「効率化」を叫び、労働時間の上限を獲得した若者たちの不幸が始まっている!? ――西野亮廣が見た、クリエイティブの現場の真実

2024年06月02日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

※この記事は、2024年05月31日に掲載された「GOETHE」(幻冬舎)の記事より一部転載しています。

働きたくても働けない世界を作ったのはキミ達だよ

 
隙間時間を見つけて、CHIMNEY TOWNの若手と「ぶっちゃけ、仕事、どんな感じっすか?」という話をすることがよくあるのですが、先日、CHIMNEY TOWNの山崎が面白いことを言っていて、曰く「若くて、体力があるうちに、もっと働きたいのに、労働基準法があるので働けない」と。
 
それに関しては詳しくは言えませんが「上手く(いい感じに)やれよ」と思っているのが一点、そしてもう一点は「その世界を作ったのはオマエの世代だから、矢印を向けるならオマエの世代に向けろよ」というのが一点。
 
今はタレントさんの労働時間もある程度は守られてるんですかね?
僕が20代の時は少なくともそんなものはなくて、梶原さんに聞いていただければ分かると思いますが、1日平均20時間ぐらいは働いていました。
会社としては「いやいや、そこまでスケジュールを詰めてないでしょ?」という逃げ道を用意していたのかもしれませんが、「いやいや、ここに新ネタの番組が入っているってことは、この移動中にネタ作りとネタ合わせをしないといけないわけで…」ということだらけで、とにかく長時間働いたんです。
 
ところが、僕の下の世代になると、「パワハラだー」「モラハラだー」という感じで、やたら権利を主張するようになり当然、その中には「労働時間を見直せー」という主張もあり、見事にその主張を通し、「働きたい子が働けない世界」を勝ち取ったわけですが、それは、くれぐれもオッサン連中から求めた世界ではありませんでした。
 
オッサン連中は口にしないだけで(口にできないだけで)、今でも内心「もっとやれよ。その量で勝てるわけねーだろ。実際、勝ってねーし」と思っています。
 
なので、ここはハッキリさせておきたいのですが、「『労働量』で逆転できない世界を作ったのはオマエ達だぞ」ということと、「『効率化』『効率化』と言いますが、量をこなさないと『効率化』できませんから。残念」というギター侍だけお届けしておきます。
#懐かしい
 
これは、結構由々しき問題だと思っていて、僕は友人に30代や40代の友達が多いんですけども、その多くは「下の世代からの突き上げ」にまったくビビってないんです。
 
むしろ、彼らの悩みは「下の世代の育児なのか、若年性老害の介護」で、まさか自分の身が脅かされるなんて思っていない。
 
逆に、今「量をこなすヤツ」は昔よりも取り分が大きい…とも言えるので、チャンスっちゃあチャンスですが、「働きたくても働けない世界を作ったのはキミ達だよ」ということは、繰り返しお伝えしておきます。
 
 

クリエイティブの現場は、世間一般の時計を基準に動いていない

 
さて。
会社として動かす以上は泣いても笑ってもルールは守らなきゃいけないわけで、我々、CHIMNEY TOWNも色々と工夫しています。
というのも、クリエイティブの現場においては「長時間労働」というよりも、「営業時間」の問題があって、僕らは世間一般の時計を基準に動いていないんです。
 
(続きはこちらから【連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」】

「効率化」を叫び、労働時間の上限を獲得した若者たちの不幸が始まっている!? ――西野亮廣が見た、クリエイティブの現場の真実

https://goetheweb.jp/person/article/20240531-nishino-146

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