信頼と依存

2024年10月07日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/6115023

「信頼」と「依存」の違いについて。 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/6115023

 
 

依存関係は、双方にとってリスクがある

 
皆さんの予想通り、最後は「信頼関係になるのはいいけど、依存関係になるのはダメだよね」というところに着地するのですが、その結論に至るまでのアレやコレやを楽しく聴いていただければと。
 
あらためまして、皆さんは、信頼と依存の違いについて考えたことはありますか?
 
表面的には似たようなものに感じるかもしれませんが、この2つは大きく異なります。
 
【信頼】は、相手が自分をサポートし、期待に応えてくれるという安心感があり、これは相手が自立している一方で、こちらも自立しており、互いに成長を促し合う関係を築けることが特徴です。
 
一方で、【依存】は一方的な関係を指し、相手に過度に頼りすぎることで、自分の問題や課題に向き合う力を奪ってしまう可能性があります。
 
どっかの心理学者は、依存のことを「過剰な安心感に基づく生き方」と定義していて、依存する側が相手のサポートに頼りすぎて、自分自身の成長を阻害してしまっていることに「マジで気をつけろよ!」と注意喚起しています。
 
依存関係が生まれると、双方にとってさまざまなリスクが発生します。
 
依存される側は、時間やエネルギーが吸い取られ、負担が大きくなります。
 
依存する側も、過度に他人に頼ることで、自己成長の機会を失い、自分で困難を乗り越える力が育たないというリスクがある。
 
これを心理学では「自由からの逃走」というらしくて、人は自由を求める一方で、自由に伴う責任から逃れたいという衝動も抱えることがあるそうです。
 
「依存することで、自分の決断や行動に責任を持つことを避けてしまう」という話です。
 
 

重要なのは「境界線を引くこと」

 
これはお恥ずかしい話、僕の仕事の現場でもよく起きていることで、皆さんも薄っすらお気づきかもしれませんが、僕、仕事の現場で少しでも気を抜くとメチャクチャ依存されるんです。
 
こんなこと自分で言いたかないですが、クリエイティブにしたって、広告塔としての役割にしたって、資金繰りにしたって、集客にしたって、スタッフのヘッドハンティングにしたって、VIPの方との付き合いにしたって……大体のことは西野に任せたら上手くいくので(というか上手くいくまで僕がトコトンやるので)、あらゆるシーンで「西野に任せる」が正解になっちゃうんです。
 
たぶん、めっちゃハイスペックなんだと思います(笑)。
 
西野に任せたら結果を出しちゃうから、まわりのスタッフは二言目には「西野さんお願いします」と言っちゃうし、お手伝いで入っているプロジェクトにしても、そのチームのリーダーから「西野さん、このシーンの見せ方どうしましょう?」「西野さん、デザインどうしましょう?」「西野さん、集客どうしましょう?」「西野さん、資金繰りどうしましょう?」と依存されてしまい、「クリエイティブと資金繰りも集客も僕がやるんだったら、あなたがリーダーから下りて、これ、僕のプロジェクトにした方がスムーズに進みません?」ということが時々あります。
 
それこそ、先日、アシスタントから「西野さん、グッズのマグカップに入れるイラスト、お願いします」と連絡が来て…僕がマグカップにイラストを描いたらイイ感じのものができることは分かってるんです。
 
ただ、「西野亮廣の時間をマグカップ制作に使っていいの? 今後のグッズもそのやり方を続けるの? 西野亮廣をグッズ職人にしちゃうの?」という疑問は残る。
 
 
良いわけがないですよね?
 
この局面におけるアシスタントの「成長するためのアクション」は何かというと、「自分の足を使って、グッズのイラストが描けるクリエイターを口説き落とし、手札の一つにする」ということなんですけども、「それよりも西野さんに頼んだ方が速くてラクだから」を理由に、「西野さん、西野さん!」と依存関係になってしまう。
 
これは、皆さんの職場でも起きていることじゃないでしょうか?
 
 
では、どうすれば依存関係を避け、健全な信頼関係を築くことができるのでしょうか。
 
まず重要なのは「境界線を引くこと」です。
 
自分の負担がどこまでなら許容できるかを明確にし、相手に対してもその境界を理解してもらう。
 
境界線を引かないことには、信頼関係が生まれないんです。
 
次に、相手の自立を促すことも大切です。
 
相手にすべてを教えたり助けたりするのではなく、自分で考え、解決策を見つける手助けをすることが、依存を防ぐ効果的な方法です。
 
これにより、相手は自立した行動を取るようになり、依存に陥ることが減ります。
 
要するに「期待値のコントロール」ですね。
 
最初から過度な期待を相手に持たせないことで、依存されるリスクを減らす。
 
相手の期待が現実とずれた場合、関係に対する不満や依存が増す可能性があるため、最初の段階で「ここまでしかやりません!」と言っておくことがメチャクチャ大事です。
 
 
信頼と依存の違いを理解することは、仕事でもプライベートでも、健全な人間関係を築くために非常に重要で、相手と自分が互いに自立し、成長を促し合える関係を保つことで、過度な負担を避けることができる。
 
信頼されることは素晴らしいことですが、それが依存にならないように注意を払い、互いに支え合える関係を目指していきたいところです。
 
 

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