あまり知られていない「エンターテイメントの王様」
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ブロードウェイの年末と年明けの「数字」 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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ブロードウェイの数字三つ
今週はいよいよ米アカデミー賞のノミネートの発表があります。
(※1月23日22時15分から西野亮廣チャンネルで生配信します!→https://www.youtube.com/watch?v=H2DoWFPhn8I&t=32s)
それもあって、最近は映画と関係のない現場でも『ボトルジョージ』の話になるのですが、一方で、日本での「アカデミー賞」の注目度の低さもヒシヒシと感じています。
「M-1グランプリ前日なのに、芸人が誰一人としてM-1の話をしていない」みたいな違和感は常にあって、「ここのギャップが埋まれば(海外にも興味を持ってもらえれば)、皆で、もっともっと面白い場所に行けるのかしら」という妄想を繰り返しております。
というわけで、今日は「西野亮廣が狙っている獲物って、そもそもどれぐらいのサイズなの?」という話をしたいと思います。
こういう時は「数字(万国共通語)」でお伝えするのが一番良いと思うのですが、ちょうど昨日、「年末」と「年明け」の「ブロードウェイの数字」がミュージカル『えんとつ町のプペル』のプロデューサーチーム内で共有されたので、こちらを皆さんにも共有させていただきます。
これは内部の機密情報などではなく、誰でも調べれば探せる数字です。
これからご紹介させていただく「ブロードウェイの数字」は以下の三つです。
・ブロードウェイの劇場が年明けにどれぐらい売り上げているのか?
・ブロードウェイの劇場が年末にどれぐらい売り上げているのか?
・ブロードウェイの劇場のチケット代って、どれぐらい?
まずは、『ブロードウェイの劇場が年明けにどれぐらい売り上げているのか?』から。
年明けは、比較的数字が落ち着く(平均よりも下回る)そうで、そんな中、ミュージカル『ライオンキング』の2025年の初週の売り上げは175万ドルです。
日本円にして約2億7000万円ですね。
ちなみに『ライオンキング』がスタートしたのは1997年で、一つの劇場だけで、最低これぐらいの売り上げが毎週上がっている感じです。
ブロードウェイでは「『ライオンキング』の売り上げ(動員)が毎週1位」というわけではなくて、その時その時によって「一番人気」は変わります。
今、数字の上で一番人気なのが『ウィキッド』です(※映画の影響ですね)。
その『ウィキッド』の2025年の初週の売り上げは242万ドルです。
日本円にして約3億7000万円ですね。
ちなみに『ウィキッド』がスタートしたのは2003年で、かれこれ22年ほど、売り上げを出し続けています。
これが「年明けのブロードウェイの数字」です。
次に、「年末(2024年の最終週)のブロードウェイの数字」をご紹介させていただきます。
年末は「ホリデーシーズン」で、いわゆる「かき入れ時」です。
なので「年明けの数字」とは大きく変わります。
有名どころをピックアップさせていただくと、2024年の最終週の売り上げは以下の通り。
・『アラジン』=280万ドル(4億4000万円)
・『ハミルトン』=290万ドル(4億5700万円)
気になる『ライオンキング』の2025年最終週の売り上げは420万ドルで、日本円だと約6億6000万円。
繰り返しますが、これはブロードウェイの一つの劇場だけの数字です。
『ライオンキング』は世界中の劇場で上演されているので、全部入れると大変なことになります。
そして、今、一番人気の『ウィキッド』の2025年最終週の売り上げは500万ドルで、日本円だと約7億8000万円になります。
一つの劇場で1週間に7億8000万円も売り上げているんです。
これが20年以上続いているので、一つの作品の総売り上げは、この数字に「55週✖️12ヶ月✖️20年✖️劇場数」したものになります。
地球上最も興行収入を上げた映画が『アバター』だと思うのですが、『アバター』の興行収入が約4000億円なので、「ミュージカル」というエンターテイメントがどれだけケタ違いなのかがお分かりいただけると思います。
ちなみに、ブロードウェイのチケットって、大体一枚150〜200ドルぐらいなのですが、作品によってはもっと高いものもあって、まもなく始まるミュージカル『オセロー』のチケット代は一番安い席で「371ドル(5万7000円)」、一番高い席で「971ドル(15万円)」となっています。
かなり強気の値段ですが、すでにチケットはすごい勢いで売れているそうです。
『世界で一番大きな獲物』も視野に入れておいた方がイイよ
とまぁ、これぐらいのインパクトがあるので、世界中から喧嘩自慢(クリエイターと表現者と投資家)が集まるわけですが、日本ではあまり知られていないどころか「ミュージカル」は日本だとどちらかというと「マイナー」に分類されてしまって、そこはちょっと勿体無いなぁと思っています。
厳密にいうと、「ミュージカルを普及したい」という気持ちではなくて、「才能と野望があるのなら、せっかくなら『世界で一番大きな獲物』も視野に入れておいた方がイイよね」という話です。
今日の放送で、才能とガッツのあるクリエイターさんの将来の選択肢が一つ増えると幸いです。
そんなこんなで今週はアカデミー賞ノミネートの発表です。
ミュージカルも映画もどちらも頂上を狙いたいと思います。
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CHIMNEYTOWNのホームページを、
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