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子供の割合が「30%」から「40%」になると「800万円」のマイナスが出るらしい! | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム
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今日は、ファミリーミュージカル『プペル』の予算まわりのお話しを…
今日は2025年8月9日〜30日に上演するファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の予算まわりのお話しをさせていただきたいと思います。
YouTubeの西野亮廣チャンネルの方で先日の予算会議生配信のアーカイブが残っているので、お時間あればそちらもご覧いただきたいのですが、今回の公演は全25公演となっておりまして、総製作費は「4億1000万円」という水原一平さんのニュースみたいな数字が出ています。
こればっかりはミュージカルの本場・ブロードウェイのスタッフやキャストも「一体、どんなものを作るつもりなんだ」と驚いて、皆、わざわざ日本まで見に来てくれるそうです。世界的に見てもバカみたいな規模だということです。
最近はタレントさんもチラホラと「製作総指揮」として映画や舞台に関わるようになりましたが、僕の製作総指揮はマスコット的な方じゃなくて、ガチなやつで、4億1000万円は僕が集めなければいけません。僕の後ろには誰もいない(大手事務所のバックアップなんて無い)んです。
ちなみに、この倍以上の予算で長編映画を同時進行で作っていて、その映画の倍以上の予算でブロードウェイミュージカルを同時進行で作っておりますので、AKIHIRO NISHINOのスケールに拍手を送ってあげてください。
こんなヤツ、向こう数十年出てきません(笑)。
プペルは本当に客層(大人と子供の割合)が読めない
さて。
オンラインサロンの方でも、2025年のプペルイヤーの裏側が連日話題になっているのですが、大きな仕事と向き合えば向き合うほど一発逆転の裏技(抜け道)が無いことを痛感させられます。
なので、「早くから取り掛かる」しか方法がなく、公演の1年2ヶ月前の今日も予算まわりのアレやコレやについてミーティングが行われているわけですが、少し厄介なことがあります。
それは、今回の舞台は「売り上げの予測がつかない」ということです。
というのも、今回は3000人の子供達を無料招待した上に、さらに「子供のチケット代を大人と同じにするのはどうなんだよ?」と西野が余計なことを言い出しまして、「大人料金」と「子供料金」を設けることにしたんです。
チケットを購入する際に、「S席の大人1枚、子供1枚」と打ち込む感じです。
これ自体は、珍しいシステムでも何でもないと思うのですが、何が厄介かというと「『えんとつ町のプペル』という作品の客層が広すぎる」ということ。
たとえば、『オペラ座の怪人』で子供席を出したとしても、作品の性質上、「劇場に子供達が押し寄せる」ということはあまり考えられないけど、プペルは本当に客層(大人と子供の割合)が読めないんです。幼稚園のお遊戯会とかでもやられたりしているし。
ちなみに去年、幕張メッセでおこなった『えんとつ町の踊るハロウィンナイト』は1万3000人中、子供が2000人でした。あれも始めてみないと分からなかった。
ここは躊躇わず、子供にアプローチしていこうと思います
さて。
この子供席は「大人が座っていたかもしれない席」なので、子供の割合が増えれば増えるほど、売り上げが落ちちゃうんです。
そこで、子供が「30%」だった場合と、子供が「40%」だった場合で、ザックリとチケット売り上げを出してみたのですが、なんと、「30%」から「40%」に増えると、売り上げが「800万円」ダウンするそうです。
なかなか笑ける数字でしょ(笑)。
そりゃ売り上げのことだけを考えると、客席が大人で埋まった方が嬉しいのですが、「お前、そもそも何の為にエンタメを始めたんだよ。売り上げが欲しけりゃ、もっとお金になる仕事を選んどけ」という話で、ここは躊躇わずに、子供にアプローチしていこうと思います。
「ファミリーミュージカル」の看板は伊達じゃありません。
押し付けがましくて申し訳ありませんが、僕たちが、ファミリーエンターテイメント創りにこれだけの覚悟を持って臨んでいることは皆さんには知っておいていただきたいです。
「グッズ売り上げ」はまた別の話
最後に1つだけ。
子供の割合が増えると「チケット売り上げ」が下がるのは間違いないのですが、「グッズ売り上げ」はまた別の話だと思っています。
「上がるか下がるかはグッズ次第」みたいなところがありそう。
あと、「子供料金を設けて、子供の割合が増えるとチケット売り上げが下がる」ということが参入障壁になっているということはあると思うので、この土地でどうにか収支を成立させるビジネスモデルを作って、ポジションを確立させようと思います。
先ほど、「覚悟」という言葉を使ってしまいましたが、こうやって「子供料金」というのは運営面でもプラスはたくさんありそうです。
最終的には日本にファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の専用劇場を作るのが僕の夢で、いつそのチャンスが巡ってくるかは分からないので、「ファミリー」から目を逸らさずに努力を続けていきたいと思います。
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