株式会社CHIMNEY TOWNと株式会社幻冬舎で『パートナーシップ契約』を締結
(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
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お客さんが求めていない品質を追及してしまう病 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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お知らせ!ドライブ・イン・シアター
本題に入る前にお知らせをさせてください。
『映画 えんとつ町のプペル』のドライブ・イン・シアターの追加上映が決定しました。
今回の会場は以下の通りです↓
・7/22(木) イオンノア 19:15~
・7/24(土) イオンノア 19:15~
・7/24(土) イオン大井 19:15~
・7/30(金) イオンノア 19:15~
・7/31(土) イオンモール佐賀大和 19:45~
・8/1(日) イオンノア 19:15~
チケットは「イオンシネマ ドライブインシアター」のH Pでご確認ください。
https://www.aeoncinema.com/cinema/drive-in-theater/schedule/
コロナのことを一切気にしなくていい「非接触エンタメ」というのも魅力ですが、そのこと一旦置いておいて、そんなの関係ナシに、イベントとして車で家を出る瞬間からシンプルに楽しいので、是非、ご家族やお友達と体験してみてください。
お知らせ!堀江貴文さんと泥酔編の公開!
そして、お知らせがもう一つございます。
7月17日(本日!)、西野亮廣エンタメ研究所の公式YouTubeチャンネルの方で、22時から『スナック西野』が配信されます。
僕の友人を自宅に招いて、お酒を呑みながら、アレやコレやとお話しするアレです。
最初に10分間の無料版が流れて、その後、1時間ぐらいの有料版が流れるのですが、昨日もお伝えした通り、今週のゲストは堀江貴文さんなのですが、「泥酔編」となっておりまして、僕自身、何を喋ったか、一文字も覚えておりません。
本当に何の記憶もないのです。
ただ、スタッフの評判は良かったので、意外と喋れていたのかもしれません。
とはいえ、ベロベロに酔っ払っているところをシラフで見られるのも恥ずかしいので、コンビニでお酒を買い込んで、一緒に呑みながら観ていただけると助かります。
隔週で、各業界のトップランナーの酒の席の話が聞ける『スナック西野』に興味がある方は、公式YouTubeチャンネル『西野亮廣エンタメ研究所』の画面下にある「メンバーになる」をクリックしてみてください。
https://www.youtube.com/channel/UCOy5sLcFLqYNqZ1iurp4dCg/join
これ以上は自己満足というライン
そんなこんなで本題でございます。
これは、どこの業界でもある話だと思うのですが、同じ環境にいると、当然、そこの技術を突き詰めちゃうんですね。
もちろんそれは良いことなんですけども、ただ、どこかで「これ以上は自己満足」というラインが必ずある。
つまり、「お客さんが、もうそこまでは求めていない」というラインです。
今となっては信じられない話ですが、まだ日本の各企業が携帯電話を作っていた時期に、「軽さ」をメチャクチャ競っていたことがあったんです。
各メーカーが「150gです!」とか「149gです!」とか。
お客さんからすると、そのあたりの1グラムはどうだっていいのですが、日本を代表する技術者たちが、その1グラムを削る為に躍起になっていました。
これは、その少し前に「携帯電話が重すぎる時代」があったからです。
携帯電話は、肩から紐でブラ下げていた時代があったんです。「ショルダーフォン」と呼ばれていた時代です。なんと、初代は3キロ近くあったそうです。
当然、その時期は、1グラムでも軽くしたら、メチャクチャ喜ばれたんです。
「軽い!」ということが、すごいセールスポイントになった。
ところが、
140gとか、139gとかになってくると、「軽さ」の価値は低くなっていて、お客さんからすると「もう、どうだっていい」。
だけど、作り手は「品質向上=正義」できてしまっているから、まだ1グラムを追い求めちゃうんですね。
そうこうしているうちに、まったく違うルールでやってきたiPhoneにゴッソリ持っていかれちゃったのが日本の携帯電話産業の歴史です。
品質向上=正義の世界
品質の向上って、お客さんの問題を解決するまでは正義なのですが、それ以上になると、自己満足の世界に入っちゃう。
あと「品質の向上」だけに目を向けてしまうと、競合と同じような形になってします。
「品質の正解」は基本的には一つしかないので。
ただ、まわりの人間も皆、同じように、自己満足の世界に入っても尚「品質向上=正義」で動いているから、なかなか気づけない。
これは、いろんな業界で起きていることだと思います。
たぶん、皆さん、心当たりがあると思います(笑)
でも、ここに気づくのって難しくないですか?
だって、周りにいる人達(同業者)は皆、今日も品質向上に務めていて、“業界の中では”品質が少しでも高い方が評価されるんです。
逆に、「今、やらなきゃいけないのは品質の向上じゃないのかも…」という疑問を持ってしまうと、業界内から叩かれてしまう。
お客さんがもう今以上の品質を求めていないというのに、同業者がそれを追い求めさせるんです。
環境を変えないと見えない
じゃあ、どうすればいい?
どうすれば、「なるほど、ここから先は『自己満足』の世界だ」と割り切れる?
自己満足を否定しているわけではないが、自己満足の世界に足を踏み入れていることは自覚しておく必要がある。どうすれば、そこに気づけるのか?
答えは、「環境を変える」です。
これしかない。
環境を変えて、違う人と出会い、違う価値観をインプットするしかない。
外交をすることで、初めて自国の製品の「良いところ」と「悪いところ」が見えてくる。
僕、芸人から絵本作家になって、その後、サービスを作るようになり、その後、映画作り…と転職しまくってるんですけど、やっぱ環境が変わる度に、いろいろ見えてくるものがあります。
で、今、ボンヤリと思っているのは、11月8日に『サーカス』という学校イベントをやるのですが、キングコングでやるイベントなどはさておき、僕が、こういう感じの「イベント」と呼ばれるものを仕掛けるのは、今回が最後になるんじゃないかなぁと感じています。
「やめるやめる詐欺」をしたくないので、断言はできません。
「気がしている」という感じで濁させてください。
ただ、時々、「こんなことなら、あの時、行っとけば良かった」というのがあるので、先にお伝えしておこうと思いました。
以前、大阪でも『サーカス』をやったのですが、それが「最初で最後」だったんです。
今になって、「大阪でもやってください」と言われることがあるのですが、もう大阪でやることはないんです。
それは「大阪が嫌だ」とか「『サーカス』というイベントが嫌だ」とかいうわけでは決してなくて(ほんと、そうじゃなくて)、やっぱり、然るべき「タイミング」と「場所」というのがあるんです。
「初志貫徹」とか「石の上にも3年」とか、聞こえはいいですし、美しくも見えますが、時と場合によっては「体のいい逃げ」になっていることがあって、それはやりたくないんですよね。
昔、『はねるのトびら』という番組があって、深夜時代から続けてきた番組が全国ネットのゴールデンタイムになり、「視聴率は毎週20%!」みたいな状態になった時に、すごく居心地が良くなって、「もう、あんまり長く、ここにいちゃダメだな」と思ったんです。
『サーカス』も、それに近くて、「次が最後」という気持ちでやりたいと思います。
なので、本当に最後になっちゃっても、終わってから「やっぱり行っとけば良かった」とか「また、やってください」というのはナシでお願いします。
https://www.owndays.com/jp/ja/news/sacus
お約束できるのは「最高のイベントにします」ということぐらい。
11月8日のスケジュールは空けておいてください。日本武道館でお待ちしております。
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