株式会社CHIMNEY TOWNと株式会社幻冬舎で『パートナーシップ契約』を締結
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チケット販売は算数と根性 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』第一弾チケットが完売!
昨日、チラッと触れましたが、あらためて…
2025年8月9日〜30日に神奈川芸術劇場で上演するファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の第一弾チケット(2025年8月9日〜11日公演分)が完売しましたことをご報告いたします。
ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』は「ファーストウェーブ」と称して、「公演日程が早い順から売っていく」という販売スタイルをとっておりまして、今回の第一弾チケットでは最初の4公演分を販売させていただきました。
「公演日程の後半にいくにつれて評判が評判が呼び、チケットが取れなくなって、千秋楽には満席!」というのは、あるプロデューサーさんは「どうだ!たしかな作品は必ず評価されるぞ!」と言うかもしれませんが、「千秋楽には満席にできるだけの力を持った作品の、前半の日程のチケットを売れなかった」というのは、僕としては「プロデューサーの敗北」だと思っていて、今回はそういった機会損失を潰す為に「ファーストウェーブ」を導入しました。
面倒臭いので先に言っておきますが、この「ファーストウェーブ」は、どう考えたって理にかなっていて、どの演劇カンパニーも遅かれ早かれ取り入れることになるので、業界関係者およびファンの皆様は感情で批判するのは控えてください。
クラウドファンディングしかり、無料公開しかり、オンラインサロンしかり、VIP戦略しかり…「批判してしまった手前、諸手を挙げてやれなくなってしまって、選択肢を失い、時代から取り残され、廃業に追いやられる」という日本人の変態プレイを見るのはもうまっぴらゴメンで、そんなことよりも、「イイものはイイ」という感じで、手法を共有して、皆で前に進める世界線に僕は用があるのですが、皆さんはどうですか?
算数的に言うと「被乗数の値を大きくしてから、掛け算をした方が良いよね」
そんなこんなでファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』は、ここから第2弾チケット(2024年10月末販売開始)の準備に取り掛かるのですが、個人的には、この第二弾チケットがファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のチケット販売の天王山かなぁと思っています。
第2弾チケットは「2025年8月13日〜17日までの7公演分」になるのですが、ここを完売させると、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』は「前半の11公演分が完売」となり、約1万2000人が、後半戦のリピーターになるか、後半戦のチケットの購入を検討しているお客様に向けて、公演の評判を伝えてくれる(購入の後押しをしてくれる)宣伝マンになるか…といったところなので、究極、「2025年8月17日までのチケットは完売しているけれど、その翌日からは1枚も売れていません」という状態で、公演初日の幕が上がっても、そこそこ勝ち目があると思います。
言ってしまったら、演劇というのは、それぐらい「前半戦のチケットを売ること(前半戦のチケットを売ることに工数を割くこと)が重要だ」という話です。
算数的に言うと「被乗数の値を大きくしてから、掛け算をした方が良いよね」といったところで、「公演初日(および日程の前半)の観客動員数」が被乗数で、「公演数」が乗数です。
Voicyはこの手の戦略がお好きな方が結構聴かれていると思うので、来月末から始まるファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のチケット販売の第2ラウンドに注目しておいてください。
公演自体は来年の夏ですが、興行の数字に関しては、来年の春までには決着をつけるつもりでいて、「早くから仕掛けることの大切さ」をお伝えできればいいかなぁと思っております。
このへんの話も、金曜日に配信しているファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の密着ドキュメンタリーでお届けしようと思っているので、西野亮廣chをチャンネル登録しておいてください。
マーケティングの勉強にもなると思います。
「誰も見たことがない圧倒的な表現」というのは…
最後に。
お笑い、絵本、映画、ミュージカル、デカ箱のイベント…と、かれこれ25年ほど(ジャンルの垣根を越えて)エンタメ業界の一線で戦ってきましたが、一つ言えることは「誰も見たことがない圧倒的な表現」というのは、「新しいビジネスモデル」からしか生まれません。
なので「ビジネスモデルの創造」を鼻で笑うクリエイターに、たいした未来は待っていなくて、そのことはクリエイターさんは勿論のこと、クリエイターを応援するファンの方も心に留めておいていただきたいなぁと思います。
今日のような話をクリエイター本人がした時に、ファンが「金の亡者だ!」と批判してしまう世界線が日本のエンタメシーンには確かにあって、それをファンが声高らかに言ってしまうことが、自分の推しクリエイターの明日を潰すことになりかねないので、ここは皆で気をつけていきたいところです。
西野ごときが偉そうに語ってしまってすみません。
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