分業制で作る」と西野が発表した日に、たくさんのファンから批判され、たくさんファンが離れていったことを。
「僕の頭の中にある『えんとつ町』には色がついているんだけど、僕には色を塗る力がない。だから、僕の頭の中にある色をキャンバス上に再現できる人の力を借りる。それは、今、皆が批判している『作家性が薄れる』とは真逆のアクションなんだよ」と、どれだけ説明しても伝わりませんでした。
風向きが変わったのは、その数ヶ月後。
「ちなみに、分業制で作ったら、こうなりますよ」と一枚の絵を見せた瞬間です。
絵本『えんとつ町のプペル』の1ページ目の絵を見せた瞬間です。
その瞬間、「なるほど。こんなものができるのか!ならば、応援しよう」となりました。
皆が信じた瞬間に、絵本『えんとつ町のプペル』プロジェクトが大きく前進しました。
信じてもらうには、ゴールを想像してもらわなければなりません。
想像してもらう為には「素材」が必要です。
瀬戸口がアメリカで交渉に苦戦した時や、あるいはチームの士気が下がった時に、「ちなみに、フルテンションで作ったら、こんな感じのモノが出来上がります。これをアメリカでも再現しませんか?」と、日本公演の素材を見せることができたら、大きな力となるでしょう。
今回の西野の大きな稼働は、その名刺の制作にかけるコストです。
なので、ここで手を抜くつもりは一切ありません。
今回は僕がベラボーに稼働して、予算を集めて、圧倒的なものを作り上げます。
これは、次の世代への餞別であり、お守りです。
ちなみに、アメリカに着いた日に文房具屋さんに駆け込んで、スケッチブックを
購入し、今、そのスケッチブックに毎日、絵を描いています。
(eluに出品しているやつです)
これはミュージカルチームへの業務連絡になりますが、この(世界に1冊しかない)スケッチブックは、(全ページ埋まり次第)販売していいよ
たぶん、そこそこ高い値がつくと思います。
で、売り上げは全部あげるので、ミュージカルの製作費に充ててください。
今回の勝負はキチンとやれば勝てます。
確実に世界を獲りましょう。
現場からは以上で〜す。
※ミュージカル『えんとつ町のプペル』の申し込みはコチラ
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