ウーマンラッシュアワーの村本君を嫌いになった日のこと

2025年03月21日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/6542958

ウーマンラッシュアワー村本が嫌いになった日のこと | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/6542958

 
 

僕がいる場所を「ゴミ箱」と笑ったこと

 
せっかくラジオなので、感情的な話をしたいと思います。
 
たぶん、僕って「何をやっても上手くいく鼻につくヤツ」だと思うんです。
 
皆、一つの夢を追いかけて、叶ったり叶わなかったりしている中、西野は、いろんな業界を横断して、一定の成果を出している。
 
家族を持つ幸せと睡眠時間を犠牲にしているので勘弁して欲しいところですが、それでもやっぱり僕が受け取っているモノが大きすぎるのだと思います。
 
おかげで、デビュー当時から、よく妬みの対象になり、SNSの誕生も相まって、おそらく日本で最も「アンチ活動」をされた芸人だと思います。
 
西野を批判すると『いいね』が集まり、西野を批判するとポイントが入る…という時代が長く長く続きました。
 
それもあって、自分にポイントが入るから、承認欲求が満たされるから、ファッションで(軽いノリで)西野を叩いた人も少なくないと思います。
 
結果的に、そのおかげで『えんとつ町のプペル』という物語が生まれたので、今となっては感謝していますが、やっぱり軽いノリで石を投げられていた当時は気持ちの良いものではありませんでした。
 
吉本興業の闇営業問題があって、吉本を退社する芸人が相次いだ時に、ウーマンラッシュアワーの村本君がフジテレビの漫才番組で「東京五輪の弁当廃棄問題」にかけて、簡単に人を切る『廃棄社会』をテーマにネタを展開したことがありました。
 
「雨上がり決死隊・宮迫弁当は廃棄され、極楽とんぼ・加藤弁当は廃棄され、キングコング西野弁当は自分からゴミ箱に飛び込んでいった」といった感じのネタです。
 
三段オチとテンポにつられてお客さんが笑って、そこに得意そうにしている村本君がいて…ちょっとムカついちゃったんです。
 
今僕がいる場所を「ゴミ箱」とした村本君と、それを笑ったお客さんにムカつきました。
 
その時、僕は『映画 えんとつ町のプペル』で日本アカデミー賞をいただいて、そこで「迫害されていた西野亮廣を応援する物語」の終わりを見て、海外に舵を切ったはいいものの、まだ海外ではこれといった成果が出せておらず、それどころか、登山口すら見つけられていない…という状況で、余裕が無かったのかもしれません。
 
だから、漫才の一つのネタに反応してしまったのかもしれませんが、でも、僕もウチのスタッフも毎日もがいていて、毎日いろんなところに頭を下げにいき、エンターテイメントの可能性を探っていて…それを「ゴミ箱」と笑う村本君や、お客さんや、フジテレビを、あまり許す気にはなれませんでした。
 
もう皆さん御存知だと思いますが、僕は、そこで落ち込む性格ではなくて、村本君やお客さんやフジテレビに対して「お前ら、顔を覚えたぞ」というスイッチが入りました。
 
この人達が束になって逆立ちしても追い付けない絶望的な差をつけてやろうと(笑)
 
ちなみに、お客さんの顔は忘れました。
 
今、僕はニューヨークにいます。
 
共同プロデューサーとして参加させていただいた『オセロ』(主演:デンゼル・ワシントン、ジェイク・ギレンホール)のヒットを受けて、オープニングパーティーが少し派手になったみたいで、とっても恥ずかしいですが明後日にはタキシードを着てレッドカーペットを歩くことが決まっています。
 
その裏では、ブロードウェイでの次のプロジェクトが始まっておりまして、それとは別で、ニューヨークに小規模のテーマパークを作る話が進んでおり、連日ミーティングが入っています。
 
登っている山は果てしなく高いですが、「登山口すら見つけられていない」というところからは前に進みました。
 
 

やっぱり挑戦している人のことは、ずっと好きでいたい

 
そんな中、村本君もやっとVISAがとれて(本当に良かった!)、今は同じニューヨークで、頑張って英語を勉強して、小さなライブBARで一人頑張っています。
 
僕がニューヨークで活動しているのもあってか、わざわざ僕にメンションを飛ばしてまで、村本君の今の仕事を小バカにしたコメントを投げて来られる方がいらっしゃいます。
 
「大口叩いて日本から出ていったくせに…息してますか?」といったイヤなコメントです。
 
フジテレビの漫才番組で僕らの活動を「ゴミ箱」呼ばわりした村本君にはムカつきましたが、ニューヨークで頑張っている村本君を鼻で笑う連中はそれ以上にムカついていて、あんなヤツらより、慣れない土地で挑戦している村本君の方が千倍カッコイイと思っています。
 
自分が、これまで何度も外のコミュニティーに仕掛けて、それなりの差別を受けてきたので、挑戦者の痛みはイヤというほど知っているから、やっぱり村本君を小バカにするヤツらのことは好きにはなれません。
 
皮肉なもので、アンチ村本をキッカケに、最近は「村本も頑張ってるんだよなぁ」と考えることが少し増えてきて…なんか、あんなところで村本君のことを嫌いになりたくなかったなぁと思うようになってきました。
 
コロナ禍で皆が苦しんでいる時に『映画 えんとつ町のプペル』が大ヒットして、またもや嫉妬を集め、その時も「西野を叩くとポイントが入る」という時間帯がありました。
 
岡田斗司夫さんは「プペルは観なくても分かる。あれは面白くない!」とYouTubeで発信してファンと一緒になって笑って、MISIAさんは、ほぼ同時期に公開だった明石家さんまさんの映画をラジオで批評する時に「プペルの1億倍面白い」と言い、これまたファンと一緒になって笑って…やっぱり僕は作品を観てもいない批評家の批評は尊敬できないし、やっぱり僕は、何かを評価する時に別の何かを下げるクリエイターは尊敬できなくて、彼らのことが少し苦手になっちゃったのですが、でも、もともと岡田斗司夫さんのことは好きだったし、MISIAさんの歌は今も大好きです。
 
村本君同様、今となっては「あんなことで嫌いになりたくなかった」というのが本音です。
 
彼らも人の子なので「あの時の空気に流された(勢いで言っちゃった)」という部分もあったと思うんです。
 
それで言うと、同じように勢いで言っちゃった中山功太君や、とろサーモン久保田君が「ごめん!勢いで言っちゃった!謝る場を設けさせて!」と言ってくれたことに僕は本当に感謝しなきゃいけないと思いました。
 
やっぱり挑戦している人のことはずっと好きでいたいです。
 
村本君とも、岡田斗司夫さんとも、MISIAさんとも、どこかの酒場でバッタリ会って、「もう大丈夫だよ」と手打ちにできる夜が来るといいな。
 
ニューヨークに来て、日本のことを色々と考えさせられています。
 
今日は、とろサーモン久保田さんの新刊『慟哭の冠(どうこくのかんむり)』の発売日です。
 
飛行機の中で一気に読ませていただきましたが、メチャクチャ面白かったです。
 
「あの時はゴメン!」とすぐに頭を下げてくれた僕の自慢の友達が書いた本です。
 
リンクを貼っておきますので、是非、ポチってやってください。
 
『慟哭の冠』(久保田かずのぶ)
https://www.amazon.co.jp/%E6%85%9F%E5%93%AD%E3%81%AE%E5%86%A0-%E4%B9%85%E4%BF%9D%E7%94%B0-%E3%81%8B%E3%81%9A%E3%81%AE%E3%81%B6/dp/4041159474

 
 
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