TV vs YouTuber vs アセットビルダー:2025年の勝者は誰だ?

2025年01月01日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

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テレビ vs YouTuber vs アセットビルダー :2025年の勝者は誰だ!? | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

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2025年メディア予想!まずは2024年を振り返ってみると…

 
年初めなので、「2025年メディア予想」みたいなものをしたいと思います。
 
まぁ、これに関しては「予想」というよりも、「手持ちのカードを机に並べてみた結果、こういう展開にならざるをえない(そりゃそうだよね)」という感じの話なので、ほぼ100%当たると思います。
 
それではさっそく。
 
2024年を振り返ってみると、皆さんも強く感じたと思うのですが「テレビがYouTubeや一部SNSにしてやられた1年だった」と言えるんじゃないかなぁと思います。
 
説明するまでもないですが、これは都知事選や兵庫県知事選などを見ても明らかです。
 
候補者たちがテレビの討論番組よりも、YouTubeを使って政策を語り、有権者に直接アプローチする姿が目立ちました。
 
これまで情報発信の王様だったテレビが、YouTubeというメディアにその座を奪われ、テレビが「オールドメディア」というレッテルを完全に貼られてしまった。
 
こと、政治においては、YouTubeは、テレビのような時間や編集の制約がなく、各方面への配慮も必要なく、自由に自分の言葉で語れる点はやっぱり強い。
 
さらには、視聴者との双方向のコミュニケーションが可能であること。
 
これもやっぱり強い。
 
一方で、テレビは、どうしても制約の中での情報発信になってしまう。
 
この違いが、2024年にはっきりとした形で浮き彫りになり、テレビの「弱さ」が目立ってしまいました。
 
ただ、2024年は「テレビがYouTubeにしてやられた1年」であると同時に、「テレビ出身のディレクターがYouTubeで活躍した1年」でもありました。
 
テレビのノウハウを持つディレクターたちが、自由なフィールドであるYouTubeに場を移し、高品質な映像や構成力で注目を集め、これが皮肉にもテレビの「強さ」を際立たせる結果にもなりました。
 
「やっぱりクオリティの殴り合いをしたら、テレビが勝つじゃん」という。
 
 

「テレビ」という大型トラックが本気でYouTube市場に乗り出してくる

 
この条件が揃うと「予想」もヘッタクレもなくて、「もう、こうなるしかない」という話なのですが、そもそも大手の腰が重いのは「大きなリソースを割いて挑戦した時に、失敗したら、大きな損失が出るから」であって、だから「ファーストペンギン」にはならないけれど、「この石橋は壊れない」という確認が取れたら、あとは10tトラック10台で乗り込んでくるのが大手の基本戦略で、もちろん2025年は「テレビ」という大型トラックが本気でYouTube市場に乗り出してくるでしょう。
 
ていうか、もうすでにいくつかの局はガッツリと始めてますよね。
 
テレビがようやく重い腰を上げて、本格的にYouTubeのフィールドで勝負を仕掛け、そして、「ネームバリュー、規模感、予算、制作チームの総力戦で、個人YouTuberをブン殴る」という身も蓋もない戦い方で、一気にYouTube市場を奪いにくるでしょう。
 
もちろん、この展開で追い詰められるのは、(一部カリスマを除く)多くの個人YouTuberで、問題は「居場所を奪われた個人YouTuberが次にどこに移り住むのか?」という部分だと思うのですが、これはもう、さらにニッチでドメスティックで、かつ数字が取りやすい分野にシフトせざるを得ない。
 
テレビが触れることが難しい「大物タレントのスキャンダルネタ」や「政治ネタ」などが、その狙いどころになるでしょう。
 
これらは「偏差値が高い人も低い人も、みんなが是非を語れるトークテーマ」であるので数字が取りやすい。
 
しかし、ここに大きな問題があります。
 
こうした数字の取り方は、一時的なものでしかなく、長期的には「資産」にはなりません。
 
時間が経てば、その再生回数は何も残らず、消費されて終わるのです。
 
そこで集まった視聴者は「トークテーマ」に集まっただけなので。
 
一方で、「大物タレントのスキャンダルネタ」や「政治ネタ」で数字を取れてしまう快感を覚えてしまった個人YouTuberたちは、その成功体験から抜け出すことが難しくなり、待っている未来は自転車操業の消耗戦です。
 
このサイクルに入ってしまうと、個人YouTuberは発信しているつもりでも、長い目で見ると、プラットフォームに「消費される」だけで終わってしまうわけで、これが、2025年の大きな課題として浮かび上がってくるでしょう。
 
たぶん、精神的に病んじゃう個人YouTuberが増えると思います。
 
 

じゃあ、個人はどうすればいい?

 
「じゃあ、個人はどういう動きをすればいいのか?」という話になるのですが、2025年は三つ巴戦になると思っていて、1つ目は、テレビという大型トラックがYouTube市場を席巻する動き。
 
2つ目は、それから逃げるように「スキャンダル」や「政治」に傾倒する個人発信者(SNSも含む)。
 
そして3つ目は、「個人発信者がそっちに走っても何も残らないし、資産(つまり自分のIPやブランド)を作らなきゃいけないよね」という危機感を持ち行動する「アセットビルダー」です。
 
「アセットビルダー」というのは「資産を構築する人」のことで、僕の造語です。
 
「インフルエンサー」とは似て非なる者です。
 
2025年の個人プレイヤーは「自転車操業で逃げ切るか」、それとも「自分の価値やブランドを築くか」の分岐点になるでしょう。
 
2024年の結果を受けて、動き始める2025年は、かなり面白い1年になると思います。
 
個人的には個人プレイヤーは「アセットビルダー」にならないと厳しいんじゃないかなぁと思ってはいますが、そこは、まだ分かりません。
 
皆様は、どうお考えでしょうか?
 
また聞かせてください。
 
今年もよろしくお願いします。
 

 
 

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