西野の失敗から学んでください

2024年04月22日

書いた人:西野 亮廣 公式LINE

(※今日の記事を音声で楽しみたい方はコチラ↓)
https://voicy.jp/channel/941/779978

仕事が全然上手くいかない! | 西野亮廣(キングコング)「西野さんの朝礼」/ Voicy - 音声プラットフォーム

https://voicy.jp/channel/941/779978

 
 

「想いを語ることができる張本人」がいないと話が進まない

 
今日は、僕が全然うまくいかなかった時のお話です。
 
反面教師にしてください。
 
この話にタイトルをつけるのなら、「組織作りを急ぐと大体失敗する」です。
 
組織は必要なのですが、「急ぐとロクなことがない」という話でして…これは、まぁ、あくまで「僕の場合がそうだった」という話なのですが…。
 
なんかの本に書いてあったのか、誰かの言葉に影響されたのか、とにかく大きなことをしようと思う僕のようなヤツは「任せないと大きくならない」という言葉に引っ張られがちです。
 
「リーダーが現場で手を動かしているうちは大きくならないから、現場で手を動かしてくれる人を探し、任せろ」という考えですね。
 
実際に大企業は総じてその理屈で動いているわけで、それが間違いじゃないことは明らかだと思います。
 
なので僕も結構早い段階から「任せる」ということにチャレンジしてきたんです。
 
なんなら、「任せることができないリーダー」に対して、「俺は任せることができる器量の大きなヤツなんだぜ」というマウントを心の中でとっていたかもしれません。
 
ただ、それをやった結果、ほとんど失敗しました(笑)。
 
今日はこの原因を掘り下げたいと思うのですが、「なんで上手くいかなかったんだろう?」と考えてみた結果、考えられる要因は2つで、一つ目は特に「海外戦」なんですけども…やっぱり世界のエンタメシーンの中央駅には、世界中から力自慢のエンタメ屋が集まっているので、まず、「コンテンツ(企画)が不足している」ということが絶対的に起きていないんです。
 
そして、どれも完成度が高い。
 
となってくると、「どんな企画をするか?」よりも、「あなたと仕事をしたい」という動機が結構な割合を占めていて、そうした時に、やっぱり「想いを語ることができる張本人」がそこにいないと話が前に進まないんです。
 
代理人は「情報」を持っているのですが、大将(原作者)が持ち合わせているような「熱量」を持っていることは極めて少ない。
#もちろん例外もありますが
 
言語はどうでもいいから、それより何より、「本人が語ること」が凄く大事で、それはミュージカル『えんとつ町のプペル』のアメリカのプロデューサーのミーガン・アンから学びました。
 
「私はプロデューサーだから出会いの場をセッティングすることはできるけれど、惚れさせるのはAKIの仕事よ」と彼女は言うわけです。
 
僕のスケジュールを知っている人はあまりいないと思うのですが、合計すると最近は年間1ヶ月半〜2ヶ月はニューヨークにいます。
 
これは全て「本人が語る」「本人が口説く」に充てている時間で、そこに切り替えた瞬間に、ブロードウェイ戦が一気に前に進みました。
 
日本には優秀な劇作家さんや演出家さんがたくさんいますが、そういった方々が、たとえばブロードウェイを目指すなら「僕の作品をブロードウェイで売ってきて」というスタンスは御法度で、やるならニューヨークに、そこそこ住まなきゃいけない。
 
そして、自分の口で語らなきゃいけない。
 
この話をサービスに置き換えると、「良いプロダクトを作って、あとは仕組みで…」とついついやりがちなんですけども、そんな簡単な話じゃねぇ!という話です。
 
 

「これぐらいはできるよね?」という見積もりが間違っている

 
もう一点。
 
「早い段階から任せると上手くいかない理由」の一番は、「任せる側」と「任せられる側」の馬力の違いを「任せる側」が大幅に見誤っている…というのがありそうです。
 
つまり、「まぁ、これぐらいはできるよね?」という見積もりが間違っている…という話です。
 
やっぱり創業者の覚悟や執念ってチョット異常で、彼らは人としての幸せを捨てて鬼になってしまった者達なわけですが、「任せられる側」は『人』なんですよね。
 
普通に恋愛もしたいし、普通に美味しいものも食べたいし、普通に休日は必要だし、ストレス発散というものが必要だし、悩んだところで答えなんて出ないのに悩む『人』なんです。
 
『人』というのは非合理的な生き物で、無駄だらけな生き物なので、合理性が服を着て歩いている『鬼』の理屈なんて全く通用しない。
 
「1+1は2じゃん?」
「そうですね」
「じゃあ、なんで、ここの『1+1』の解を『8000』にしちゃってるの?」と質問したら、「分からない…病みます」と答えるのが『人』なんです。
 
もちろん、「任せる側」は「自分ができることは相手もできる」とは思っていない。
 
「まぁ、自分よりかはできないだろうな」と思っていた上で任せていると思うのですが、その“下げ幅”が小さすぎる(見積もりが甘すぎる)。
 
「相手は自分よりも、もっともっと、できないぞ」という前提じゃないと、うまくいかない。
 
でも、そんなヤツに任せられないじゃない?
 
これに関しては、「第一線でバッキバキに活躍しているスタッフを雇う」というのが一番安全で、僕らは「クリエイティブ面」に関しては今は完全にそうしています。
 
話をまとめると、やっぱり大きな事を成し遂げようと思ったら『組織』は必要なんですけども、最初から『組織』を意識して、早めに任せてしまうと(少なくとも僕の場合は)ロクなことがありませんでした。
 
今、事業拡大を前に「そろそろ任せた方がいいのかなぁ」と迷っている方って結構いらっしゃると思うのですが、失敗した人間からのアドバイスとしては、「もう2〜3歩は、自分でいった方がイイ」といったところです。
 
「いや分かるけど、あと1年は現場で戦え」といったところです。
 
もちろんそうじゃない場合もあるとは思いますが、「現場を任せるタイミング」のことは頭の片隅に置いておいてください。
 
 

====================
CHIMNEYTOWNのホームページを、
スマホのホーム画面(待受画面)に追加する方法
====================
 
★iPhoneの場合
→画面下にある変なマークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
   
★Androidの場合
→画面右上にある「三つの点」マークをクリックしたら、そこに『ホーム画面に追加する』が出るので、そこをポチッと!
 
【注意】
LINEアプリ(たぶんFacebookアプリも)でホームページを開いてしまうと『ホーム画面に追加する』が出ないので、その場合は、Google Chromeを立ち上げて、『https://chimney.town/』を入力して、そこから、★の手順でチャレンジしてみてねー!
 
 
▼西野亮廣の最新のエンタメビジネスに関する記事(1記事=2000~3000文字)が毎朝読めるオンラインサロン(ほぼメルマガ)はコチラ↓
 
\メールアドレスのみで利用できるようになりました/ https://salon.jp/nishino

Salon.jp | 西野亮廣エンタメ研究所

https://salon.jp/nishino

※サロンメンバーさん同士交流される場合は今まで通りFacebookアカウントが必要です
 
 
\公式LINEができました/
▼西野亮廣 公式LINEはコチラ↓
https://lstep.app/bew62ko

シェアする