「スタッフクレジット」の裏話

2024年06月28日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/1148208

「スタッフクレジット」の裏話 | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/1148208

 
 

コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』がロサンゼルス国際短編映画祭にもノミネートされました!

 
今日は、映画とかドラマの最後に流れる「スタッフクレジット」についての「へー」な話をさせていただきたいと思います。
 
先日、コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』が今年7月にニューヨークで開催されるNYAFFとJAPAN CATSという二つの映画祭から選んでいただいたことを御案内させていただいたばかりですが、昨日、新たに進展がありまして、この度、コマ撮り短編映画『ボトルジョージ』がロサンゼルス国際短編映画祭にもノミネートされました。
 
すべて来月(2024年7月)におこなわれる映画祭です。
 
一応、言っておくと、JAPAN CATSという映画祭がご招待いただいたもので、NYAFFとロサンゼルス国際短編映画祭はコンペ部門…つまり「大賞」が決まってしまう決勝戦みたいな扱いです。
 
4月にあったサンフランシスコ国際映画祭を含めると、海外の映画祭はこれで4つ目になるのですが、日本の映画祭からは一件もお声がけいただいていないので、もしかしたら強烈に嫌われているのかもしれません。
 
嫌われているとしたら、その原因は僕しかないので、気を確かに持っていこうと思います!
 
とにもかくにも、こうして海の向こうの色んな地域の方が僕らの作品に興味を持ってくださるのは本当にありがたい話でして…、映画祭スタッフの皆様、そして、そもそも僕らに作品を作るチャンスをくださった皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。
 
来月はミュージカルのミーティングでちょうどニューヨークにおりますので、NYAFFとJAPAN CATSには参加させていただきます。
 
ニューヨーク界隈にお住まいの方は是非遊びにいらしてください。
 
たぶん近所で西野が呑んだくれております。
 
【ボトルジョージの上映情報】
 
第23回『New York Asian Film Festival』
■日時:2024年7月12日(金)午後2時15分から(ニューヨーク時間)
▼詳細はこちら
https://www.nyaff.org/nyaff24/films/bottle-george
 
第17回 『JAPAN CUTS』
■日時:2024年7月13日(土)午前11時から(ニューヨーク時間)
▼詳細はこちら
https://japansociety.org/events/japan-cuts-2024-shorts-program-1/
 
第28回『LA Shorts International Film Festival』
■日時:2024年7月24日(水)午後1時から(ロサンゼルス時間)
▼詳細はこちら
https://www.lashortsfest.com/
 
 

海外のスタッフはマックスの肩書きを要求してくる

 
さてさて。
 
今日はこういった海外の映画祭に結構関係のある「スタッフクレジット」のお話です。
 
アメリカでも仕事をするようになってから…というかブロードウェイの契約書まわりに目を通すようになってから、結構ビックリしたことがあって、それが、向こうのスタッフさんの「クレジット(役職名)のこだわり」です。
 
もちろん日本でもあるんですけど、向こうは結構ゴリゴリくるんですね。
 
少しでも目を離すと、自分のクレジットのところに「プロデューサー」とか「脚本家」と自分で入れちゃうみたいな。
 
「いやいや、流石にお前は脚本家じゃねーだろ」みたいなことがあるんです。
 
もちろん、最終的には話し合いがあるわけですが、そこのポジション取りが激しいというか、まずはマックスの肩書きを要求してくるんですね。
 
まぁ、でも、それもそのハズで、ブロードウェイのスタッフを選ぶ時も、その人の肩書きがすごく重要視されるんです。
 
「どの作品の何をやった人なんだ?」といった感じで。
 
逆に「それほど知名度は高くないけど、腕はイイ!」みたいな人の名前は上がってこない。
 
これはもしかしたら、向こう三軒両隣全員ズブズブの知り合いである島国と、「お前誰? 何ができるの?」から始まる大陸との文化の違いかもしれません。
 
それこそブロードウェイの投資家さんとかって、一定以上のお金を出したら「プロデューサー」というクレジットをもらえたりするんです。
 
「お金で肩書きを買う」という凄い世界線です。
 
とにもかくにも向こうではスタッフクレジットがすっごい大事なんです。
 
…という話をすると「まぁ、俺には関係ない話か」となっちゃう人がいると思うのですが、ちょっと待ってください。
 
 

「私はこの仕事をやりました」と言い切れる証拠が、助けになる日が必ず来る

 
ついに1ドルが160円になりまして、汗水たらして働いて日本円を獲得することがいよいよバカらしくなってきて、「いっちょ、海外に出てやろうかな?」と考える人も増えてきたと思います。
 
その時、そこそこ大きなハードルが『ビザ』なんです。
 
大企業にお勤めで、海外に支店があって、その支店で働かれるなら、会社でビザをとれますが、そうじゃない場合、ビザをとるのって結構難しいんです。
 
「え? でも、西野さんからビザをとる時の苦労話、聞いたこと無いんだけど?」という方がいらっしゃるかもしれません。
 
これに関して言わせていただくと、僕は奇跡的に一瞬で取れたんです。
 
「顔パス」レベルでとれて、ぶっちゃけ何の苦労もありませんでした。
 
これにはカラクリがありまして、ビザを取得する時に問われるのが「お前、ウチの国で働いて、お金稼げるの(ウチの国にお金を落とせるの)?」なんです。
 
僕の場合は翻訳のハードルがそこまで高くないアニメーションを作っていて、日本でもアカデミー賞をいただいて、海外の映画祭のグランプリもいただいて、エッフェル塔で個展をしていて、その実績があったから、「さすがに、コイツは言語関係無しに稼げるだろう」と判断していただけたのでサクッととれたんです。
 
その実績が無ければ、メチャクチャ苦労したと思います。
 
で、その「実績」こそが「クレジット」なんです。
 
ビザのチェックをする人がいちいち映画を観たり、個展を観に来てくれたりするわけじゃないので、「こういう活動で、こういう結果を出しました。そして、これが僕です」という感じでクレジット(経歴)を見せるんです。
 
それで、「OH、ナルホドー。確かにあなたには可能性がアリマスネー」となる。
 
な・の・で、将来海外で働こうかなぁと思っている人は、今やっているお仕事が大きなプロジェクトであれば、そこに自分の名前をキチンと残してください。
 
遠慮はナシで、自分の名前をネジ込んでください。
 
「私はこの仕事をやりました」と言い切れる証拠が、助けになる日が必ず来るので、ここは押さえておいてください。
 
  
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