今、話題の「NFT」について

2021年07月15日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/178519

キンコン西野がNFTに参戦した2つの理由 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/178519


  
本題に入る前にお知らせをさせてください。

お知らせ!ドライブ・イン・シアター

 
まずは、『映画 えんとつ町のプペル』の「ドライブ・イン・シアター」と、目や耳が不自由な方に向けて行う「バリアフリー上映」のお知らせです。
ドライブインシアターの会場は以下の通りです↓
 
・7/16(金) イオンモール四條畷 19:30~
・7/22(木) イオンノア 19:15~
・7/24(土) イオンノア 19:15~
・7/24(土) イオン大井 19:15~
・7/30(金) イオンノア 19:15~
・7/31(土) イオンモール佐賀大和 19:45~
・8/1(日)  イオンノア 19:15~
 
チケットは「イオンシネマ ドライブインシアター」のH Pでご確認ください。
 
https://www.aeoncinema.com/cinema/drive-in-theater/schedule/



コロナのことを一切気にしなくていい「非接触エンタメ」というのも魅力ですが、そのことは一旦置いておいて、僕自身、車で家を出る瞬間からイベントとして普通に楽しめたので、超オススメです。
是非、ご家族やお友達と体験してみてください。
 


  
そして、バリアフリー上映(字幕や音声ガイドが入るやつ)は本日7月15日〜31日まで、東京(田端)の「シネマ・チュプキ」という映画館でやっております。
是非、ご参加ください。
 
詳しくは「シネマ・チュプキ」のH Pでご確認ください。
 
https://chupki.jpn.org/
 

お知らせ!ミュージカルのチケット発売開始


そして、お知らせがもう一つございます。
 
11月に開催するミュージカル『えんとつ町のプペル』の“オンラインチケット”の発売が開始しました。
オフラインのチケットの発売前に、オンラインチケットを発売するということは、どういうことか?
「いやいや、オフラインのチケットを取れたら取りたいし、その前に、『オンラインチケットを買う』という判断はできないよ」という方もいらっしゃると思うのですが、オフラインで観た方も家に帰ってから、もう一回観たくなるような、オンライン公演を目指します。
 
本編(90分)の収録映像を配信した後、本編終了後には、キンコン西野と、オリラジ藤森によるアフタートーク(30分)を劇場から生配信します。
 
概要欄にオンライン公演のリンクを貼っておきますので、飛んでみてください。
 
https://za.theater/events/54b16102-d98f-4dc1-9013-5079c515bea5


NFTに西野が参戦した理由


そんなこんなで本題です。
今日は今、話題の「NFT」についてのお話です。
「NFTって何?」という方は、Voicyで4月3日に放送した「【教えて西野先生!】最近よく聞く『NFT』ってナニ?」という回をご視聴ください。
 
https://voicy.jp/channel/941/142215

【教えて西野先生!】最近よく聞く『NFT』ってナニ? | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/142215


 
「どうして、NFTに参戦したのか?」という理由について、皆さんと共有しておきたいなぁと思って、お話しします。
理由は二つです。
 
まず、一つ目は「絵本を出している出版社や絵本作家の収益源を、印税とは別で作りたかった」というのが大きいです。
 
僕自身、ずっと絵本を作ってきているので自分ごととして分かるのですが、絵本って、売れないんですよ。
20代男性が、なかなか絵本は買わないじゃないですか?
絵本って、基本的にターゲットとなる層が決まっていて、しかもすごく狭いので、5000部とか1万部売れたら「ヒット」という世界なんですね。
それで計算していただけると分かると思うのですが、たとえば1000円の絵本が5000部売れて(ヒットして)印税が10%だとしたら、著者に入るお金は「50万円」とかです。
ヒットして、これです。
「50万円」と聞くと、すごい大きな額に聞こえますが、絵本1冊作るのに、平気で半年とか1年とかかかるんですね。
ちなみに僕はどれだけ急いでも2年ぐらいかかります。
 
こうなってくると、食っていけないんですよ。
なので、多くの絵本作家さんは「別のお仕事で食い繋いでいる」というのが現状です。
絵本だけで食っていけている絵本作家は、おそらく日本に10人いないと思います。
 
