ブロードウェイの判断が面白すぎた!



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ブロードウェイの判断が面白すぎた! | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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「興行的成功」と「演劇としての評価」は別
昨日は世界最高峰の演劇賞である「トニー賞」のノミネート作品が発表されました。
注目の的となっていたのは、現在ブロードウェイの興行ランキングでトップを争っている二作――ジョージ・クルーニー主演の『グッドナイト&グッドラック』、そして、デンゼル・ワシントンとジェイク・ギレンホールを擁する、我らが『オセロ』でした。
いずれも商業的には大成功を収めており、「ブロードウェイ村(=演劇界の内輪)」がこれをどう評価するのかが焦点でした。
結果としては、ジョージ・クルーニーが主演男優賞にノミネートされたものの、それ以外はほぼ無風――という印象です。
興行的成功と世間の注目度を考えれば、この段階でふるいにかけるのは、かなり潔い決断です。
共同プロデューサーとして語るべき内容ではないかもしれませんが、正直なところ「そういうことだろうな」と、ある種納得もしています。
たしかに今、『オセロ』は連日満席を記録する人気作品ですが、「それと、演劇としての評価は別」というのが今回のブロードウェイ村の判断だったのでしょう。
個人的な感情を述べれば、『ボトルジョージ』が米アカデミー賞から漏れたときは悔しさが先に立ちましたが、今回の件は「まぁ、そうだよね」という感じで受け止めています。
ノミネートされていたら、もちろん面白かったとは思います。
ただ、「観客動員が多い」「ハリウッドスターが出演している」といった要素が評価基準にならなかったことには、むしろブロードウェイにおける演劇本来への信頼を感じました。
この判断は、将来的に『えんとつ町のプペル』をブロードウェイで展開するうえで、一筋の希望にもなり得ます。
……と、ここまでならスマートにまとめることもできるのですが、せっかくなので、もう少し踏み込んだ現場の話をさせてください。
『オセロ』は2月最終週に開幕し、「全15週の限定公演」という形をとりました。
これは明らかに6月のトニー賞を視野に入れたスケジュールであり、『グッドナイト&グッドラック』も同様です。
つまり昨夜は、クルーニーも、デンゼルも、ギレンホールも、胸中では「どうかノミネートを」と願っていたはずです。
クルーニーは無事に主演男優賞の候補となりましたが、ハリウッドのレジェンドであるデンゼル・ワシントンは、まさかの落選。
『オセロ』は彼自身の提案によって始動した企画であり、プロモーションにも全力を注いでくれていたため、彼にとって今回の結果はなおさら悔しかったことでしょう。
とはいえ、この“戦場”では、名声を極めた人々すら容赦なく敗れ、「畜生!」と叫んでいます。
そういう場所に、こうして身を置けていることは芸人冥利に尽きます。
演劇人たちの信念や矜持
最後に、今回のトニー賞ノミネートを通じた全体的な所感を述べておきます。
現在のブロードウェイでは、ハリウッドスターの参入が相次ぎ、歴代の興行記録を塗り替えるようなヒット作が生まれています。
パンデミック後の客離れを受けて、「スター俳優×有名IP×期間限定公演」というフォーマットが新たな成功モデルとなり、「今ならデンゼルが観られる」という観光的訴求が功を奏しました。
確かにこれは、ブロードウェイにとっての“ひとつの勝ち筋”です。
しかし、今回のトニー賞の判断は、そうした商業的手法を「演劇」ではなく「観光ビジネス」と位置づけた印象を受けます。
そこに、演劇人たちの信念や矜持を見ました。
デンゼル・ワシントンやジェイク・ギレンホールのように名前が大きければ大きいほど、世間からの視線も痛みも増します。
かなり悔しかったと思います。
けれど、彼ら自身もきっとどこかで理解しているはずです。
個人的には、ジェイク・ギレンホールは助演男優賞にノミネートされても良かったと思っています。
もしかすると、商業的なモノに対するアレルギーもあったのかもしれません。
海外映画祭でディズニー作品が評価対象外とされるように。
いずれにせよ、賞レースの結果とは、審査員個々の感情や価値観も含めた“総合的な物語”です。
だからこそ僕は、すべてをしっかりと受け止めたいと思っています。
昨日、プロデューサー陣とは「トニー賞はプペルで獲るぞ」という話になりました。
まだまだ挑戦は続きます。
『オセロ』もまだもう少しだけ続きます。
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