回転率の悪いお店を作る理由

2024年08月31日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/6034508

あえて「回転率が悪いお店」を作る理由 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/6034508

 
 

「ムーミンバレーパーク」のグッズショップで大きく変わった「グッズ制作」への考え

 
AKIHIRO NISHINO スケッチブックカレンダー2025』の予約が本日スタートしました。
 
CHIMNEY TOWNが公式で作る初めてのカレンダーです。
 
今日はこのカレンダーの話を軸に、「グッズ制作」にかける僕の思いとビジネスの話をしたいと思います。
 
えんとつ町のプペル』にしても、『ボトルジョージ』にしても、まぁ、『BANDSAURUS』にしても(笑)、CHIMNEY TOWNは自社でIPを持っているので、当たり前ですが、そのIPを使って、グッズを作った方が良いのですが、これまで僕自身がグッズ開発に体重を乗せたのは、コンバースとコラボした時や、ベアブリックとコラボした時など…数える程しかないんです。
 
大体のグッズはグッズ担当のスタッフさんに任せていて、「そういうものだ」と思っていました。
 
「自分はIPを作ることに集中するべきだ」と。
 
ただその考えは「ムーミンバレーパーク」のグッズショップで大きく変わります。
 
僕個人的にはムーミンバレーパークの楽しさのピークは、なんとグッズショップだったんです。
 
グッズがことごとく可愛くて、色味も最高で、気がついたらアーティストの個展会場に来たようなムーブをかましている自分がいて、「このマグカップが自分のアトリエに飾ってあったら楽しいなぁ」てなことを考えながら、グッズを一つ一つ手にとっていたんです。
 
 

「グッズコーナーが西野亮廣の個展会場」になると、回転率はメッチャ下がる

 
その翌日に2025年カレンダーの打ち合わせがあって、CHIMNEY TOWNのスタッフであり、高校の同級生である源田さんから「カレンダーのイラストはアンタが全部描きーや。お客さんが一番望んでいるのはそれやろ」と言われ、ムーミンのグッズに魅せられた直後だったので、「やる!」とお返事しました。
 
その時に僕は「CHIMNEY TOWNのイベントのグッズ売場が西野亮廣の手掛けたグッズで埋め尽くされていて、西野亮廣の個展会場みたいになったら楽しいなぁ」と少し先の未来を描いたわけですが、実際に「グッズコーナーが西野亮廣の個展会場」になってしまった場合、お客さんの満足度は高いと思うのですが、一方で、お客さんの滞在時間が伸びて、回転率はメッチャ下がると思うんです。
 
僕が思い描いているCHIMNEY TOWNのグッズコーナーの未来は「40分でも50分でも見ていられる空間」なわけですが、リアルな話、滞在時間と客単価はあまり比例関係には無いと思っています。
 
というのもムーミンバレーパークのグッズコーナーに40分近く滞在した僕が購入したのはTシャツ一枚とタオル一枚だけだったので。
 
それなりにお金を持っている大人の僕でコレなので、これが子供になってくると「何も買わない」も全然ある話で…要するに、お客さんがもっとお金を落とさないと、お店側からするとワリが合わない説です。
 
 

回転率が悪いグッズコーナーの方が、顧客生涯価値は高くなる

 
一方で、たしかに、あの日僕はムーミンバレーパークのグッズ売場に「滞在時間に見合ったお金」は落としませんでしたが、あの時間があまりにも幸せで、あの日以降もムーミングッズに想いを馳せて、ネットでムーミングッズを検索していたりするんです。
 
一人の顧客がそのサービスを利用し始めてから終了するまでの期間に、そのサービス提供者にもたらす総利益のことを「顧客生涯価値(Life Time Value)」と呼びますが、実は、「楽しすぎて滞在時間が伸びて回転率が落ちてしまっているグッズ売場の方が、顧客生涯価値は高いんじゃないか説」がありまして、僕としては、後者の説を信じて、追いかけたいと思いました。
 
ビジネス的にもそうだし、やっぱり僕は「楽しい空間」に執着したいので。
 
なので、グッズを一つずつ一つずつ丁寧に作って、ひたすら楽しいだけの(回転率が低い)グッズ売場を作って、そこであまり売り上げを作れなくても、それはそれでいいんじゃないかなぁと思っています。
 
本日から予約がスタートする『AKIHIRO NISHINO スケッチブックカレンダー2025』は、その覚悟が決まった第一弾グッズです。
 
「カレンダーに合うタッチはどんなだろう?」を考えながら、一枚一枚丁寧にイラストを描かせていただきました。
 
このカレンダーに出てくるキャラクター達は全員上を向いているのですが、今回は『LOOK UP』がテーマで、仕事で失敗しちゃったり、家族や恋人や友達と喧嘩しちゃって、気持ちが沈んだ時に、上を向いているキャラクター達があなたの目に止まりますように…という願いを込めました。
 
是非、お家のリビングに飾ってやってください。
 
どういう人が購入してくださったのかを知りたいので(#変態)、Amazonでポチってくださった方は、Amazonのリンクを貼って、「#プペルカレンダー」を入れて、Xに投稿してもらえると嬉しいです。
 
「ありがとう」の気持ちを込めて、購入者全員に「いいね」を押しにいきます。
 
 
▼『AKIHIRO NISHINO スケッチブックカレンダー2025』のご予約はコチラから↓
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DF2Z89FB/ref=nosim?tag=CHIMNEYTOWN-22
 
 

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スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
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★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!
  
 
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