アホみたいな靴下が1日で1000足売れた理由
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あまりにも激しすぎた『めちゃユル』(6時間生配信)の振り返り | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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『めちゃ×2ユルんでるッ!』の振り返り
一昨日、大変な騒ぎとなった『めちゃユル』を、あらためて振り返りたいと思います。
(※アーカイブはFODでご覧いただけますので、まだご覧になられていない方は是非)
まず、今回の企画趣旨は「7月3日生まれの芸能人の合同誕生日会」で、「同じ7月3日生まれ同士、ささやかにお祝いしましょうや」というテイなのですが、もちろん、そうなるハズはなく…まず、僕にいたっては「合同誕生日会の会場である吉本興業本社に入れてもらえない(吉本を辞めた人間に吉本の土は踏ませない)」という押し問答が30分ありまして、最終的には警備員に取り押さえられるという最悪のスタートを切りました。
そこから、「吉本を辞めた人間は素人。あんなもん先輩じゃない」という粗品ルールが適用されまして、そのミニコントが1時間以上続き、夜中の大変な時間帯(体力的にも厳しくなってきた時間帯)に、「7月3日生まれの若手芸人(オーディションはしていない)」のネタを10組観る…という僕の中では今年一番の重労働がありまして、最後は熱湯風呂…という狂気企画と古典芸能の地獄の競演でお届けする6時間でした。
終わったのが3時過ぎで、会場を後にしたのが3時半とか?
帰りのタクシーの窓から見た空は少し明るくなり始めていて、「こんな時間までバラエティーをやったのは、いつぶりだろ?」と当時を振り返る時間がありました。
タクシーの中で振り返った当時のこととバラエティーへの思い
『はねるのトびら』(フジテレビ)がスタートしたのが2001年4月で、その当時、僕は20歳だったんですけども、ついこないだまで田舎の高校生だったヤツにとっては、収録終わりにレインボーブリッジを渡って、夜明け前の東京タワーを見る帰り道の景色が、あまりにもこれまでの日常からかけはなれていて、今でもメチャクチャ覚えているんです。
上手くいかなかった収録を振り返りながら、その景色を見て、「あ。俺、今、東京で踏ん張ってるわ。いつまで、やれるんだろう?」と毎回思っていたんです。
僕にその経験をさせてくれたのはフジテレビで、今思うと「20歳の田舎侍に番組のメインを張らせる」というのは、とんでもない投資だったと思います。
片岡飛鳥さんや、近藤ディレクター、かがりディレクターが、選んでくれたと思うのですが、すごい環境を与えてくれて、「メインを張る人間はどう立ち振る舞わなければいけないのか?」という帝王学めいたものを徹底的に叩き込まれたんです。
その後、いろんな番組を経験させていただきましたが、『めちゃイケ』とか『はねトび』は、他のバラエティーとチョットだけ違って、ディレクターがどちらかというと『脚本家』で、MC(あるいは裏まわし)が『舞台監督』みたいな感じなんです。
「ディレクター(片岡飛鳥さんや、近藤ディレクター)が書いた脚本を形にする為には、どう立ち振る舞えばいいのか?」を求められ、メンバーの中では一番早く現場に入って、ディレクターとマンツーマンで詰めていくんです。
「このクダリに入った時は、コッチからカメラを狙ってるので…」みたいなことまで、事前にみっちりと打ち合わせをするんですね。
「じゃあ、全部台本で、現場で生まれるノリは無いのか?」というと、それはそれであるのですが、それはもう臨時ボーナスみたいな感じで丸っといただいちゃって、その後、ちゃんと「ストーリーに戻す」ということをしなきゃいけないので、ディレクターがやりたいことを事前に全部聞くんです。
今回の『めちゃユル』も、あの時みたいに、片岡飛鳥さんと事前に会って、みっちりとミーティングをして、生放送寸前まで、LINEで「微調整」のやりとりして、生放送に望んだわけですが、やっぱり、僕にはお笑いのイロハを教えてくれたのはフジテレビのこのチームなので、身体にヒタッと来るんです。
(#語彙力よ)
御存知のとおり僕は懐古主義者じゃないし、誰も知らないことを誰よりも早くやりたいヤツなのですが、だけど、あらためてあの当時のカラフルで馬鹿ポップなフジテレビのバラエティーが好きだなぁと思いました。
最近は『アメトーーク!~激動の同期芸人~』と『めちゃユル』というゴリゴリのバラエティー仕事が続いて、本当に自分の不器用さが嫌になりますが、それでも(普段の活動がフリになっている分)昔よりかは少しだけバラエティーに貢献できるようになったのかなぁと少しだけ思ったので、余計な遠慮は辞めて、バラエティーのお話があればなるべく参加させていただこうと思いました。
何より、「コッテコテのバラエティーって、こんなに面白いんだよ」ということを一人でも多くの方に伝えたいと思いました。
『めちゃユル』はFODで、『アメトーーク!』はTverやアメトーークCLUBで色々と観れますので、是非是非、ご覧ください。
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