華やかな舞台の代償―バレエ業界に求められる『ビジネスの目』

2024年11月04日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/6178379

華やかな舞台の代償 ーバレエ業界に求められる『ビジネスの目』 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/6178379

 
 

西野のオンラインサロンでは毎日生き延びる為の勉強を続けている

 
今日はかなり込み入った話になるので、前編の「問題提起」を通常回で、後編の「答え合わせ」をプレミアム放送の方でお話しさせていただきます。
 
といっても「問題提起」ゾーンだけでも聴きごたえのある内容にしますので、ご安心ください。
 
昨日、オンラインサロンの記事でメチャクチャ面白い(気づきをいただける)コメントがありました。
 
今日は、そのコメントをザックリと紹介しつつ、僕サイドの説明不足を補いたいと思います。
 
さて。
 
世の中の皆さんはオンラインサロンというものに対して「詐欺」だの「宗教」だのと言っては、テメエはアイドルのファンクラブに未来永劫課金し続けているわけですが、世のオンラインサロンはどうか知りませんが、少なくとも僕のオンラインサロンで展開しているのは「1日2000~3000文字のメルマガ」で、僕が出しているビジネス書はオンラインサロンに(1年~2年前に)投稿した過去記事をまとめたものです。
 
鼻につく言い方になってしまいますが「オンラインサロンから1~2年遅らせないと世間に馴染まない」というのが正直なところで、「1〜2年前のオンラインサロンの過去記事のまとめ」が毎回20万部とか30万部のベストセラーになっている感じです。
 
オンラインサロンでは毎日「仮説検証実験」を繰り返していて、良い結果も悪い結果もまとめてサロンメンバーさんに共有させていただいています。
 
西野が代わりに事故ってくれているので経営者や個人自業主さん達からは人気で、とにかく毎日生き延びる為の勉強を続けています。
 
 

『プペルバレエ』は運営が全然上手くいっていなかった

 
そんなオンラインサロンで昨日は『プペルバレエ』についての記事を書かせていただきました。
 
今週金曜に配信される密着ドキュメンタリー『BackStory』が『プペルバレエ』を取り上げる回なので、その紹介も兼ねて。
 
※BackStoryはコチラ↓

遅かれ早かれ伝わることなので、包み隠さずにお伝えすると『プペルバレエ』は運営が全然上手くいっていませんでした。
 
これは、よく勘違いされるのですが、『プペルバレエ』は僕らの会社が運営しているわけじゃなくて、別の会社さんが運営されていて、僕らはあくまで原作・脚本の提供だけです。
 
細田守監督の『バケモノの子』の原作を劇団四季が預かって、劇団四季がミュージカル『バケモノの子』を制作・運営している…みたいな関係で、『プペルバレエ』の制作・運営に関しては、原作者の僕の預かり知らぬところなのですが、世間的には「西野が仕掛けている」という風に見えてしまっているみたいで…「そうではないですよ」というのが一点。
 
 

「どうして西野さんはお金のプロを紹介してあげなかったのでしょうか?」のコメント

 
もちろん、そんなことはサロンメンバーさんなら全員分かっていて、その上で、昨日のサロン記事のコメント欄に…
 
「どうして西野さんはプペルバレエの主催者さんにお金のプロを紹介してあげなかったのでしょうか?
お金の知識が乏しくて追い込まれた人が、ギリギリアウトなタイミングからパートナーとなるお金のプロを探し始めるのはかなりの無理ゲーで、じっくり探す時間も、良し悪しを判断するだけの経験も無いから、変なコネで中途半端な人に頼んで赤字を膨らませてしまうという最悪な展開になっているのでは?」
 
といったコメントをいただいたんです。(※一部要約しています)
 
この指摘は本当におっしゃるとおりで、こんなことを言うとまた怒られちゃうのですが、バレエ教室の方々が打つ公演って、公演の内容に関しては本当に素晴らしいのですが、運営に関してはものの見事にオママゴト運営で、経営知識のない元・バレリーナ同士で運営しているから、激しくお金を溶かしちゃうし、「集客」なんて「ダンサーの身内に観に来てもらう」という発表会モードから抜け出せていないので、かなりズタズタです。
 
以前、吉原光夫さんが自身のVoicyで「クリエイターと経営者は積んでいるエンジンがそもそも違いすぎるから、クリエイターは自分達でどうこうしようとせず、とっととビジネスのプロと組んだ方がイイ」といった話をされていましたが、本当に「名選手名監督にあらず」で、「元・バレリーナとバレエ公演の興行主」は「サッカーと書道」ぐらい求められている筋肉が違うんです。
 
ところがバレエの先生方に「興行を打つならちゃんと興行のプロを入れなさい(興行のプロと組む努力をしなさい)」と言っても、「あなたの無知が子供達の夢を奪っている自覚を持ちなさい」と言っても全然聞く耳を持たなくて、とにもかくにも元・バレリーナだけで仲良しこよしでお花畑的にやっちゃって、皆で一丸となって『バレエダンサーが食えない世界』を作っているのが今です。
 
これに対して、 「お金の知識が乏しくて追い込まれた人が、ギリギリアウトなタイミングからパートナーとなるお金のプロを探し始めて、良し悪しを判断するだけの経験も無いから、変なコネで半端な人に頼んで赤字を膨らませてしまっている」というご指摘はおっしゃるとおりで、そして西野に対して「『お金のプロ』を紹介してあげなさいよ」という疑問を持たれるのも凄く分かるんです。
 
ただ、これに関しては勘違いというか、結構な麻痺が起きていると思っておりまして、ここからは少し込み入った話になるので、プレミアム放送の方でお届けします。
 
※プレミアム放送はコチラから↓

西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

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