「プロセスの面白さ」と「成果物のクオリティー」の両立は難しいっ!

2024年08月13日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/5996344

「プロセスの面白さ」と「成果物のクオリティー」の両立は難しいっ! | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/5996344

 
 

裏側密着映像のミーティングで僕の口から飛び出してきた話

 
昨日、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル2025』(KAAT神奈川芸術劇場)の裏側密着映像を作ってくださっているスタッフさんとミーティングがあったのですが、その席で僕の口から飛び出してきた話を今日は皆様に共有したいと思います。
 
あらためてご説明させていただくと、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の歴史というのはコロナ前まで遡るので、気がついたら、結構な時間が経っているんですね。
 
この間に、100年に一度のパンデミックがあって強制終了させられたり、巻き込み事故に遭って8000万円近くの支払いを求められたり…数えだしたらキリがないほどのトラブルを抱え、命からがら乗り越えてきたわけで、とにかく制作の裏側がメチャクチャ面白いんです。
 
「それだったら」ということで、去年の夏あたりから密着映像のカメラが制作現場に入りまして、スタッフ同士が揉めているところとかも、ガンガンまわしていたんです。
 
「その映像をそろそろ出していこう」となり、先のミーティングがあったわけですが、そこで僕が「裏側密着映像を出す目的を、あらためて、ちゃんとチームの皆で握っておきましょう」と話を切り出しました。
 
#偉そうにすんません
 
 

『プロセスの面白さ』と『成果物のクオリティー』の両立は難しいよね

 
そこで僕が話したのが、まさに今日のタイトルにもなっている『プロセスの面白さ』と『成果物のクオリティー』の両立は難しいよね」です。
 
たとえば『令和の虎』とかって、ガチで優秀なサービス・商品だけを作りにいこうと思うならば、志願者はあのキャスティングにはならないハズなんです。
 
視聴者が公開説教を望んでいることは番組制作サイドも勿論理解していて、「誰一人として声を荒げない極めて建設的な話し合い」は視聴者も番組制作サイドも、あまり望んでいない。
 
「仕事ができる人同士で、淡々と進んでいく交渉」では面白いサービスや商品はできるかもしれないけれど、その様はあまり面白くはない。
 
やっぱり「シンプルに失礼な人」だとか、「穴だらけのビジネスプランなのに、プライドばっかり高い人」が出ている回が盛り上がっていて、これは『マネーの虎』時代から変わらない。
 
もちろん、『令和の虎』発の素晴らしいサービスや商品もあって…、つまり優秀な人も出られているのですが、しかしまぁ「素晴らしいサービスや商品を生み出す為のキャスティングじゃなくて、番組を盛り上げる為のキャスティング」というのもゼロじゃないと思います。
 
 
これは起業リアリティーショーの『Nontitle(ノンタイトル)』でも同じことが言えると思うのですが、優秀なメンバーの中に、事業を作り上げる上では絶対に要らない「あきらかなトラブルメーカー」をキチンと混ぜ込んでいて、そこで起きるトラブル・人間ドラマがやっぱり面白い。
 
番組MCを務められている青木さんみたいな優秀な人だけでメンバーを固めてしまうと、面白い事業はできるかもしれないけれど、どれだけ長時間カメラを回しても、面白い絵はなかなか撮れないでしょう。
 
トラブルに対して、つとめて冷静に対処されるでしょうし、また、プロが本気で事業をやる時に迎えるトラブルって、「胸ぐらを掴みあって口論」などという生優しいものじゃなくて、まったく映像映えしないジメジメとしたものなので。
 
 

無駄な時間がツッコめる参加シロであり、面白かったりする

 
スポーツで例えるとイメージしやすいと思うのですが、大谷翔平選手がヒットやホームランを打つためにおこなっているバッティング練習って、ひたすら同じことの繰り返しで、今日も明日も明後日も1年後も5年後も絵変わりしない。
 
そこにあるのは黙々とバットを振っているだけの時間で、胸ぐらを掴み合う取っ組み合いの喧嘩は1ミリもない。
 
そういった無駄な時間を省いているからプロなのですが、何も考えずにボケーっとテレビやYouTubeを観ている僕らからすると、そういった無駄な時間が「何やってんだよ!」とツッコめる参加シロであり、面白かったりするので、だから、「プロセスの面白さ」と「成果物のクオリティー」の両立は難しい。
 
でも、そんなこと言い出したところで始まらないので、「キチンと海外に売り出せる確かな成果物を作ることを大前提に、ドキュメンタリーとしての面白さも追求するには、どんな方法があるの?」という話し合いがありました。
 
自分自身、アメリカにかぶれていて嫌だなぁと思うのですが、やっぱりブロードウェイに行ってみると目の当たりにする「一発当てた時のインパクト」はケタ外れで、動画の再生回数と引き換えに、その巨大な一発を手放してしまうのは僕は嫌で、今現在、良い落としどころを探しています。
 
近々、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のドキュメンタリーが毎週か隔週配信となりますので、お楽しみに!
 
 

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CHIMNEYTOWNのホームページを、
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【注意】
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