チケット販売“前”に、早くも1億円の売上! ファミリーミュージカル「えんとつ町のプペル」にはどんな秘密が――「ヒット」と「運用」の関係性を、西野亮廣が徹底解説!

2024年06月30日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

※この記事は、2024年06月28日に掲載された「GOETHE」(幻冬舎)の記事より一部転載しています。

AIによって新作の価値が少し下がっている

 
今日は結構な人が見落としている「運用の力」について色々と考えてみたいと思います。
 
このことを、あらためて考えることになったキッカケは友人の尾原和啓さんで、尾原さんが発した「西野さん、今は『運用の時代』ですよ」という言葉にやられまして(「運用の時代」ってメチャクチャいい言葉だなと思いまして)、そこからです。
 
「運用がモノを言う時代」という言葉は、いろいろな意味で心当たりがありすぎて…たとえば今なんてAIで誰でも新作(オリジナル作品)が作れるようになってしまい、新作で溢れてしまったおかげで、新作の価値は少し下がっちゃった(珍しいものじゃなくなった)というのがある。
 
その時に強いのが(他の作品と差別化を図ってくれるのが)「思い出がのっかっている作品」で、なので、90年代Jポップとかって、今、メチャクチャ盛り上がっちゃう。
 
最近でいうと、1987年に出た『Get Wild』がここにきて再ブレイクしちゃっているのがまさに。
あれは、Netflixの『シティーハンター』の影響ですが、『シティーハンター』もまた運用の賜物です。
 
これは日本だけで起きている現象ではなくて、ブロードウェイでも往年のヒットナンバーを詰め込んだジュークボックス的なミュージカルが少し前から増えていたりします。
それこそ、ここにきて『バック・トゥ・ザ・フューチャー』がミュージカルになったり。
(※今度、日本にも来るよ)
 
ちなみに、朝から生々しい数字の話をさせていただくと、2025年8月9日〜8月30日に上演するファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』(日本公演)は総制作費が4億1000万円なのですが、現時点で、そのうち1億円を回収しました。
チケットの一般発売はまだ先で、まだキャストも会場も発表されていない今の時点で。
 
僕のVoicyをレギュラーで聴いてくださっている方は、もう耳がバカになっちゃっているからスルーしてしまうかもしれませんが、「一般チケット発売前に1億円の売り上げを上げる」って、ミュージカル・演劇業界でいえば、歴史的に見て異例の事態で、「何が起こっとんねん案件」なんです。
 
運営側から1つ言えることは、「初演だったら、この結果は出せなかった」ということ。 詳しくは(このやり方に関しては)オンラインサロンでメチャクチャ事細かに語っているので御確認ください。
 
 

そもそも運用できるコンテンツじゃないと運用できない

 
自分達の話ばかりしてもしょうがないので、皆さんがよくよく知っている他の作品の数字についてもお話しさせていただきます。
 
(続きはこちらから【連載 『革命のファンファーレ』から『夢と金』】

チケット販売“前”に、早くも1億円の売上! ファミリーミュージカル「えんとつ町のプペル」にはどんな秘密が――「ヒット」と「運用」の関係性を、西野亮廣が徹底解説!

https://goetheweb.jp/person/article/20240628-nishino-150

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