こうなっているのは絵本作家さんの努力不足とかじゃなくて、「構造上の理由」が大きい。ここを何とかしようと思って、今回、NFTで絵本のページを販売して、「ページオーナー」の仕組みを作ってみました。
損保ジャパンさんが「ゴッホのひまわり」を所有しているしているような感じで、絵本のページごとにオーナーを設ける。「このページのオーナー、俺やねん」的な話です。
 
「オーナー特典を何にするか?」は、それぞれの作家さん・出版社さんが話し合って決めればいいと思うのですが、こういった感じで、ページごとに絵本を販売できれば、印税以外の収入を作ることができる。
で、そのページのオーナーさんが、また誰かに売れば、その時に、「転売料」みたいな感じで、売り上げの数%が作家さんや、出版社さんに入るようにしておけば、絵本制作のお仕事に就いている人は、だいぶ、救われると思うんです。
 
なので、今回、「ページオーナー」という制度を設けてみました。


時代を前に進めるために

 
それと、もう一つの「NFTに参戦した理由」ですが、「ブロックチェーン技術で、ページオーナーを管理する」という仕組み的な面白さ(可能性)はさておき、「お金」のことだけを考えたら、今は、ぶっちゃけ、ページオーナーの権利を普通に販売した方が大きいんです。
 
だって、今の日本だと、ほとんどの人が、NFTの買い方なんて知らないし、「イーサリアム」とか言われても、チンプンカンプンだと思うので、そもそもの「見込み客」が少ない。
そりゃ、クラファンのリターンや、BASEで出して、現金かカードで買えるようにしていた方が、「お金」のことだけを考えるとイイんです。
 
ただ、「お金」のことなんて、どうでもイイんです。
僕は、自分の生活費と、スタッフの生活費ぐらいは、別でなんとか稼ぐので。
 
そんなことよりも、時代を前に進めることの方が遥かに意味がある。
 
コロナの時に、多くの人がクラウドファンディングをしたと思うのですが、支援が集まらなかった人は、集まらなかったと思います。
もちろん、その人の人望や企画の問題もあるとは思うのですが、それより何より、もっと根本的な問題で、その人がこれまでクラウドファンディングをやっていなかったり、クラウドファンディングに対して否定的なスタンスをとっていたら、その人の周りは、クラウドファンディングに「ログイン」していないんですね。
 
支援のブレーキがかかる一番の理由は「ログインが面倒くさい」なんです。
「仕組みを理解するのが面倒くさい」なんです。
 
なんか、テレビでクラウドファンディングの話をすると、日本人は、すぐに「詐欺師」とか「宗教」とか言うじゃないですか?
それを言えば言うほど、その人の周りはクラウドファンディングはしにくくなるし、当然、「ログイン」している人の割合も低くなる。
それだと、有事の際に、コッソリと手のひら返してクラウドファンディングしても、支援が集まらないんです。
 
つまり、皆が最初から、ちゃんと耳を傾けて、勉強しておけば、コロナ禍で苦しんでいる人達をもっと助けることができた。
芸人さんでも、コロナ禍で仕事が無くなって、クラファンを立ち上げていた人がいたのですが、全然、支援が集まらない芸人さんがいたんです。
だって、その人は、つい最近まで「クラファンなんて詐欺やろ」とイジってたので、その人のファンはクラファンに「ログイン」していないんです。慣れていないんです。
 
「NFT×○○」が表現者の今後の活動の選択肢の一つになる流れは不可避で、もうクラファンみたいな歴史を繰り返すのは嫌なので、皆さんに慣れてもらおうと思って、あえてNFTで出してみました。
 
昨日、さっそく僕のサロンで「NFT の勉強会のグループ」が立ち上がって、そこで皆で試行錯誤しているのを見て、すごくイイなぁと思いました、
僕がNFTに参戦した理由は、その二つです。
 
西野のNFTはオークション形式になっておりまして、今月末までやってます。
 
https://opensea.io/collection/marco-chimneytown?locale=ja

 
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