今の時代のテレビCMの効果はどれほどか?

2025年02月08日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/6417117

今の時代のテレビCMに広告効果はあるのか? | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/6417117

 
 

谷口あかりサンの手紙の朗読が素晴らしい

 
今日は、昨日配信された密着ドキュメンタリー『BackStory』の振り返り&裏話をお届けしたいと思います。
 
ネタバレをガンガン含みますので、まだご覧になられていない方は、先に動画をご覧ください。
 
※コチラ↓

 
今週の『BackStory』はファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』で主人公の母親・ローラを演じる女優の谷口あかりサンにスポットを当てさせていただきました。
 
小学校3年生から始めたバレエのお話、必死で食らいついていった劇団四季時代のお話なんかもありつつ、やっぱり圧巻だったのは最後の「手紙の朗読」ですね。
 
動画のコメント欄も、この朗読の感想で埋まっていました。
 
あの手紙は『仕立て屋の夢』という曲の仮歌レコーディング前日の夜に、あかりサンにお渡ししたもので、「良かったら、手紙の朗読もレコーディングさせてもらっていいですか?」と急遽お願いした上に、しかもアレは一発録り(ファーストテイク)だったんです。
 
あかりサンからすると何の準備もできなかったわけですが(無茶振りも無茶振りだったのですが)、そこはさすが数々の修羅場を潜り抜けてきた女優さん。
 
ぶっつけ本番の一発勝負で、あの仕上がりでございました。
 
動画の中でもコメントさせていただきましたが、本当にアレだけで、いいお芝居を一本丸々観た感じになりました。
 
あまりにも素晴らしかったので、すぐに見返せるように、あの朗読部分だけを切り取ってアップしようかなと思っています。
 
 

「集客の不安をかき消すこと」を優先して「効果」を後回しにしてしまうことがある

 
…とまぁ、ここまでが昨日の動画でお届けした内容でして、僕の言葉としては何かを言っているようで何も言っておりません(笑)。
 
なので、ここから何かを言います!
 
ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』では「原作・脚本・作詞作曲」を担当させていただいているのですが、同時に「製作総指揮」という任務を預かっておりまして、お金まわりのことは勿論のこと、集客まわりのことも常に考えています。
 
ご多分に漏れず、世の経営者さん、世の店長さん同様、「どんな発信をすれば集客につながるか?」を考えるわけですが、ときどき僕らは「集客の不安をかき消すこと」を優先してしまい、「効果」を後回しにしてしまうことがあるなぁと思いました。
 
具体的に言うと、たとえば、ミュージカルの宣伝会議の場では一歩目に「ポスター&フライヤーのデザインどうする?」とか「ポスター&フライヤーを何枚刷る?」といった話になりがちなのですが、そういった時の僕らは「ポスター&フライヤーの実際の宣伝効果」の話をあまりせず、とりあえずポスター&フライヤーを作ることで、「やることはやった」とすることで、「やることはやった」をお守りにすることで、集客の恐怖を和らげているように思います。
 
「実際、お客さんとしての自分がポスターやフライヤーを観て、足を運ぶことを決めたイベントは、この一年でどれぐらいあるか?」という部分をあまり考えない。
 
これは「いつまでたっても仕事が増えない芸人」と似ていて、スケジュールが埋まっていないのが不安だから、とにかく何でもいいから(テトリスのように)スケジュールを埋めてしまうんです。
 
だけど、それはあまり本質的じゃない。
 
本当に、次の仕事に繋がる仕事のオファーが来た時に、スケジュールNGで断らなきゃいけないシーンが出てくるからです。
 
それと似たような感じで、「集客」も、「とりあえず面を抑えることで安心しときたい」みたいな心理がいつも働いているように思います。
 
 

「どれだけ面を抑えるか?」よりも「どれだけお客さんの感情を動かすか?」

 
先日、広告代理店の方とお話ししていて、テレビCMの話になったんです。
 
「今の時代のテレビCMの広告効果はどれぐらいだ?」という。
 
そこで、その方がおっしゃっていたのは、「そりゃ、昔に比べると、今の時代のテレビCMの広告効果は落ちているかもしれない。だけど、ファンと一緒に『テレビCMを出す』というイベントにしてしまえば、広告効果はありますよね」とお話しされていて、これには膝を打ちました。
 
特に現代の集客は「どれだけ面を抑えるか?」よりも、「どれだけお客さんの感情を動かすか?」だと思っていて、「それならば、ポスターやフライヤーを作るのではなく、女優さんに手紙を読んでいただくのが、良いのでは?」というのが今回の判断です。
 
さて、吉と出るか凶と出るか?
ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のチケットは明日発売です。
 
※チケットはコチラから↓

ミュージカル「えんとつ町のプペル」

https://musical.chimney.town/

 
 
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